第二十六話 敵とコンビ扱いされるの、かなり嫌だ
【ベストコンビ賞を獲得しました】
「獲得するなぁぁぁ!!」
空中。
俺とガルドは黒煙の中を落下していた。
「ぐおぉぉぉ……!」
「痛ぇぇぇぇ……!」
しかも。
なぜか並んで。
「フォーメーションみたいになるな!!」
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観客、大熱狂。
『うおおおおおお!!』
『息ぴったり!!』
『仲良いー!!』
「良くねぇ!!」
ガルドもキレていた。
「誰が貴様と!!」
だが。
その瞬間。
ドォォォォォン!!
背後で謎爆発。
『おおおおお!!』
「怒るだけで盛り上がるのやめろ!!」
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一方。
実況席。
マルコスが絶叫していた。
「決まりましたぁぁぁ!! まさかの空中ダブルクラッシュ!!」
「実況がうるせぇ!!」
団長は疲れ切った顔で補足する。
「なお本人たちは不本意である」
「その情報いる!?」
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地上では、リシアとヴァルガが並んで空を見ていた。
「悪くありませんね」
「うむ」
「お前ら完全に演出家側なんだよ!!」
リシアは真顔だった。
「予想外の接触が“ライブ感”を生みました」
「戦場でライブ感を語るな!!」
ヴァルガも頷く。
ドォォォォン!!
「納得SEやめろ!!」
「事故こそ華だ」
「最低の思想だよ!!」
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一方。
空。
俺とガルドはまだ落ちていた。
「おい!!」
「何だ!!」
「着地どうすんだこれ!?」
「知らん!!」
そのとき。
ピコン。
【観客は“華麗な着地”を期待しています】
「毎回期待値が高ぇんだよ!!」
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しかも。
【失敗時、観客満足度が低下します】
「レビュー文化を戦場に持ち込むな!!」
ガルドが青ざめた。
「なぜ私まで評価対象なんだ……!」
「もう完全に出演者なんだよお前!!」
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すると。
地上から声。
『回れー!!』
「やめろぉぉぉ!!」
だが。
グルン!!
「回ったぁぁぁ!?」
俺たちの体が高速回転を始める。
ガルドが叫ぶ。
「気持ち悪いぃぃぃ!!」
「俺もだよ!!」
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観客、大爆笑。
『うおおおおお!!』
『シンクロしてる!!』
『仲良い!!』
「仲良くねぇ!!」
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その瞬間。
ヴァルガがスッと杖を掲げた。
「……ここだな」
「何する気だ!?」
次の瞬間。
ドォォォォォン!!
地上に巨大な炎文字が出現。
【DOUBLE LANDING】
「英語増えたぁぁぁ!!」
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しかも。
その下には。
デカい火輪。
「また輪っかある!!」
ヴァルガが満足そうに頷く。
バァァァン!!
「演出家が楽しそうすぎる!!」
「観客は“美しい締め”を求めている」
「フェス理論で戦争するな!!」
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グイィィィン!!
俺たちの軌道が、
また勝手に曲がる。
「うわぁぁぁ!?」
「まだ操作されるのか!!」
火輪へ一直線。
しかも。
回転したまま。
「止まれぇぇぇ!!」
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観客、総立ち。
『おおおおおおおお!!』
『決めろぉぉぉ!!』
『シンクロ着地だぁぁぁ!!』
「要求が高度すぎる!!」
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そして。
次の瞬間。
ズガァァァァァン!!
俺とガルドは、
なぜか perfectly synchronized な回転着地を決めてしまった。
静寂。
一秒。
そして。
『うおおおおおおおおおおおお!!』
戦場、大爆発。
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ピコン。
【観客満足度:99%】
「1%足りねぇのかよ!!」
【コメント】
・最後の回転が良かった
・将軍のキレ顔が最高
・もっと仲良くしてほしい
「最後のコメント最悪だぁぁぁ!!」
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