エピローグ それは温かい夕食
「ただいま」
「おかえりなさいませ、アリーシャ様!」
「おかえりなさいませ!」
「おかえり! アリーシャさん!」
ダンジョンから学園の家に帰るとロイドとアヤとメアが賑やかに出迎えてくれる。
「そろそろ戻られると思ってご夕食の準備はできております」
「今日はメアが作りました!」
「あら、確かにいい香りがするわね」
せっかくだから温かい内に食べようと、テーブルにつけば、もう料理が出揃っている。
「あら、グレードワイバーンのステーキじゃない」
「えへへ、僕が狩ってきたんです」
「流石ね、ロイド」
スパイシーに味付けされた厚切りの肉が脳に響くようだ。焼き加減も丁度いい。メアも料理上手だ。
「このスープは……サンダーグリフォンのガラ出汁を?」
「はい! グレイドさんたちから頂いたんです」
倒すときに発電器官を適切に壊さないと著しく味が落ちるのに上手く倒せてるようだ。三馬鹿も強くなったらしい。
「このサラダいいわね。野菜はどこから?」
「王妃様を通じてフェリグ商会の方からです! 飛び地の名産品になるだろう、と。それから野菜も食べなさい、とのことで」
王妃様のお墨付きと来たか。
というか王妃様、なんでそんなことを……
「ふふっ、おかしいわね」
「何がですか?」
「別に、なんでもないのよ。でも、いいな、と思って」
この世に、経験値より美味しいものなどないと思っていた。
でも、今は違う。
これが、この夕食が、ロイドとアヤとメアと食べる夕食が何より……美味しい。
……でもまだ経験値に味はする。
もっと美味しい経験値がこの世にあるのでは、と思う私もいる。
それを……
ロイドと探しに行くのも、悪くない。
このエピローグにて、アリーシャの物語は一度終わりとなります。
また、アリーシャの物語が動き出す時が来たら、その時はまたお付き合いいただければ幸いと存じます。
本当にありがとうございました!




