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夜を追って  作者: 薄雪草
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秋の夜長に本を読む


秋の夜長に、本を読む

窓を開けて、風になる


今宵、開いた頁に載っていたのは

一枚の秋の山の写真


その写真の中に

ひとりの旅人を描いてみた

こころのキャンバスに


晴れた日、風は涼しく 木の葉を通って

紅葉の道をひとり、旅人はゆく


彼方には青い空と、漂流する雲と

晴れ晴れとした木々の道は

登っていく道


峠に着いたら水を飲もう


目に映る景色は青緑

遥か彼方の山あいには池があって

かみさまの瞳のように

空と山々を映した


空は深いブルー、山は静謐な緑

立っていると、聴こえてくる

世界のさざなみに似た、風の渡る音


最初の枯れ葉が舞う日を想う

もうそれほど遠くではない、その日を


その時には旅人の隣に

仲間の鳥を描こうと思う










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