第7話 覚醒する傲慢
夢を…見ていた。
1人の少年が怖い人間たちから離れるため穴の中に入った夢を
少年は何者にも脅かされないために絶対的な力をつけた。
だけど地上で少年を助けてくれた優しい人たちが苦しんでいることを知った。
そこで長くこもっていた穴から這い出て恩返しをする物語。
俺もそんな存在になれるといいな…
きっと…
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俺は眩しくなって目を覚ました
一瞬太陽の光か…と思ったが、ここまで至った経緯を思い出した。
そうだ…早く進まないと
すぐに立って進もうと思ったが
「ここは…どこだ?」
ここがどこだか全く見当がつかない
なにせ長らくダンジョンの中にいた身だからな
不眠不休で歩き続け、歩いた道さえ分からなくなって…
…そうだ。
いや、そうだったと言うべきか。
俺はあの時、ダンジョン階層に合わない強さを持つモンスターと遭遇したんだ。
『狂気の闘牛』の名を授かっている変異種だ。
こいつはごく稀にミノタウロスが同族殺しを犯した時に変わる珍しい種類だ。
普通のミノタウロスよりも筋力が桁違いに強く、ミノタウロスの生まれつき持っているスキル【構えの一撃】が上位階層のモンスターの本気の一撃より強いという中級殺しとも呼ばれるほど恐ろしいモンスターだ。
そこで俺は一瞬で逃げることを決意し、ひたすらに入り組んだ迷宮を駆け回った。
しかし途中でその時いた推定19階層の特殊構造の濃霧が出てきて迷ってしまい突き当たりに当たってしまった。
唯一自宅に何かあったときのためにギルドに預けていた非常用マジックバッグの中を撒き散らしてしまったところで追いつかれてしまったんだ。
あそこで死んだかと思ったんだけど
『【傲慢】保持者の覚醒と試練の終了を確認。これより保持者の階位の上昇を始めます。』
『ERRER!濃度の高い霧の発生。これより50階層の陰れ部屋、【隠陽の草原】に転移します。』
それから意識を失って…俺はここの部屋か…
多分この部屋は隠し部屋とやらだろう。
たしかに霧があるあそこは危険極まりないからな
そして人からの助けがあるかと言われれば否だろう
なにせ現在攻略が完了して、攻略を行った人らの生存が確認された階層は17階層までだからだ。
なのでそれ以上を行こうとすると相応の危険が伴う。
俺の体内時計はとうに狂っていたが何ヶ月も歩いた感覚がある。
そして天の声の内容を信じればここは50階層の隠し部屋。
普通の手段じゃこれないだろう。まして俺みたいなやつがいるとは思えない。
まあそれはいいとして今俺のいる場所は小部屋っぽい?
お、開いている窓があるぞ?
この俺に外の景色を眺めろと言っているかのようだ
俺はまだこの階層の小部屋の中しか知らない。
いずれこの階層をじっくり探索するべきだろう
しかし今は身体の作りが変わったかのような感じであまり動きたくない。
…まあちょっとぐらいならいいだろう。
そして窓のそばまで歩き覗いてみると
「うおっ!何これ!」
そこには名前通りの草原が広がっていた。
何故か疑似太陽まであるぞ?
ていうかこの方向は眩しいな。
…眩しいなんて感じるのいつぶりだろうな。
この草原を見ていると子供の頃の気持ちを思い出して無性に駆け回りたくなる。
…何故こんな階層をダンジョンは作ったのだろう。
多分予期せぬ事態が起きた時だろう。
そもそもダンジョンってなんだ?
…今更そんなこと考えたって仕方がない。
あんなことやこんなこともやるのは全部体が慣れてからだ。
俺は歩いてベッドの上に戻った。
そういえば傲慢スキル推測の時以来ステータス確認していなかったな。
「…ステータスオープン。」
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ユウヤ
種族 :堕天使
職業 :傲慢
LV100 大罪解放ニ階位
HP : 10000
MP : 9999 (MAX)
筋力 : 1000(MAX)幸運 :E
耐久 : 1000(MAX)魔導 :A
敏捷 : 1000(MAX)
スキル
定メル者(ユニーク複合スキル)
・座標指定
・誓約
・確定必中
・異空間作成
傲慢(◼︎◼︎スキル)
・高慢威圧
・未来先見
・正義制裁
・絶対支配
・◼︎◼︎◼︎◼︎
・◼︎◼︎◼︎◼︎
・◼︎◼︎◼︎◼︎
NEW【武器強化】A級
NEW【疾走】C級
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「…なんだこれ?」
いくらなんでも突っ込みどころが多すぎる!
いや強くなったのは嬉しいんだけどね。
順々に説明しよう。
まあ普通はスキルを手にしたら内容が感覚的に分かる。
初期の傲慢は別だな。
まず苗字が消えて人間じゃなくなった。
次に…じゃなくて!
俺…人間辞めたのか⁉︎
説明することが多いので次の話を多めに書きます!
誤字・脱字ありましたらご報告お願いします!




