第十話
居酒屋「ねずみ小僧」
信太朗、弘志、つかさ、卓を囲っている。不二子、仕事をしている。
睦月、やってくる。
つかさ「ムッチャン、こっち。」
弘志「ムッチャン、信太朗のこれ見てよ。誰にやられたか言わないんだよ。怪しいともわない?絶対女だよ。」
信太朗「何でそうなるんだよ!?」
弘志 「こう言うときは女って決まってんだよ。」
不二子「ラブコメの王道ね。」
信太朗「だから、違うって!!…ごめんな。」
睦月「…うん。」
つかさ「ほら、二人共暗くなってないで呑もう?」
全員「カンパーイ!!」
つかさ「…それで、二人共教育実習は順調?」
信太郎「おう。順調も順調。順調に毎日高橋に怒られてるよ。」
つかさ「それは自業自得でしょ?」
弘志「なんたって、本人に向かって『チェンジ!!』って言ったんだから。」
信太郎「まあ、そうだけど。」
つかさ「ムッチャンは?」
睦月「…私も順調だよ。」
つかさ「睦月ちゃんの担当はレズなんだっけ?」
信・弘「そうなの!?」
睦月「…うん」
弘志「気を付けた方が良いよ。ムッチャン可愛いから。」
睦月「そんなかわいくなんか…」
つかさ「でも、本当、気を付けた方がいいよ。」
睦月「…うん。」
つかさ「どうしたの?さっきから元気ないよ?」
睦月「…実は、私のクラスにいじめがあるみたいなんだけど、どうしたらいいか分からなくって。」
つかさ「いじめか…。最近多いって言うよね。」
弘志「ああ。…でも、ムッチャンなら大丈夫だよ。」
つかさ「そうだよ。ね、信太郎?」
信太郎「…ああ、大丈夫だよ。俺達と居るように、生徒と真っ直ぐ向き合えば、きっと解決の糸口が見つかるさ。だから、そんなに背負いすぎるなよ。」
睦月「…ありがとう。私、頑張ってみる。」
信太郎「ああ。もし辛くなったらいつでも俺を頼れよ。同じ学校にいるんだから。」
睦月「うん。」
弘志「よーし!もう一回呑み直すぞ!!カンパーイ!!」
ゲーム機が起動する。
どこともわからない場所。信太朗以外ストップ。
渚と天使見習い達、現れる。
渚「あなたの運命を決めるゲーム。ここまでの人生を記録しますか?それともしませんか?」
信太郎「なんか久しぶりにその台詞最後まで聞いた気がするよ。」
渚「それはあなたがいつもカットインしてくるからです。」
信太郎「あれ?ムニエルさんは?」
渚「…今、休憩中です。」
信太郎「ふーん。天使にも休憩とかあるんだな?」
渚「当り前です。それよりここまでの人生を記録しますか?しませんか?」
信太郎「記録するよ。」
渚「それでは、望月信太郎」
信太朗「挨拶かよ!!」
渚、睦月、つかさ、弘志、不二子、去る。
天使見習いはネコになる。
ネコ、信太朗にジャレ寄ってくる。
信太朗「あれ?お前、ネコカフェにいたネコ…。そうか、俺がネコカフェに行かなかった未来だから、あの時とは違うんだ…。ごめんな。会いに行かなくて。(ネコが激しくジャレてくる)おう、なんだなんだ。癒してくれるのか?」
ネコ「お前が来なかったせいで、出番が減ったじゃないか。この浮気野郎がっ!!」
信太朗、携帯が鳴る。
信太朗「睦月からだ…。えっ…」




