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反撃2
そのとき、大きく上にそれたナイフの隙間から、5号機の左腕も吹き飛ばされる寸前、5号機は兵装ビルに蹴りを食らわせた。しかし、五メートルほどある、ミサイルが弾倉から崩れ落ち、連鎖爆発を起こすか、エンジェルに向かい、あえなく誤爆するだけだった。
スズが操縦している5号機は、逆にエンジェルを吹き飛ばしてやるが、コックピットがまた薄暗くなるだけだった。
「また切れたの⁉」
どうやら、この5号機を操縦するためには、電力が必要らしいが、それが途切れたらしい。
スズは、深呼吸を繰り返した。
「……こうなったら、徹底的にやるしかないよね?」
彼女は、今までの自分の人生で感じたことのない、奇妙な高揚感に包まれていた。
5号機のバイザーが、ヴヴンッ、と起動音とともに開く。黒の双眼が鋭く光り、肉食獣のように口を大きく開いた。バギィッ、と金属片が外れる。
——ヴオォオオオオッ‼
5号機は、エンジェルに凄まじい突撃を開始する。それと同時に、背後の空から、巨大な灰色の扉が厳かに開いた。




