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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第一章

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異世界の男と異世界の女の対決


 アダムは突然邪魔をされ舌打ちをし、苛立ちながら振り向いた。


「なんだお前?邪魔すると、、」


 そう言いながらスタンガンを握り見せる。



「邪魔をすると、なに?」


 ユイカはアダムを睨みながら言った。


「魔術でお前を操るぞ!」


アダムはニタニタと笑顔を浮かべユイカに言った。


「はぁ?馬鹿じゃない?」


 ユイカは冷静に返した。アダムはその言葉を聞き頭に血がのぼったように真っ赤になり怒りはじめた。

 

「お前!!」


 そう言いながらスタンガンのスイッチを押した。


 バチッ



 ユイカはスタンガンを見つめながら言った。


「充電やばいんじゃない?」


 男はその言葉に目を見開き明らかに動揺した。


「ねえ、聞いてる?スタンガン充電もうないよね。」


ユイカはケラケラと笑いながらアダムに言った。


 「?!お前、、誰だ?!」


 アダムは明らかに動揺し,声が震えている。


「名乗るほどのものでは無いけど、あなためっちゃ浮いてるわよ。恥ずかしいからこの世界にもっと馴染んでくれない?」


「まさか,お前も、、」


「あはは、そのまさかよ。あなた今まで脅しで来たようだけど、スタンガンの充電完全に無くなったらどう生きるのよ、ここで。」


「、、お前に関係ない!俺に干渉するな」


アダムは痛いところをつかれ,また怒り出した。

 

「こっちだって干渉したくないけど、あなた無茶苦茶するから気に触るのよ。お姫様に手出すのやめてくれる?」


 ユイカはこんな騒動に巻き込まれたのもあなたのせいよ!と腹が立った。

 

「、、エレノアちゃんか,可愛いんだよな、。まじタイプで」


「あなた何をしたいの?」


 

「一回やりたい。見逃してくれ。同じ世界の仲間として」


「、、、死んでくれない?私あんたみたいな人大っ嫌いなのよ。何も出来ないくせにスタンガンで粋がって馬鹿じゃない?」


 もう、こんなやつ完膚なきまでに叩きのめしてやる!!

 

「お前、言いたいこと言いやがって!」


 アダムはスタンガンを床に投げ捨てユイカを見た。


「スタンガンはもう使えないし、、どうするの?」


 ユイカはドレスの中から小さな小瓶を取り出し握りしめた。

 

「俺は男で、お前は女だ。力では俺が上だ!せっかく会えたのに残念だが死んでくれ」


 アダムはユイカに近づき襲いかかった。


「そうね、あなたは男で私は女、力が弱い女は頭をつかうのよ。残念だけど退場ね」


 ユイカは襲い掛かる男めがけ小瓶を投げつけた。アダムに当たり小瓶が割れ液体がアダムの洋服に飛び散りべったりと付着した。


「イタタタ!!あんだこれは」


「毒」


ユイカは淡々と言った。


「毒だと!イタイタイ火傷する!!熱い」


アダムは痛みのあまり周りをクルクルと走り始めた。


「あなたがスタンガンを駆使するなら私はこの世界の方法であなたを追い詰めてあげるわ。この世界の事を知ろうとせずに人を操ろうとした罰ね」


「た、助けてくれ!!」


 アダムは液体をかけられ、痛みのあまり顔が真っ赤になった。

 

「、、助かりたいなら素っ裸になりなさいな、服に毒が染みて肌に張り付いて皮膚が溶けるわよ」


 

 アダムは慌てて服を脱ぎ捨て裸になって熱い熱いと転がり回っている。


 ユイカはため息を吐きながら服を回収した。服の中には沢山のナイフが入っていた。

 スタンガンも拾いポケットに入れた。


「あなたともさよならかもね。」


 ユイカは痛みのあまり意識朦朧としているアダムに言った。


 あの液体は灰汁から作った強アルカリ水に肌への浸透を促進する毒を少々混ぜて作ったもので、


 皮膚に触れると激しい痛みと、肌が焼けたようにただれる。命まではとらないが行動を制御出来る。


 毒を盛られてから持ち歩くようになったものがここで役立つとは。


 はぁ、、。もう勘弁してよ、、。ユイカはもう一度ため息を吐いた。


 エレノア様は私が生きているとわかったら残念がるかしら?証拠がないから言えないけど、、。

 

 よし、人を呼ぶか!

 


 人を呼ぶためにテラス入口を振り返るとラファエルがいた。



 、、いつから、、、いたの、、、。


 聞かれた?!


 血の気が引いた。自分でもわかるくらいに顔色が変わった。


 ラファエルは黙ってユイカを見つめている。


 その表情は笑顔がなく、怒っているようでもなく、


 ただ見つめている。



「キャー」


 先ほど襲われかけていた令嬢が気がつき悲鳴を上げた。


 ユイカは我にかえり令嬢の方を向いた。令嬢は起き上がり震えながらこちらを見ている。


 アダムは裸で痛みのあまり気を失っていた。


 「こっちだ!」


 テラス入口が騒がしくなり近衛兵が入ってきた。



 近衛兵は令嬢を保護し、ユイカに後ほど話を聞かせて欲しいと言い、アダムを確保し去って行った。


 ユイカは動けないでいた。ラファエルがいた場所を見ることができない。


 そのまま突っ立って何も考えられないでいた。


 


 ほどなくしてとても静かになった。このテラスには誰一人いなくなったようだ。



 ユイカは空を眺めラファエルがいつからここにいて、どんな会話を聞かれたのか分からず、


その事を考えるだけで吐き気がするほど怖くなった。


 でもなぜラファエルはここにいたの?


 ユイカは手の中にある小瓶を握りしめた。


 

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