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プロローグ
いつものけたたましい目覚ましの音の間に、時折聞こえる声。
声?
いつもは目覚ましを止めた後も二度寝をしてしまう真悠は飛び起きた。
声なんて聞こえるはずがない。
真悠は、一人暮らしなのだから。
飛び起きた真悠の目の前には、ミルクティー色をしたふわっふわな髪の美少年がちょこんと座り、大きな翡翠の様な瞳でニコニコしながらこちらを見ていた。
「お腹すいたっ!!」
美少年は、真悠に顔を摺り寄せてきたかと思うと、頬をペロリと舐める。
ザラッとした舌の感触が、頬に感じられると途端に昨日の事が脳裏によみがえりため息がこぼれた。
「やっぱり、夢じゃなかったんだ」




