・夢で遭いましょう
かんぱーい」
あたしは達は計画通り、コロナに宇宙旅客船の中に転送して貰って地球への帰路に就いた。惑星『パピル』はナノ・マシンを無力化する事が出来次第、封鎖を解かれる、それまで生徒会長達は、そこで暮らす事に成るそうだ。ただし、無力化する技術が開発されるまではには十年単位の時間が必要との事で実質パピルから出る事は出来ない。
「普通だったら、お前さん達も、パピルに足止めだったんだからな」
あたし達の事は恭一郎が裏から手をまわしてくれたらしく、お咎め無しで地球へ入る事が許された。
「はいはい、分ってますって、感謝してます、恭一郎様」
上機嫌なあたしに皆の視線が集まる。旅客船のバーラウンジに集まってあたし達は打ち上げの真っ最中だったのだが、連邦警察の恭一郎が居る関係で、アルコールは御法度の筈だったのだが、こんな目出度い時に、呑まなくてどうするんだってな勢いで、あたしはアルコール入りのカクテルを呑んでしまったのだ。
「良い度胸じゃねぇか…」
恭一郎は、あたしの首根っこを掴むと、そのまま自室に連行、そのまま三ヶ月間監禁される羽目となったのだ。調子に乗りすぎるのはイケない事だと、心から思ったが、反省だけで終わりそうである。
夢で遭いましょう ~end~