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60話 『初夏の風に、そっと寄りかかって』
日めくりカレンダー(宙そら・5歳)
はつなつの かぜに
よりかかっていいひ。
そらも いっしょに
そっと よりかかってるよ。
わらわら。
60話 『初夏の風に、そっと寄りかかって』
初夏の風が、窓をとても優しく撫でていきます。透が静かにカーテンを開け、
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文子さんが温かいお茶を、
心を込めて注ぎました。「春が少しずつ、
初夏の柔らかさに変わっていくね。
急がなくていいのよ。」あなたが今、
新しい風にまだ慣れないなら、
そのままそっと寄りかかっていていい。冬の重さが、
ゆっくり溶けていく過程。
焦らないで。灯台の光は、
季節の変わり目も、
淡く、温かく届いてくれる。「今日は半分でいい。
風を感じられただけで、
あなたはもう、
十分にここにいるよ。」遠い日のあなたへ。
この優しい風も、
あなたがここにいるために、
そっと吹いているの。
初夏の風にまだ慣れない日があっても大丈夫です。
そっと寄りかかれたなら、それだけで十分です。
あなたのペースで、ゆっくり季節を迎えてください。
この物語は、いつでも静かに灯っています。




