悪役令嬢の恋
「でしょ?もう、ひどいでしょ?それも、なんかめちゃ、最悪最低な男たち5人も6人も用意してさ。想像しただけで身の毛がよだつよね。正気の沙汰とは思えない」
エリちゃんの言葉に、エリーゼさんの顔色が悪くなった。
「あの時は本当に怖かった。でも……。助けてくれた方がいるんです」
エリちゃんがどや顔をする。
「その助けてくれた人が、エリカの父ちゃんなんだよね!」
「え?ってことは、えっと……恋に落ちた?」
よくあるよね。
悪者に襲われているところを助けてくれた人を好きになる作戦を実行しようってするコメディ。
まぁ、コメディじゃなくても、痴漢から救ってくれた人と恋に落ちて結婚しちゃった実話を基にしたドラマとかがあったりするし。
ピンチを自分の危険も顧みずに助けてくれる人は、素敵だよ。うん。素敵!
「あの、えっと、その……彼には本当にわがままを言って迷惑を……」
エリーゼさんが顔を真っ赤にして両手で覆った。
「迷惑?」
まぁ、騒動に巻き込まれたのなら迷惑と思う人もいるかもしれないけど、自分から助けに入ったんだよね。迷惑だと思うような人間なら、そもそも助けたりしないんじゃないかな?
「あの、私、いつも、そんなことをする人間じゃないんです。でも、だけど、あの、ちょっと動揺していてえっと……」
エリーゼさんが顔を覆ったままフルフルと小さく顔を横に振った。
「彼に、わがままを言って、その……関係を……えっと……その……」
「あのね、エリーゼは、その時は悪者の手から助けてもらったけれど、あの女のことだから繰り返し襲わせる可能性もあったわけ。で、何度も運よく助けが入るとも限らないでしょ?だから、好きな人と結ばれちゃうのが最善策だったのよ。で、いいなと思う相手がちょうど目の前にいたから。ああ、ほら、医者が調べれば、綺麗な体かどうかとか分かるじゃない?まぁ、だから、エリーゼとエリカの父さんは関係を持ったの」
エリちゃんの言葉にエリーゼさんがわーっと恥ずかしがっている。
……ん?
そのかんじだと、エリーゼさんと付き合ったとか、結婚したとかな感じに聞こえないけど……。
「まぁ、運命の相手だったんだと思うよ。その結果、私ができたんだし」
たった1度の関係で子供ができたってこと?
運命っていうか、まぁ、若いし、そういう周期ならないことも……っていうのは、汚れた大人の考えなのかな。
「あの、でも、まだその時はお腹の中に子供がいるなんて分からなくて……。好きな人ができて関係を持ってしまったので王子との婚約を解消させてくださいと父と陛下にお願いして、ひっそりと国を出ることにしたんです。その、さすがに、いろいろな醜聞を気にして父も陛下も婚約は解消を認めてくださいました」
エリーゼさんの言葉に、エリちゃんが顔をゆがめる。とはいえ、幼女は不満顔をしてもかわいい。
「で、ちゃっかり王子は浮気相手の女と婚約したわけよ。浮気相手の女は魔力が高い上に、使い手の少ない光魔法が使えたので国を光へと導く聖なる王妃になるとか持ち上げられて。なぁーにが聖なるだ。腹の中は真っ黒な闇の王妃なくせにっ!」
ぷんすかとエリちゃんが怒っている。
うん、私もちょっと腹が立ちますよ。
悪役令嬢婚約破棄物は、最後に王子や寝取り女がざまぁされないと、こう、なんとも後味が……。
いくら、エリーゼさんが、結果として好きな人と一夜を共にできて、エリカちゃんっていうかわいい娘を授かり、今は幸せだったとしても……。
王子と女も幸せだと、なんだか、こう、もやもやしますよ。
「ふふ、ふふふ、でもね、ちょうど二人の婚約発表のさ中に、神託が下りたの。しかも、世界中の神殿にほぼ同時に」
ふぅ。あぶない。作品のあとがきの前に、▲以下を書いて、更新するところだった。
悪役令嬢エリーゼさんの事情が分かってきましたね。悪役令嬢っていうのは、まぁ、王子サイドから見て悪役っていうだけ。悪役令嬢婚約破棄ざまぁ物と呼ばれるもののお約束ですね。
でもって、助けてくれた男性はどんな人なのか、どういう気持ちでエリーゼの願いをかなえたのかとか、いろいろ気になるところではありますよね。頼まれたらほいほいって軽い人間じゃぁいやだよな。とか、何か複雑な事情やら感情やらがなきゃ、かっこ悪い……と、思うんだけど、ハーレクイン系の物語って、ほいほい女をとっかえひっかえ据え膳いただきまくりの男が8割で、ヒーロー役なんだよな……。
いっそ、そういう感じのヒーローでもいいのか?……いや、ダメダメ。とか、いろいろ想像はしてますが、とりあえず現状、エリーゼのことはちゃんと気にかけて心配してるいい人です。出てくるかどうかはお楽しみにー。ぐふふ。
▲どうも。感想欄にいろいろ情報ありがとうございます。
あんかけスパ情報もいただいております。
お勧めの店チェックにおつかいください。
で、えーっと、今日は何の話題を書くべ?あと、何のリクエストがあったんだべか?
ないなら、ちょっくらオタク情報を載せておこう。
名古屋のオタクのめぐる場所と言えば、名古屋駅周辺と、大須。
大須といえば、大須観音が有名ですが、もともと、大須って、電気街っぽい感じだったんですよね。
ええ、アメ横ビルとか、なんか機械のパーツだとか売ってるごちゃごちゃした店とか入っていて。
まぁ、分かるでしょ、そう。名古屋の秋葉原みたいな感じだった。
もう、それが20年も30年も前。
ファミコンショップが軒を連ねたりもしていた。いや、連ねてないけど。大須広いから、何も隣り合わせにショップができることもないけど。
アメ横ビルの中にもゲームショップが入ったりしてたし、そのななめ前にファミコンなんたらって店が合ったりもした。もうちょっと遠くだったかな。
とにかく、そんな感じで機械のパーツ→PC関連→ゲーム……と、まぁ、秋葉原みたいな流れで自然とオタクが集まる街に成長し、今ではゲーム、アニメ、同人誌、メイド喫茶、名古屋の秋葉原へと無事に成長を遂げました。
てなわけで、東京にほいほい行けるわけじゃないオタクが名古屋へ旅行となれば、大須がおすすめです。
名古屋駅周辺にもありますが……ありますが、◯◯の店と××の店とをめぐるって感じになるわけですよ。
ところが、大須の場合は、アーケードの商店街なんです。目的の◯◯の店や××の店へ向かう途中もいろいろなお店を見て回れて、楽しめます。食べ歩きも楽しめますし、若者向けの店も年寄り向けの店もあって、ごちゃごちゃ感がいいです。
うわー、こんな店もあるんだ的な店にも出会えます。観光地として優秀です。
オタクを隠している人も、ちゃんと土産話もできます。
「大須観音に行って来た」とか。堂々と言えます。浅草寺に行って来たレベルで言えます。
ミシュランにのってる店もあるんで、そういうポイントを押さえれば、オタクスポット巡り目的で大須に行ったことがバレずに観光の土産話ができます。
……自分で書いていて、かくれオタク、うまくオタクを隠して旅の報告をする方法とか書いてるんだろう……。
でも、あるよね。夏コミ、冬コミで東京に行くと「よく東京行ってるよね」って言われることとか。
「どこ行ってるの?」「ギクッ」みたいなさ。
とりあえず「ディズニーランド」とか言っておけば「好きだね~」で終わりそうだけども。
さて、実はですね、私は大須は詳しくないんです。
というわけで、大須に詳しい方、感想欄で、大須に行ったときには◯◯へ行くといいよ!◯◯食べるといいよ!◯◯おすすめだよ!そもそも◯◯っていうサイト見れば情報がまとまっている!などアドバイスお願いします。
('ω')ノひとまかせ
今日はバレンタインですね。
名古屋だからって、味噌チョコや小倉チョコとかがででーんと並んでたりしませんよ。
とはいえ、味噌ロールケーキとか味噌どらやきとか売ってる店もあるんでどっかには売ってると思う……名古屋クオリティ




