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そう簡単に異世界を味わえると思うなよっ!  作者: はれ
第7 美永翔
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50 ものまね

  「翔が……この町に……!」

 椎名が見せてくれた地図には、確かに隠れられそうな場所は殆どなかった。

 「—―探すわよ。準備しなさい」

 「えっ、今から外に出るのか?」

 「夜だからこそよ。それにいつまでもチンタラしてたら奴は何処かに行ってしまうわ」

 今まで結構ダラダラしてただろうというツッコミをグッと堪え、俺も出かける準備をする。


 ――冷静に考えてみたら、気を失ってるか余程怯えてる女の子を連れまわしている男がいたら、多少は怪しまれるだろう。それなら結構情報が集まるかもしれない。

 (それならやっぱり酒場かどっかで……聞き込みをすべきだな)

 俺はまず酒場を探そうと通りすがりの人に聞こうとしたら――

 「—―ここよ。この2階に奴はいるわ」

 「—―はぁ?」

 え、ここ?ただの宿屋みたいだけど……

 「探すってお前――」

 「言葉のアヤよ。あんたが遊んでる間に場所は把握したわ」

 「ええ……」

 なら先に言っとけよと。

 「さて……あらかじめ作戦を言うわ。今回の作戦は……無しよ」

 「無いのか……」

 「っていうのは嘘だけど、正直、相手の能力がよくわからない以上、手の打ちようがないわ。もうすこし深く探って弱点を見つけないと。だからなるべく傷を負わないように戦う事。逃げる時は私が言うわ」

そんな行き当たりばったりでいいのか……と思ったが、確かに弱点を見つけないと厳しいな。それでも、やられたのは俺が一人で戦った時だ。三人で行けば、あるいは……。

 俺達はその宿屋に入り、店主と思われる人に翔の事を聞くと、やはり翔は2階の部屋にいるようだ。

 抜き足差し足でその部屋に近付き……三人で扉にぴったりと付く。

 凜が指で『3』を指す。3つ数えたら突入という事だろう。


 ……3……2……1!


扉を――開けるっ! 

今回は随分短くなってしまいました……

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