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1.始まり


松明の明かりが地下を照らす。


足音が反響し、一人の影がいくつも重なる。


その手に持つ松明を掲げ、掛けてある木製のツリーに火を移した。


「ああ、綺麗です。」


松明を壁に掛け、燃え盛るツリーに祈るように膝をつく。


「これだけの希望の火があれば、我々はきっと…」


強くその手を合わせ、握りしめる。



地下室の空気は重く煙の匂いが漂う。


炎が揺れるたびに壁に刻まれた紋様が浮かび上がり、不気味な影が伸びる。



「我々の願いを、どうか叶えてください…」



声は次第に低くなり囁く。


その瞬間、燃え盛るツリーの中心から異様な輝きが現れ、影の中から真っ白な肌の子がぬるりと出てくる。まるで別の次元から来たかのような。


その光景に目を見開き、息を呑んだ。ゆっくりと現れるのは、眠ったように静かな白い肌の子供だった。長い睫毛が閉じられ、その顔には安らかな表情が浮かんでいる。


その姿を見て、予想外のことに狼狽しながら感動し、その場にただただ立ち尽くす。


その人は心は喜びに満ち、この奇跡の瞬間を永遠に刻みつけたいと願った。

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