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LAST GAME  作者: よむよみ
第五章 古の秘術

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第七十話 六日目

 今日は塔の攻略、実質最終日。

 今日一日で二つの塔を攻略しないと、サーバーの攻略は失敗となってしまう。

 昨日皆に宣言した通り、私には一つ、試してみたいことがあった。

 うまくいけば、この方法で攻略できるはず。私はそう考えていた。


 と言っても、やることはいつも通り。

 私の作戦の成否はあの時にわかるはず……。

 私たちはいつも通りレベル上げを20分間行ってから、南の塔へ向かう。


 ギルドの南、有名な塔と言えば、もちろん東京タワー。

 上達のせいか少しずつ移動速度が速くなっている気がする。

 5分程度でたどり着くと、東京タワーがそびえたっている。


「お願い。うまくいきますように」

 青く光る東京タワーを見上げながら、私は手を組んでお祈りした。


 東京タワーって赤いよね……?赤く光る方がよくない?

 そう思う人もいるかもしれないが、赤いタワーが赤く光っていてもわからない。

 きっとそう考えて、あえて青にしているに違いない。

 ――嘘です。スカイツリーを青にしておけばよかったと思っています……。


「よし、行こう」KOJIの掛け声に皆が階段へと急ぐ。

 私も負けずに追いかける。


 ひたすらぐるぐる回り続ける階段上りという苦行を終え、ようやく最上階の黒い球の元へとたどり着く。

 黒い球に触れ、別次元の元へと急ぎ、塔の守護神である赤いドラゴンを倒す。

 私たちはやっぱり少し火力が足りないみたい、ドラゴンの討伐に少し手間取ってしまう。

 でも、時間は40分を少し超えたぐらい。まだ、間に合うはずだ。


「塔の守護神を倒した者よ。我が英知の一つ、技、術、呪文を授けましょう」

 私たちは古から伝わる英知に触れ、秘めていた能力が解放されていく。


 能力の覚醒を感じながら、目を開くと、ここは東京タワーの一階だった。

 もちろん、守護神を倒して古の秘術を受け取ると一階に戻されるためだ。


 私はこの瞬間に期待していた。

 “古の秘術”というサーバー、覚える呪文は特殊なはずだ。

 急いで自身のステータスを確認する。


「やっぱりあった!うまくいった!」

 私は思わず叫んでいた。大成功だ。

「みんなこっち来て!手をつないで」


「んっ?大丈夫?うまくいく?」軍師様の心配をよそに、私は詠唱を始めた。


「私たちをかの場所へ連れて行きたまへ。ルーラ!」

 そう。私の職業は“まほうつかい”。期待した呪文はルーラ、移動呪文だ。


 ルーラ。一度行ったことのある場所へ瞬間移動する魔法。

 最近の多くの作品では主人公が覚えたり、パーティーが使える呪文として扱われることが多い。

 だけれど、以前はまほうつかいが覚える呪文だったと、Wikiに書いてあった。

 だから“古の秘術”を名乗るサーバーであればきっと覚えるはず、そう考えた。

 もちろん、北の塔には初日のうちに触れておいた。

 北の塔の衛兵には「お金が無いと入れません」と追い出されたのが懐かしい。


 詠唱が終わると私たちの体は白い光に包まれて、空中に浮かぶ。

「だ、大丈夫かな?」軍師様は少し心配しているようだ。


 んっ!?……なんだか私も心配になってきた。そういえば……。


 私たちの体は勢いよく、北の塔の方角へ飛び始める。


 ガンッ!私たちは天井に頭をぶつけた。

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