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屋外での説明。
「これは、〜年の〜によって建てられ・・・」
一時間、この説明が続いている。
しかも,屋外で。
それに太陽がまるで、僕たちの頭を、焦がそうとしているかの様に、じりじり照りつけている。
日射病になりそうだ・・・。
暑い・・・。
すぅっと汗が額を流れる。
それを手で拭う。
そんなことを、何回・・・いや、何十回も繰り返している。
まるで砂漠にいるかのような暑さだ。
あ、隣の隣の人が倒れた。
周りが風に吹かれた木々の様にざわめく。
ん?
なんか見たことあるような・・・。
目をこらしてみてみると・・・
あれ、彼女じゃね?
近くにいた宮部先生と田山先生が急いで彼女の肩を抱いて、どこかへ連れて行った。