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彼女の冷酷(?)な噂。
彼女は、昼休みに遅れて学校に来た。
いつもどおりの彼女。
髪の毛も、手入れされていて、さらさらだ。
目も腫れてはいなかった。
だが、泣いているように、寂しがっているように見えるのは、僕だけだろうか?
彼女は、席につき文庫本の表紙を開いた。
そんな彼女に、冷酷な噂がのしかかる。
半分本当のことだけれども、半分嘘が混じっていた。
噂っていうものは尾ひれがつくものだから。
例えば・・・・・そうだ。
こんなのがあったな。
ー彼女は、サイボーグである。
ありえねぇよ!!!(っていうか、これ冷酷な噂じゃねぇじゃん!)
っていうか皆は、その噂を信じている。
でも、もしあいつに『私ってサイボーグなんだ』って言われたら信じてしまうかもしれない。
だって、めっちゃ強いから。
僕、死にかけたし。
って、話がどんどん変な方へ行ってる気がする。
とりあえず、話を戻そう。
・・・で、なに話してたっけ?
・・・忘れたな。
ま、いっか。
とりあえず彼女と話してみよう。
うん、そうしよう。