↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/20

「ちゃいろとしろと」チャイルドシート

「クレヨン? それとも好みの色?」

いきなり飛び出す色の名前、でも、これも幼児言葉の話題から出た言葉なのだから、おそらくこれも、物の名前とかそういうものなのだろう。

「舞ちゃんの好きな色はピンクだ。最近、某氷結女王の影響で、水色も大好きだけどな」

「氷結女王ってなんだよ……」

「まぁ、茶色と白色は、好きな色じゃないよ、クレヨンではそこそこ使ってるけどね」

舞ちゃんの絵は、未だぐちゃぐちゃなものが多く、「これは○○」と描いたものの解説をされたところで、その代物の片鱗を探すことすら大変なものばかり。

 でも、色とりどりカラフルな色遣いをするので、とりあえず精神的には暗さのない、脳天気と見ていいのだろう。

「んじゃ、なんだぁ? ……茶色と白と……茶色と……」

来栖は、目についたものや耳に触れたものを話題にする癖がある。思わずヒントを求めて周囲を見回すと、目の前は子供用品コーナーらしく、目につくのは大型のベビーカーやベビーベッド、チャイルドシートといったもの。

 茶色と白色の色合いのものを探しかけて、チャイルドシートのチャに引っ掛かりを覚えた。

「チャイルドシートか!」

「うん、正解」

答えが分かればなんとなく理解はできる。

 チャイルドやシートなんて英語より、茶色と白の方が耳に馴染んだんだろう。

「舞ちゃんってば、シートベルトはちゃんと言えるのに、チャイルドシートはちゃいろとしろとなんだ」

「そういやぁ、舞ちゃんチャイルドシートを嫌がらないな」

「むしろ、シートベルトしないで発進すると、泣き出すぞ」

小さい子どもは、身動きできないシートベルトを嫌がるものと思っていたのだが、どうやら舞ちゃんは違うらしい。

「義兄さんが、かなりきっつく説明したらしいからなぁ~。急ブレーキでフロントガラス突き抜けて飛び出し、自分の車にひかれるだとか……子どもエアバッグにしてしまい、我が子押し潰して親だけ助かるとか……」

「ちょっとマテ、それ、子どもに聞かせる話じゃないだろ」

「まぁ、その話をどこまで理解してるかわからないけど、シートベルトは命綱だと思ってるみたいだよ」

どうやら舞ちゃんパパの教育は、半端ないらしい。

 たしかにそこまで言われたら、シートベルト無しは怖くもなるだろう。

「まぁ、大げさじゃなく、そういう事例はいくらでも転がってるらしいからね、ニュースにはならないけどさ」

「そ、そっかぁ……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。