スキル確認と南の村へ
鍛冶スキルを取得したあと、剣を打った俺に
ロブは呆然としていた。
「さすが・・・領主様・・・ははっ」
と引きつった笑顔で剣と俺を交互に見ていた。
剣を打った後、1週間後に来る約束をして
一度領地へ戻ることにした。
その道中さきほどセバスに教えてもらった
スキルの確認をおこなうことにした。
『(スキルオープン)』
頭の中で念じるとゲームのステータス画面見たいなものが出てきた。
『(えーと?どんなスキルをもっているんだ?)』
スキル一覧
・設計製図Lv4
・加工技術Lv4
・料理Lv2
・操縦技術Lv2
・統率Lv1
・剣術Lv5
・盾術Lv5
・魔道Lv5
・格闘Lv5
・鍛冶Lv4
・礼儀作法Lv3
結構あるな、前半の5つは恐らく前世からの引き継ぎスキルだろう
剣術とかそこら辺は恐らくこちらに来てから生えてきたスキル。
鍛冶は剣を作ってレベルアップしたらしい。
礼儀作法はおまけか?
『ふぅ、以外と疲れるな』
セバスがにっこりと笑って
「慣れない内は疲れが出ますよ、いかがでした?」
『そうだな、スキルが11個あったぞ。』
「じゅ、11ものスキルをお持ちでしたか」
『あとスキルのあとにレベルがあるんだが知っているか?』
セバスは驚いた顔をして
「れべる?ですか?それは存知上げませんね、私のスキルは"礼儀作法"と"執事"ですが
そのような表記はありませんね。」
『なるほどな、これは内密にしておいてくれ。』
「承知いたしました。」
そんな会話を続けていたら領都の屋敷に着いた。
屋敷の使用人にこのまま南の村へ向かい一泊してくると
伝えたら、早急に準備をしてくれた。
南の村に向けて出発するが、今度の旅にはメイドのモアも同伴させることにした。
「ビクトル様、なぜ私をお連れに?」
『南の村では食用の植物などを扱うことになる、男二人よりメイドの意見も
聞いた方が良いだろうなと判断した。期待してるぞ。』
「期待に添えるように頑張ります!」
_________________
南の村へ向かうにつれて、森が多くなってきた。
多少温暖なのだろうか?これなら、オリーブ位ありそうだ
「坊っちゃま、そろそろ南の村に到着します。」
『うむ、ご苦労、着いたら宿に直接行こう。
それから、村長を呼んできてくれ。』
「かしこまりました。」
数分後、南の村に到着した。
この村もかなり寂れていて、家という家はほとんどなく
植物の葉と木の幹を組み合わせて作ったような
簡易テントで生活をしていた。
宿は流石にボロボロながら、建屋があった。
領主がいきなり来たという事で宿の主人は驚いていたが
部屋も空いており、すぐに部屋へ通された。
コンコン
『開いている。』
セバスが30代位の女性を連れて来た。
「ビクトル様、こちらが南の村の村長にございます。」
女性は一歩前に出て
「初めまして、ユラと申します。明日より視察と
伺っております。本日はごゆっくりおやすみ下さい。」
今日は旅の疲れもあるという事で、挨拶のみで終わらせて
明日朝から仕切り直しという運びになった。
『石鹸を早く作りたいんだよなぁ。』