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領都を綺麗にしよう

とりあえず畑はジルに任せておこう。

そして俺は思うんだ、あんな臭い町の領主、しかもお膝元の領都が

臭いと言われるのは非常に耐え難い!是非ここは綺麗な町を目指そう


『セバス!働きに出ていない領民をこの広場に集めることは出来るか?』


セバスはため息をついて

「坊ちゃまは人使いが荒いですなぁ、小一時間いただければ

 集めましょう。」


『わかった、では一時間後にこの場所に人を集めてくれ。』


「承知いたしました。」


そう言ってセバスは町中へ消えていった。



________________________


一時間後


広場には200人ほどの姿があった。

「お待たせしました。ビクトル様」


『いや、良くやってくれた、これなら意味のある講義が出来そうだ』


セバスはまたなんとも言えない顔をした。


ざわつく広場の領民に対し声をかける


『良く集まってくれた!俺はビクトル=マクスウェル!新しく領主となった!

 皆に集まってもらったのは、自己紹介をする為ではない、これからの

 領都に関する重要な事柄について説明をするので良く聞いて欲しい!』


広場に集まった領民は静かにビクトルの言葉に耳を傾けている。


『今領都は前領主のおかげで大変なことになっていることは理解している!

 それでもあえて言おう!領都が臭い!もの凄く臭う!

 冗談の様に聞こえるが、後々に流行病が蔓延するリスクも抱えるほど

 笑えない状況となっている。現状では出来ることは少ないが

 まず、領都内のトイレ以外での排泄を禁止する!

 あと不要物のポイ捨ても禁止だ!各自で処理をしろ!』


流石に臭い、流行病、トイレ以外での排泄禁止、ポイ捨て禁止と言われて

黙ってはいられないようで、領民はざわつき始めた。


『静まれ!話の途中だ!私は衛生の観点ともう一つ生活の充実ということで

 井戸にある細工を施すことにした!これは皆に絶対受け入れられると

 考えている!楽しみにしていて欲しい!

 さらに!石けんの生産を目論んでいる!領内の清潔はもちろん

 産業として確立させるつもりだからよろしく頼む!以上だ!

 あと先ほどの禁止事項を破った物にはそれ相応の罰を与えるからな』


セバスが領民の方を向き

「それでは各自解散!」


『ちょっと待った!』


帰りかけてた領民が一斉にビクトルに向き直った。


『つばや痰も吐くなよ!?これも厳罰だ!以上解散!』


セバスが寄ってきて

「お疲れ様でした、見事でしたぞ」


『ありがとう。それよりセバス?』


「なんでございましょう?」


『鍛冶屋なんてのはいるのか?』


セバスは少し考えて

「領都には現在いないですな、北の村には数名いたと思いますぞ」


『そうか、あともう一つ』


「はい?」


『ココナッツやオリーブといった植物からオイルを精製する技術はあるか?』


セバスはまたも考えて

「あるにはありますが、領都にはそういった技術を持った者はいません

 南の村にそういった技術を持った者が数名おります。」


なるほどな、まずは北の村に向かうか・・・



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