110. 「ルパン三世 カリオストロの城」以前の「ルパン三世」 と 竹宮恵子「風と木の詩」のセルジュとジルベール に思う
小学生の頃、学校から帰るとよく、再放送でやっている『ルパン三世』を見て夕食の時間を待っていた。
内容も面白いし、エンディングテーマの ♪♪ 足もとにからみつく、赤い波を蹴って、マシンが叫ぶ、狂った朝の光にも似たあぁ・・・ ♪♪ も大好きだった。
そして映画版、『カリオストロ』を見てもっと好きになった。
私にとっては、宮崎駿の絵がとっつきやすかったのだ。
でも、友人のOちゃんとQちゃんは違ってた。
「あの、荒いタッチが良かったのに。」
「なんか、違うんだよな。絵が変わってから見なくなった。」
そうかな?と思いつつ、あたしはあのお姫様の顔が好きだったし、その後も夜の7時か7時半くらいから始まる新しい方も毎週楽しんで見ていた。
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少女コミックで連載していた、竹宮恵子『風と木の詩』には二人の主人公がいた。
セルジュとジルベール。
本誌でも時々どちらが好きか話題に取り上げていたような。
あたしはもちろんセルジュ派だった。
彼は、浅黒い肌を持つ癖っ毛の少年。
優等生で努力家で慈愛に満ちた性質。
貧しいが父母の深い愛に包まれて育った。
対するジルベールは美しいが排他的、裕福な家系の子息。
セルジュの父、アスランは、元は良家の出で、子爵様であったにもかかわらず、美しい娼婦と恋に落ちて家も名誉も棄て愛に生きたのだ。あたしはこのマンガに影響され『椿姫』も読んだ。貧困でも愛のある美しい世界。幼いあたしはその世界にどっぷりと沈み込んだ。だからまだそこから抜け出せないのかぁ?
あたしはもう大人になったのだから貧しい美しい愛はもういいよ。豊かで美しい愛は大歓迎だけどね。
まあ、そんなんで、当時のあたしはどっぷりとセルジュ愛に浸っていたのだが、やはり違う意見を持つ人はいくらでもいる。年齢の離れた姉もそうだし、同級生のRちゃんも断然ジルベール派だった。
そして、月日は流れ、あたしは大人になってから再び『風と木の詩』を手に取ることとなる。
あたしは、ジルベール派となったのだ。
多くの説明は要らないと思う。
あたしは今でもセルジュが好きだし、彼はきっといつでもあたしの期待に応えてくれる良い男性だと思う。
でもジルベールは。
ジルベールを理解するには当時のあたしは幼なすぎたのだ。
そしてたぶん、その昔、もともとのルパン三世が好きだったと言っていた、OちゃんとQちゃんの想いを的確に表現されていた方がいた。
要約すると、当初は大人向けの作品として世に出したのだが、予想に反して視聴率が上がらず、途中から子ども向けに分かりやすい設定に変更したのこと。
詳しくは、
note で執筆されている、浅野 智さん の記事、
『『ルパン三世』 作者:モンキー・パンチ』
(2021年1月13日 12:44)
を読んでください。
あたしよりも一歩先にいっていたOちゃんとQちゃんは、成熟した小学生だったのか?




