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翌日。魔力量が9割を越えた。ちょっと嬉しい。
着替えて階下に降りる。食料庫から食材を出す。今日の大和さんのお昼ご飯、何にしようかな?こういうの考えるのって楽しい。
パンは……これってバタール?バタールって中は柔らかいんだけど、外が固いんだよね。私は好きなんだけど。
あ、この丸いの、確かブールだったっけ?これをスライスしてサンドしよう。
後は卵とハムとっていっつも一緒だよね。オムレツ風にして挟んでみよう。これを2個と野菜とチーズのサンドとタマゴサンドはどうかな。でも卵2種ってどうなの?
大和さんに聞くのはいつも忘れるから、今のうちに決めたいけど、大和さんの剣舞も見たい。多分そろそろだよね。ん~。どうしよう。茹で卵って今まで作ってないよね。チーズと茹で卵とのサンドと、チーズと野菜、ハムと野菜、かな?お湯を沸かして沸騰したら、卵投入。これで30分位置いておけば茹で卵になったはず。朝食用の食材と一緒に出しておいて、庭に出る。
大和さんは瞑想の最中。あの赤い靄ってホントに何なんだろう?炎みたいに大和さんを覆ってるけど。だんだん色が濃くなってる気がする。
まだ舞は始まってない。良かった。
ナイオンが側に来てくれた。
「ナイオン、今日は試したいことがあるの。大和さんの剣舞が終わったら、大和さんの所に行ってくるね」
ナイオンは尻尾をゆっくりと揺らしてる。
大和さんの舞が始まる。綺麗で格好良くて大好きな大和さんの剣舞。大きな枝垂桜の前で舞われる剣舞。戻ってくるのに時間がかかることがあるって聞いたからちょっと不安になった。練習でそうなるってことは、本番でも、って事だよね。
大和さんの舞は5分位で終わる。私はゆっくりと大和さんの所に行った。
「咲楽ちゃん?」
大和さんに抱きつく。これが私の試したかった事。
「どうしたの?」
私を抱き返しながら大和さんが聞く。
「どうやったら大和さんが早く戻ってこれるかって考えてて、これしか思い浮かびませんでした」
「昨夜話した事?咲楽ちゃんを見たら戻ってこれるって言ったでしょ。嬉しいけど」
「戻るのに時間がかかることがあるって聞いて、ちょっと不安になって」
「それで考えてくれたの?ありがとう」
大和さんはそう言って笑った。そのまま2人で家の中に戻る。
「大和さん、全然違う話で悪いんですけど、お昼ご飯、形状の違う卵サンド2種ってどう思います?」
「形状の違う?別に構わないけど。どう言うこと?」
「お昼のお楽しみです」
「分かった。楽しみにしとく。シャワー、行ってくるね」
ふと見るとナイオンがキッチンの入口に座ってこっちを見てる。
「ナイオン、ちょっと待っててね」
大和さんのお昼のサンドと朝御飯の準備。朝もワンパターンなんだよね。サンドのソースはマヨソースかな。なんだかマヨソースを作るのも楽しい。腕は疲れるけど。
シャカシャカとマヨソースを作ってたら大和さんが戻ってきた。
「何してるの?」
「これですか?マヨネーズを作ってます」
「結構大変そうだね」
「腕は疲れますけどね。好きだから良いんです」
厚めにスライスしたブールに具材を挟む。玉子焼きサンド大和さんは美味しいっていってくれるかな?
木皿にカットしたサンドを乗せて布で包む。朝御飯のプレートも出来たけど……。
「大和さん、コーヒー淹れます?」
「淹れる。また見る?」
「見たいです」
ケトルにお湯を沸かしておく。その間に大和さんが椅子を持ってきてくれた。
「大和さん、魔力量が9割を越えました」
「良かったね。俺とは魔力譲渡が出来るって分かったし、次はちょっと楽かもよ?」
そう言いながら大和さんはコーヒーの準備を始める。
「そうだ、ナイオンっていつまで居て貰えるんですか?」
「引き取ったのが大分落ち着いてきたって言ってたから、もしかしたら闇の日に帰すことになるかな?」
え?って感じでこっちを見るナイオン。
コーヒーをドリップしながら大和さんがナイオンに言う。
「ずっとここにいる感じだったもんな。でも、置いておけないんだ。今は咲楽ちゃんが昼間に居るが、次の光の日からはお前だけになるんだぞ」
ナイオンは落ち込んだようにリビングに行ってしまった。
「分かってた事なんですけど、あんな姿を見ると可哀想になりますね」
「こればっかりはな、どうしようも出来ないな」
2人でため息を吐いて朝御飯を食べ始める。
「咲楽ちゃん、今日の予定は?」
「テーブルランナー作りと狼さんのデザインです」
「そう。昨日ゴットハルトも言ってたけど、用心してね?」
「はい。分かってます。ゴットハルトさんは家に上がってもらって良いですか?」
「あいつが家に入ればな」
朝御飯を食べ終えて後片付けをしたら大和さんは出勤の準備。私は今日はどこにいよう?昨日と同じで四阿かな?でも、テーブルランナーを作るんだったら布を裁断しなきゃいけないから、布を切る間は自室かな。
大和さんのランチョンマットの布とデザインの為の紙と筆記具と魔物の本を魔空間に入れて部屋を出る。階下からは今日も大和さんの声。
「ナイオン、今日も咲楽ちゃんを頼んだぞ。無理しないように見ててやってくれ」
ナイオンの返事は聞こえない。落ち込んでる感じだったから、ちょっと心配。
リビングに行くと落ち込んだ感じのナイオンと困った感じの大和さん。
「ナイオン、今日は私もいるよ」
そう声をかけると尻尾をパタパタと動かした。
「そろそろ行かないと。大丈夫かな?」
しゃがみこんでナイオンを見ていた大和さんが気遣わしげに言う。
「今日はしばらくは家の中にいる予定なので、様子を見てみます」
「そう?じゃあ行ってくるけど、気を付けてね」
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
ギュっと私を抱き締めて、耳元で囁くように言われて、ゾクッとする。
出勤する大和さんを見送る。角を曲がるまで見送ってると後ろから声をかけられた。
「あれ?天使様?」
声をかけてきたのは、誰?ちょっと大柄な男の人。
「自分はガイって言います。神殿騎士団所属です」
「ガイさん?」
見覚えあるような、無いような……。
「トキワ殿とは何度か模擬戦させてもらってますが、天使様とは初めてですね」
気が付いたらナイオンが側に来ていた。
「そいつはボディガードですか?」
「そうです」
「頼もしいですね。あぁ、いつまでも話していると警戒されますね」
「ガイさんは今から神殿ですか?」
「今日は休みなんですよ。ちょっと街門の外に行ってきます」
そう言ってガイさんは神殿とは別方向に行ってしまった。
「ナイオン、中に入ろうか」
今日は結界具の設定は大和さんがしていってくれた。
リビングで筆記具と紙を取り出して狼のデザインを始める。
魔物の本を開いて狼を探す。やっぱり恐い感じだよね。魔物だし仕方ないんだろうけど。地球でも狼って恐い感じだったけど、私は動物園でしか見たことがない。大和さんは野生の狼って見たことあるのかな?
考えながら幾つか描き出してみる。横顔にすると、ちょっと恐い感じになるなぁ。精悍というか、野性的?そういえば聞こえは良いんだろうけど、どうしよう。
「ねぇ、ナイオン、どれが良い?」
って言っても答えてくれないよね。と、思ったら、ナイオンがデザインを見て、正面から見た狼を選んだ?
「これ?大和さんのマークにするんだけど」
ナイオンは前肢で1枚のデザインを押さえてこっちをじっと見ている。
「分かった。これにするね。ありがとう」
デザインが決まったから、ランチョンマットの布に写していく。『黒き狼』なんだから全体を黒にする?どうしよう。
迷いながら輪郭を黒で刺していく。布の色がピーコックブルーだから全体を黒にしちゃうと、暗くなる気がする。耳だけ黒にしようかな。うん。そうしよう。大和さん用のランチョンマットを仕上げる。
ランチョンマットは出来た。次はテーブルランナーかな?
「ちょっと部屋に行ってくるね」
ナイオンに声をかけて自室に戻る。使うのはフラーの緑の布。黄緑っぽい色を選んだ。裁ち鋏と色んな黄色の刺繍糸を魔空間に入れる。ランチョンマットは出しておいた。
リビングではさすがに机が小さくて、ダイニングのテーブルで布を裁つ。今思い付いたけど、テーブルクロスにしても良かったよね。裁断しちゃったから遅いけど。
気を取り直して端の始末。三つ折りにして細かく縫っていく。次に黄色の水玉の刺繍。大きさを変えて色も少しずつ変えた。
2の鐘が鳴ったとき、来客があった。ナイオンが玄関に出る。
「シロヤマさーん、居る~?」
この声はコリンさんだ。玄関を開けるとコリンさんとガイさんが居た。
「来ちゃった。入っても……可愛い。何?この虎。撫でて良い?」
「入ってください」
「案内ありがとう」
そう言われて帰っていくガイさん。一緒に来たんじゃないの?
「ここに来るのにちょっと迷っちゃってね。道で会ったから聞いたら知ってるって言うから案内して貰ったの。彼は知ってるわよね」
「今朝、お会いしました。ガイさん、ですよね」
リビングに案内しながら言う。
「そう。ガイ様は貴族じゃないからって家名を名乗らないのよ。私達衣装部や清掃部も貴族なんていないから家名がないでしょ?」
コリンさんに話さなきゃ。
「コリンさん、お話ししたいことがあるんです」
「ミュゲが言ってたことかしら?シロヤマさんの素性がどうとかって」
「はい。うまくお話しできるか不安ですが」
コリンさんに、私達が異世界転移してきたことを話すとやっぱり驚かれた。
「異世界?」
「私達のいた世界に『コラダーム』という国は無いんです。大和さんも知らないと言ってました」
「でも、それだけじゃ……」
「この世界には魔法がありますよね」
「えぇ。貴女も使うわよね」
「私達がいた世界には魔法はありません。治癒師の役割をしてるのは医師と言います。でも、魔法みたいに治せないんです。何日も何週もかけて自然に治るまでのサポートしか出来ないんです」
「灯りとかはどうしてるの?」
「電気というものを使います。食料庫みたいに冷やしたり氷を作ったりもできます。もちろん暖かくすることもできます」
「理解が追い付かないわ。じゃあ何故シロヤマさんは魔法が使えるの?」
「元の世界ではこういった、ここみたいな世界を書いた、小説といった物語があったんです。私も大和さんも読んでいて、それでイメージはできているので」
「なんだか衝撃だわ。リリアは知ってるの?」
「ちゃんと話した事はないです。けど薄々気付いてるんじゃないかな?って思います」
「あのね、衣装部での貴女達の素姓の推測を教えてあげましょうか?」
ちょっとイタズラっぽくコリンさんが笑って言う。
「シロヤマさんがどこかのお姫様で、トキワ様はお姫様を守る護衛騎士。どこかの国から逃げてきた。って言ってたのよ」
「お姫様?私が?」
「そうよ。貴女は刺繍が上手で、可愛いから、絶対に貴族のご令嬢かお姫様だって言ってたの。トキワ様はお強いじゃない?シロヤマさんを守ってる感じだったから、護衛騎士じゃないかって言ってたのよ。エリアリール様とスティーリア様が頑なに貴女達の素性を話さないから、駆け落ちでもしてきたんじゃないかって」
コリンさんは、真剣な顔になると言った。
「突然この世界に来たって言ったけど、辛くなかった?」
「大和さんが居てくれましたから。一人だったらどうして良いか分からなかったと思います」
「トキワ様とはお知り合いだったの?」
「いいえ。ここではじめて会いました。最初から気を使ってくれて頼ってしまって、私は何も出来なくて……」
「トキワ様は嬉しかったんじゃない?頼られて」
「そうでしょうか」
「でもそう考えると、トキワ様は最初から落ち着いてたわね」
「元の世界で異常事態時の行動とか、訓練してたって言ってました」
「何をしていた人なの?」
「お家は神様に舞を奉納する家系だったと言ってました。長く続いてるお家みたいです」
「教えて貰ったんじゃないの?」
「教えて貰ったんですけど、正直、理解しきれてないです」
「あら、そう。ミュゲは知ってるのよね?」
「大和さんが話してましたから。私より分かりやすかったとは思います。あ、でも……」
「言い触らしたりしないわよ。シロヤマさんもそこを信じて話してくれたんでしょ?」
「はい。黙っていてごめんなさい」
「言うなって言われてたんでしょ?仕方ないじゃない。でもなんとなくスッキリしたわ。これからはなんでも話してね?こっちも分からなかったら聞くから」
「はい」
「やっぱり貴女は笑ってた方がいいわ。ねぇ、ここに2人で暮らしてるんでしょ?トキワ様は優しい?」
「はい」
「あの方は無理矢理とかないでしょうけど」
「無理矢理ってなんの話ですか?」
「実質新婚生活よね?」
「新婚……同居です!!」
「真っ赤になっちゃって。可愛いわねぇ。優しくしてくれるんでしょ?」
「何をですか?」
「何をって……え?一緒に寝てるのよね。ここのベッドを選ぶときスティーリア様と一緒だったから知ってるけど大きなベッドよね」
「一緒に寝てますよ?」
「もしかして一緒にって、お休みなさいって寝ちゃうアレ?」
「それ以外に何をするんですか?」
「ごめん。聞き方が悪かったわ。トキワ様は手を出してこないの?」
「手をって……キスとハグだけです。ちょっとそういうのに私が抵抗があって」
「そうなの?ごめんなさいね」
「気にしないでください」
少しの間静かになった。
「やっぱり男の人ってそういうことをしたいんでしょうか?」
「半数以上はそうでしょうけどね。トキワ様は貴女が追い付くのを待ってる気がするわ」
「追い付く?」
「抵抗があるって言ったじゃない?怖かったりするんでしょ?だから自然に委ねても良いって貴女が思うまで待ってる気がするわ」
「そうでしょうか」
なんとなく俯く。テーブルランナーが目にはいった。
「ねぇ、この週は何をしてたの?」
「えっと、光の日に狼に冒険者の方々が襲われて、大和さん達は緊急出動して、私達は救援に行きました。そこで大和さんが怪我をしちゃって」
「それって西の森の話よね。トキワ様が狼に噛みつかれながら4頭斬り殺したって聞いたけど」
「どこでですか?」
「北の街門で吟遊詩人が演ってるのを聞いたって、近所の人が言ってたわ。天使様がみんなの怪我を治して黒き狼様と抱擁してたって吟遊詩人が唄ってたって言ってたわ」
「アルトゥールさん……」
「本当の事なの?」
「大きく違ってはないですけど、大袈裟です」
「大袈裟だけど、本当の事なのね?それで?」
「で、私が魔力切れになっちゃって、でも、魔力譲渡が出来なくて」
「え?」
「大和さんとは出来たので、多分私達が異世界から来たせいじゃないかって、言ってたんですけど」
「だからこの前、神殿に来たとき調子が悪そうだったの?」
「はい。でもその時はまだ私達の事が言えなくて。新しく来るゴットハルトさんに色々聞かれたんですけど答えられなくて。昨日大和さんが王宮で許可をもらってきて、必要だと思った時に話せるようにしてくれたんです」
「そうだったのね」
ナイオンが側に来ていた。撫でているとゴロゴロと猫みたいに喉をならす。
「その虎って飼ってるの?」
「いえ、預かってるんです。マイクさんの騎獣屋さんって知ってますか?」
「マイクさんの騎獣屋さん?こっちの方って来ないから分からないのよ」
「コリンさんのお家ってどこなんですか?」
「私は東地区の端っこよ。ジェイド商会って知ってる?その近く」
「ローズさんのお家の近くですか?」
「ローズとは幼馴染みよ。あの子も施療院で働いてたわね、そういえば」
「ナイオンは……この虎の名前、ナイオンって言うんですけど、ナイオンはこの先にある騎獣屋さんの虎なんです。マイクさんご夫妻が訳あり、酷い扱いの騎獣とか見過ごせない人で、新しく引き取ったのが手がかかるからって、預かってるんです。大和さんが闇の日に帰せるかもって言ってました」
「でも、ずいぶん懐いてるじゃない?」
「そうなんですけど、次の光の日には私も働き出しちゃうから。そうするとナイオンが昼間、独りぼっちになっちゃいますよね」
「そうねぇ。施療院まで連れていったら?」
「そういう訳にも行きませんよね」
3の鐘が鳴った。
「あら、もうこんな時間なのね。シロヤマさんのお昼も預かってきてるけど、食べられる?」
「体調はすっかり良いんです。食欲は相変わらずですけど」
「じゃあ、これどーぞ」
出てきたのはコッペパンくらいのパンに野菜とチーズをこれでもか!!って挟んだサンドパン。それから陶器に入ったスープ。
「スープを温めるわ。シロヤマさんは火属性はあったっけ?」
「無いです」
「じゃあ温めてあげる」
そう言って器を両手で持つコリンさん。
「火属性があれば温められますか?」
「火を出さずに熱だけを出す感じね。分かる?」
「はい。じゃあ大和さんも出来るのでしょうか?」
「出来るんじゃない?火属性があるなら。そういえばトキワ様のお昼ってどうしてるの?」
「私が作ってます。サンド系ですけど」
「新婚家庭ね。トキワ様は幸せね。はい、出来たわよ」
そこにあったのはホカホカと湯気の上がるスープ。
「この魔法の欠点は、最初が冷たいって事と最後が熱いって事ね」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。これで火傷することはないから。私は火属性と風属性だからこんな事くらいしか出来ないの」
「でも、今の熱と風を組み合わせたら温風を出せません?」
「温風?あ、そうね。暖かい風ね。今の時期の朝とかコルドに役に立ちそうだわ。ありがとう、シロヤマさん。早速やってみて良い?」
「はい」
「暖かい日溜まりくらいの風……あ、暖かい。でもこれじゃ、自分の周りだけね」
「部屋全体を温めようとしたら魔力消費が凄いことになる気がします。それにここでも少し暖かいですよ」
「そう?それならくっついて貰ったらみんな暖かいわね」
スプーンを持ってきてスープを頂く。サンドは大きかったから半分にして紙に包んでおいた。
「食堂のおばちゃん達から、差し入れを預かってきたわ。今の季節の野菜とチーズとパンなんだけど。あと、鳥肉ね」
「でも、今までもたくさん頂きましたよ」
「受け取ってあげて。シロヤマさんの事を気に入ってるのよ。私が寝込んだときも野菜が送られてきたわね」
昨夜からちょっと大和が積極的です。何があったんだか……?
作者的にそろそろ進ませてあげたいんですが、なかなか難しいです。