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廻る乖離転生  作者: 朔
第四章 魔人三種族戦争編
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第三十一話 カマクラ国王

ライトさんが去り僕とサラとソレイだけになった。


「じゃあ第三回冒険会議を開きます」


パチパチ。

二人の拍手は元気が無かった。


「あの」


サラが手を上げた。


「なんですか?」

「三日間寝ていたのにそんなに張り切って大丈夫ですか?」


え?

三日間?

そんなに寝ていたのか?


「怪我はヒールで治しましたが体はだるいでしょう?」


だるくないのはなぜ?


《ラーチ(大樹)様は言い忘れていましたが亜人は十回生き返ります。すなわち魔王に殺され生き返ったことにより普段と変わらぬ健康状態に戻ったためだるくないのかと。又、三日間寝ていたのは生き返るのに必要な休息だったからだと。ですがこのことはあまり知られていないため、魔素の濃度が高くなったのでだるくないと言う方がいいでしょう》


やっぱり魔王に殺されていたんだ。

・・・・・何とも言えないな。

てか、亜人って最強じゃん。

でも後九回しか死ねない。

いや、もう死なないようにすればいいだけか。


「大丈夫。ほら僕は魔人だから魔素の影響で回復したんだよ」

「へ~!便利ですね魔人って」

「もう起き上がってもいいかな?」

「リユイさんが大丈夫ならいいんじゃないですかね」


じゃあ早速。

ベッドからおり、立ち上がる。

何ともない。

置いてあった服を着る。


「魔王と戦ったのに生きて帰るってよくよく考えるとすごいですね」

「ライトさんがいなかったら死んでいたよ」

「でも魔王の右目を潰したのでしょ。攻撃をあてられただけで凄いですよ」


実はその魔王の右目を潰したってことを覚えていないのだ。

魔王に一方的にやられて倒れただけのはずなのだ。

いったいどういうことだ?


《あの時のことを覚えていないのですか?》


え?


《あなたは一回意識を失ったあと起き上がり魔王に積極的に攻めていきましたが?私の声は聞こえていないようでしたが》


うん?

そんな事はしていないが。


《いえ、しました》


じゃあ無意識ってことか?


《そうなりますね》


怖。

まあそのおかげで助かったのだからよしとするか。


「話を戻すぞ。しばらくはこのカマクラ国に滞在しようと思いう。今へたに動いても魔人達の戦争に巻き込まれるだけだ。ギルドの仕事をしつつ修行をしようと思う」

「賛成です」

「異論はないです」


ソレイが異論はないだなんて難しい言葉を。

この短期間で一気に成長してお父さん嬉しいよ。

お父さんじゃないか。


「あと」


立ちかけていた二人が注目する。


「この国の王に会おうと思う」




私の名は滝沢博之。

異世界転移者?と言うやつだ。

八十年かけてこのカマクラ国を造った。

八十年。

それほど経っていると言うのに歳をとっていない。

二十歳の見た目のままだ。

どうやら異世界転移者は歳をとらないらしい。

ではその八十年間私は何をしていたか話そうじゃないか。

交通事故に巻き込まれ気が付いたら大樹に話しかけられ、話が終わると原っぱにいた。

それから私は冒険者をしていた。

そんなある日帝国とかいうものと戦っていた反乱軍に入りしばらくしてトップ層の者が一気に死に私がトップになった。

いざ攻め込もうとなったら帝国は魔王とかいうものに壊滅させられたせいで私達反乱軍は居場所を失った。

それでなんとなく防衛に適している場所を開拓していたらなんとなく国になっていった。

国の名前を決める時思いつかなかったのでこの国の地形に似ている前世の日本にある鎌倉と同じ名前にした。

まあこちらの方が何倍も大きいのだが。

そんなこんなでこの国は五十歳とまだ若い。

そして今、私の目の前には亜人というらしい者がいる。

この八十年間亜人と言うものを見たことが無かったが書物に書かれた通り瞳と髪の色が同じく耳が尖がっている。

女性だろうか?

顔事態は中性的だが、美しく、髪が長い所から女性だと思う。

それにしてもなぜ王である私の前に(なぜか)冒険者の亜人ごときがいるかと言うと話は一時間前になる。

私の側近が門番となにやら揉めているので話を聞いてみるとどうやら私と話をしたいと言う者が現れたそうだ。

門番が言うにはその者達は私に日本人だと言えば分かると言ったそうだ。

私は勿論分かった。

この世界で初めて見る同胞。

いや、もしかしたら今まで気づいてないだけで同胞には会っていたかもしれない。

私は会うことにした。

変な奴でなければいいが。

そして今だ。




やはりな。

カマクラなんて名前つけるのは日本人ぐらいだろう。

これで外国人だったら・・・いや、鎌倉を知っているなら分かるか。

まあそんなことはいい。

ここにはサラとソレイはいない。

ゆっくり話し合おうじゃないか、同胞の者よ。


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