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廻る乖離転生  作者: 朔
第三章 東聖国陥落編
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第十九話 挑戦者

三日目。

今日もサラのおいしい料理で目がさえた。

食べ終わると僕達はギルドへ向かった。

今日はソレイもリュックに入れて連れていく。

そう、仕事をするのだ。


ギルドに着くと僕達は依頼板へ向かった。

依頼板とは依頼が書かれた紙が貼りつけてある大きな板である。

その依頼が書かれた紙を受付嬢に渡し依頼を受注すると言う簡単なルールだ。


とりあえず初心者が必ず受けなければならないと言う回復薬の原料となる毒キノコと薬草を取りに行くクエストを受けた。

だがその時になり僕達は肝心なことを忘れていたのを気付いたわけではなく言われた。

受付嬢にクエストの書かれた紙を出した時だ。


「これを受けたいのですが」


受付嬢は読んでいた本から視点を移し僕達を見るとおっ!お出ましだと言うような顔をした。


「うん?ああ、これはこれは。昨日は驚かされたリユイさんとサラさんではないですか」

「おはようございます」

「おはようございます。へえ~名前覚えていたんですね」


僕とサラは受付嬢に軽く会釈しながら朝の挨拶を言う。

僕はついでに大したことない疑問も付け加えた。


「それはあんなこと言われれば忘れるわけがないじゃないですか。それにしてもなんで分かったんですか?」


説明が面倒だし、種明かしをすると大体の人がなんだそんな事かと言われてしまうので今回はあえて言わないでおこう。


「簡単な観察ですよ。説明はまたの機会に。では本題に入りましょう。このクエストを受けたいのですが」


僕はカウンターに置いたクエストの書かれた紙を軽く二回叩いた。

受付嬢はその紙を受け取ると内容を確認し、それから僕達に質問してきた。


「このクエストはお二人で一緒に受けるのですよね」

「ええ。勿論」

「ではパーティーを組む必要があります」


パーティー?

ゲームとかでよくあるグループを組むことだろうか?


「パーティーって何ですか?」


サラが疑問を言ってくれたおかげで僕がわざわざ言う必要が無くなった。


「パーティーとは冒険者の方々がグループを組み、そして共にクエストを解決するためのものです」

「なるほど。では私達もそのパーティーを組んだほうがよさそうですね、リユイさん?」

「うん。てか組まなきゃダメでしょ」


こうしてやり忘れていた大切なことを済ませたのであった。



クエストは二時間ほどで完了した。

ソレイの鼻のお蔭だ。

次にギャルと言う小型のティラノサウルスのような魔獣を狩ると言うクエストを受けた。

ギャル・・・・・フッ、その名のとおりの魔獣モンスターでした。

このクエストは移動に時間がかかったため四時間ほどかかった。

討伐事態はたいしたことなかったが少し問題が起こった。

ソレイは大丈夫だったのだが、サラと僕は初めて生き物を殺したという事実に対し恐怖してしまったということだ。

僕とサラは何度も吐きかけたが何とかこらえた。

当然だと思う。

生き物の命を奪うことの罪悪感が僕の心を締め付ける。

だがそんな甘いことを言っている場合ではない。

この世界は弱肉強食だ。

こういうのにも慣れなければならない。

いや、生き物を殺すこと自体の罪悪感に慣れようと言うのではなくいちいち吐きそうにならないようにと言う意味だ。

まあそれも狩っていくうちに慣れてきた。

やはり人と言うのはだいたいなんでも慣れてしまうものだ。

あと、少し気になったことがある。

それはギャルを狩っていた時十倍ぐらいの大きさのギャルがいたということだ。

普通のギャルよりは強かったがたいしたことは無かった。

今日はこれぐらいで終わりだ。



四日目

今日もギルドへ向かったら珍しく人が多かった。

一体なんだろう。

僕達は疑問に思いながら依頼板へ向かうと例の受付嬢キャシャさんに呼ばれた。

そうそう昨日受付嬢さんに報告したときに名前を教えてもらったのだ。

受付嬢さんの名前はキャシャさんと言う。

まあ今は置いておいて。

僕達、何かしてしまったのだろうか?


「昨日ギャルを狩った時にドンギャルを見ませんでしたか?」

「ドンギャル?ああ、普通のギャルよりも十倍くらい大きなギャルのことですか?それならついでに狩っときましたよ」

「え」


キャシャさんの目がどんどん見開かれていく。

おいおい微妙に怖いぞ。

あれ、なんだか周からの視線を感じる。


「本当ですか」

「はい」

「あれA級ですよ」

「動きが普通ギャルよりは早かったけど僕達にとっては遅かったです。首を斬ったら簡単に死にましたよ」

「・・・・・」


今度は口が開いていく。

だから怖いって。


「おい、そいつは本当か」


冒険者の一人がそう言う。


「はい」


そう言った瞬間一斉に僕達は囲まれた。

またかよ。


「お嬢様方、良かった私たちのパーティーに入りませんか?」

「うちに入れ。その方が後悔しないぜ」

「こんな奴等よりあたいらの方が安全だよ」


うわ。

でたよ、こういう人達。

あの時の町での恐怖再びか?


「まて、貴様等道を開けろ!」


ひときわ大きな声がした。

他の冒険者は渋々と言った感じで道を開けていく。

それほどまでに今来た冒険者はお偉いさんなのだろうか。


「我が名はアレン。Aランク冒険者だ。お前が俺の獲物を横取りした者か」

「そうなるのですかね」

「そうか。そのことについては許す。だが代わりに決闘しろ。もし俺が勝ったらお前たちは俺のパーティーに入れ」


うわ。厄介な奴に絡まれたな。


「サラ、どうする?」

「私達が勝ったら持ち物全部もらいましょう」

「いや、そうじゃなくて」


サラは売られた喧嘩は必ず買うタイプだなと今実感しました。


「何をこそこそ話している。速く始めようじゃないか」

「ええ、そうね。そんなに死に急ぎたいならやってやるわよリユイ様が」


だからなんでお前は勝手に。



結局ギルドの外に出て僕は決闘することになった。


「決闘を申し込む。我が名はアレン。勝利したらお前たちを俺のパーティーに入れる」


こういう風に言わなきゃいけないのか?


「決闘を受ける。我が名はリユイ。勝利したら・・・・・君属性は何?」

「光だ」

「丁度いい、僕とサラも光だ。だから僕達に知っている光魔法を全て教えてくれ」


お互い深呼吸をし、五メートルほど距離をとる。

心映武器を出現させる。

今回は刀を使う。

対するアレンは片手直剣だ。

今回は知らない冒険者さんが審判。


「レディー・・・ファイト」


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