表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/13

第十二話 生徒会イベント? 1

お待たせ致しました。

短めですが、更新します。

 


「ふん♪ふん♪ふふーん♪」



 足取り軽くスキップしながら、私は食堂へ向かってます。



 え?入学式?

 もう終わりましたよー。

 思い出したくもないので、記憶の彼方にポイっと放り投げました。



 あの後、風紀委員長様には睨まれながらも目線を逸らし続け、結局風紀達の輪から解放させてもらえず、入学式会場まで一緒に行かざるを得なくなってしまい……。


 仕方ないから俯きながら会場に入りましたよ!

 黄色い声の後に、私が入場するのを見た途端ざわめきが起きて、探るような視線や声に、針の(むしろ)状態でした。


 うぅぅ、どうしてこうなった!?


 何度心の中でこの言葉を呟いたことか。

 兄が学校に居たとき以上に女子達に睨まれ、視線が痛すぎて、席に着くなりブスやら、身の程知らずやら、庶民のくせにやら、さんざんの悪口オンパレード!

 みんなお嬢様達なので、まあ言葉はちょーっとお上品に、かつ、まどろっこしく言われたましたけれども。

 そのせいか以前の学校より悪口のバリエーションが豊富で豊富で…またぼっち族確定の予感。

 私のせいじゃないですよ〜って言ったって聞き入れてくれないことは分かってますよ。

 火に油です!ヒートアップです!

 こうなったのも1人で行かせてくれなかった風紀委員長様のせいだ!

 キッと風紀委員長様を(にら)みつけるも、本人はどこ吹く風で、目が合ったらアルカイックスマイルを向けられた。


 ぎゃーー!目が(つぶ)れるー!


 キラキラ族の突然のスマイルは(まぶ)しすぎて、一瞬で目を逸らさせて頂きました。


 すると、風紀委員の反対側には生徒会の方々が立っているのが見えて、今度は会長様と目が合い、爽やかなキラッという微笑みを会長様からも頂きました。


 ぎゃーー!目が!(2回目)

 キラッという効果音まで聞こえてきたよ。


 私の他にもお二人の貴重な笑顔を見た女の子達が、きゃーっと黄色い声を上げて頬を赤く染めてます。バタバタッと倒れる人も出ている模様。

 武器になるほどの輝かしい笑顔はホントにやめて欲しい。

 なんで会長様に気に入られてるのかはわかんないけど、風紀委員長様は何も言えないのをいいことに面白がってるのはわかってるんだから!


 あーあ、せっかく静かな学園ライフを目指してたのに、最初から目立ちまくってしまったよ、ショボン。

 案内された子っていう程度の認識だったからまだ良かったものの、これが風紀委員長様の「エモノ」と公表されたらと思うと……。


 ゾゾッと身震いして自分の肩を抱きしめる。


 でもでも!まだ風紀委員長様以外は私を認めてないから、公表前に興味がヒロインちゃんに移れば、エモノにならずにすむはず!

 生徒会の出会いイベントはなぜだか無かったけど、翔様の話を聞く限りでは、風紀のイベントは(風紀委員長様以外は)あったわけだから、これからきっとイベントが発生してヒロインちゃんが興味を引いてくれるはずだよね!


 そうして私は晴れて「エモノ」を回避するのだー!



 ……ということで、

 今、食堂へ向かうわけなのです。

 以上、回想終了!




 最初の食堂イベント。ここで攻略対象者に興味を持ってもらえるかは非常に重要なポイントだから、ウキウキが止まらない!


 しかも!やっとヒロインちゃんに会える(はず)ー!



「ぜーっったい風紀入りは回避するんだからー!」



「あーー!」



 廊下でいつの間にか仁王立ちで拳を握りしめながら決意をしていたときに、背後から大声が聞こえてきた。



 え?冷や汗が出てきたよ。



「ねー、煌希(こうき)が気に入ったのってこの子でしょー?」


「ああ、そうですよ」



 いつも背後にキラキラ族がいるのはどうして!


 後ろを向けば、遠目から生徒会の皆様が勢ぞろいで歩いてくるのが見える。




 なぜ!どうして!食堂に入る前にあなた達と会わないといけないんですかああああーー!!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ