第3章 緑のゴンドラ頂上へ(薮本マサキ編)前編
秋。薮本さんとの練習は順調。今日も練習を音楽室でしている。でも、最近の薮本さんはゲームマンと言う、人たちに付きまとわれており、薮本さんは精神面でどこか調子が悪いような気がする。
心配しながらも私たちは練習を繰り返していた。
真瀬志奈
「ここ…………どうでしょうか?」
薮本マサキ
「……………………。」
真瀬志奈
「薮本さん。」
薮本マサキ
「あっ…………ごめん。」
薮本さんはここ最近、上の空になっている。
真瀬志奈
「やっぱり…………あのヒーローっぽい人たちが気になりますか?」
薮本マサキ
「……………………うん。ちょっとね。」
真瀬志奈
「…………確かに、ここ最近は来ていないですもんね。少し、不安ですもんね。」
薮本マサキ
「うん…………。」
真瀬志奈
「仕方ありません。今日は切り上げて、出かけましょう。」
薮本マサキ
「そうだね。…………ありがとう。」
真瀬志奈
「はい。どういたしまして。六郭星ランドに行きましょう。こういうときは、気分を切り替えるために、遊園地みたいな場所で色々と楽しみましょう。」
薮本マサキ
「なるほど…………。」
真瀬志奈
「はい。行きましょう。私も初めてなので。」
私たちは六郭星ランドに行くことにした。
六郭星ランド
私たちは六郭星ランドに来た。六郭星高校のすぐ近くにある遊園地で、六郭星高校の学生も良く出入りをしている。初めて来た私たちは、観覧車に乗ることにした。
真瀬志奈
「では、この緑のゴンドラに乗りましょう。」
薮本マサキ
「うん。観覧車で良い眺めを見て、楽しもう。」
私たちは緑のゴンドラに乗る。観覧車はとてもゆっくりと上まで回る。
真瀬志奈
「わあ…………良い眺め。心が安らぎます。」
薮本マサキ
「そうだね。…………ゲームマンの話はもう本当に断ろうと思う。僕は番組のスタッフになりたいからね。」
真瀬志奈
「その意気です。私も協力しますよ!」
薮本マサキ
「ありがとう。頑張るよ。…………それにしても、良い眺めだね。地面も遠い…………け…………ど。」
真瀬志奈
「薮本さん?…………あっ。」
私たちは観覧車が一番上に上がると、下を見下ろす。
下を見ると、あのヒーローらしき人たちの姿が2つ見えた。紫色と桃色の姿が見えた。
真瀬志奈
「降りたら、すぐに逃げましょう。」
薮本マサキ
「……………………。いや。丁重に断って、帰ろう。」
真瀬志奈
「薮本さん…………。」
薮本マサキ
「それまではとりあえず、ゲームのガチャを引こう。今日の運勢は…………?」
薮本さんはガチャを引くと、レアキャラを引く。運勢は大吉かもしれない。
真瀬志奈
「なるほど…………。ツキはあるみたいですね。」
薮本マサキ
「そうだね。じゃあ…………断りに行こう。」
真瀬志奈
「はい。」
緑のゴンドラは下に降りる。
ゴンドラから降りると、ヒーローたちは私たちの前に、やって来る。
ピンク
「ゲームマン。ピンクです。よろしくお願いいたします。」
パープル
「パープルです。よろしくお願いいたします。」
薮本マサキ
「ん?…………ああ。どうも。」
他のヒーローたちと違い、2人のヒーローは挨拶を丁重に行う。
ピンク
「早速ですが、こちらを見てください。」
桃色のヒーローらしき人はイラストを見せる。
パープル
「それよりもですが…………やっぱり、ゲームマンには入らない…………ですよね。」
薮本マサキ
「はい。…………僕はゲーム番組のスタッフになりたいんです。ヒーローなんかにはなれません。」
パープル
「…………そうですか。それで良いと思います。」
薮本マサキ
「え?」
パープル
「次が最後になります。今度は全員で学園にお伺いいたします。今日は握手だけお願いします。」
薮本マサキ
「はい…………それだけなら…………。」
薮本さんは握手をする。
薮本マサキ
「えっ…………。」
パープル
「失礼。…………では、また後日。」
そう言って、ヒーローらしき人は去っていった。
薮本マサキ
「やっぱり…………どこかで…………?」
真瀬志奈
「やっぱり心当たりが?」
薮本マサキ
「なんとなく…………どこかで…………。」
真瀬志奈
「とりあえずは戻りましょう。学園で全員…………11人も来るんですか?」
薮本マサキ
「それは…………考えていなかった。中庭なら大丈夫かな?」
真瀬志奈
「そうですね。…………そこなら、まだ広いので良いですね。」
薮本マサキ
「じゃあ…………戻ろうか。今度、全員が来るときに丁重に断るよ。」
真瀬志奈
「そうですね。…………応援しています。」
薮本マサキ
「ありがとう。…………志奈さん。」
私たちは六郭星学園に戻り、ゲームマンと言う人たちの来る日を待った。
六郭星学園 中庭
私は一足先に、六郭星学園の中庭に来た。とても風が冷えている。
真瀬志奈
「うう…………そろそろ冬が近いわね。」
私は薮本さんたちを待つ。
真瀬志奈
「まあ、まだ10分前だもんね。」
まだ来る様子はない。
待っていると…………辺りが光に包まれる。
真瀬志奈
「な…………何!?」




