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龍軌伝 異世界で龍に愛されるニート  作者: とみーと
第二章 転生編
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満身創痍 ~オデノカラダハボトボトダ~

二人の魂を見送った俺はやるべき事があった。

一つはこの形見を二人の家族の下へ還すこと、もう一つは確かめなければならないことだ。エスカがこの事件に絡んでる可能性は相当高いだろうし仮にアイツが犯人なら早いことなんとかしないといけない。現状は城から龍殿に行けないし逆もまた然りで、仮にエスカが当たりならフェルはきっと悲しむだろうし龍殿側の皆に危険があるかもしれない。


ルナに真実を話しといた方がいいだろうけど、そう考えると不意にルナの流した涙が頭の中に浮かんできて、これ以上は悲しい顔を見たく無いという思いが俺の頭を占領していく。今まで何もしてあげれていない、与えられ続けて来た俺とはここで決別するんだ。これからは俺だって皆を守れるようになりたいんだ。と心の中で誓い跳ね上がった橋を目指して進む。部屋から出る時に、もう一度だけ二人を見つめてから部屋を後にした。



兵士達は城内を巡回しているようで橋まで行くのに見つからないように進んだ。何度かバレそうになったが上手いこと巻けた、気配を殺すのはフェルとの訓練で相当に上手くなっているらしい。目的地へ近づくがやはり橋は上がったままの状態で龍殿へは行けそうに無い。


本来なら橋が架かっているであろう空間を見つめて、結界について考えてみると一つ疑問に思うことが浮かぶ。城内の結界と橋の結界は同じ結界でも別系統ならばその違いは何なのか?単純に考えると効果の強弱か?城内で死んだ人よりも龍殿側の橋で死んだ人の方が目に見えて分かるほどにダメージを受けていた。

それに城内とは違い橋では皆が平等に中和しながら橋を渡るのはなぜだ?結界ってのは領域を区切るのが目的だろう。本来なら城と龍殿の二つの領域を一つと捉えて結界を張るんじゃないのか?


なんで分けてる必要があるんだ?張ったヤツの能力的に不可能だったのか?こんな広い城に結界を張れるんだから不可能って事は無いと思うが……。

目を閉じて集中していつも橋が架かっている空間を見ると、目に入ってきたそれに理解が追いつかなかった。いつもの橋が当たり前のようにそこに存在しているが、俺の視界には跳ね上がった橋も見えていた。橋が二つあった。


一つはルナが指示して上げさせた橋、もう一つはいつもと変わらず形も同じ橋。だが、決定的に違うことがある。それは現在も架かっている橋は黄色くじわじわと光っていて、橋を構成する素材の全てが魔方陣のように文字が刻まれていることで、龍之介の爺さんが現出させた扉と似ている雰囲気を感じる。


俺は少し躊躇いながらも橋に触れてみると、橋としての感触を手が捉えて足で踏んでみると何ら変わりの無い地面の感触が返って来る。いつもの橋の方へ目を向けると橋には何も無いことから答えを導く。


ルナが上げさせた橋自体は何の変哲も無いただの橋で結界なんてもんは張られて無い。結界で造られた橋に合わさるように重ねるようにあの橋が造られたのか?でもなんでそんな面倒なことをしたんだ?

橋を造った上で結界を付加すれば早いんじゃないのか?いや、違うなこれは俺が普通にしてて見えなくて、エルフである三侍女達にも見えない以上は魔法で無く龍法で構成されて展開されているのか?

それでも疑問は生まれてくるが答えも見つかりそうに無い以上は先を急ぐか。


魔方陣で展開された橋を一歩、また一歩踏み歩いて行くと前から声が来た。俺にとって嫌な声が、エスカが向かい側の橋から数歩の所に立っている。

後ろにはミートボールみたいなのが肩に丸太を背負って控えている。そもそもこの橋は見えないはずなのに上に乗っている以上は何かを知っている、または犯人か一枚噛んでると見ていいだろうな。


「アハッ!やっぱり君は凄いガキだね!渡ってるってことは見えてんでしょ?」

「そこで何をしてるんですか?」

「う~ん。そ~だね~あっ!!そうだプレゼントあるよ?」


エスカは後ろのミートボールに手をクイッとやると肩の丸太を投げてきた。俺は咄嗟に構えて丸太を見切ろうとするがそれに気が付いて丸太に飛びついた。投げられたのは丸太では無くフェルだった。

服はボロボロで頬を殴られたのだろう口や手からは血が流れている。フェルをキャッチするが投げたヤツの馬鹿力で橋の手前まで吹っ飛ぶ。


「フェル!フェル!」

「んぐっぁ……シン?」

「何が合ったの?何されたんだ!」


「ハハッ!!かる~くボコッてあげたんだけど?気持ちよすぎて昇天しちゃったのかしらね~?それともボイデに相手されたのが気にいったのかしら?」

「シンにげな……さい」

「まだ息あるけどさー今から君と一緒にぶっ殺してあげるから安心してねっ?」


「フェルここに居て!」

「ダメです……勝てませ……ん」

「もしかしてヤル気かなぁ?できるかなぁ?」


俺は完全に殺る気スイッチが入っているが、殺すなんて出来るとかそんな事は頭には無くてただぶっ飛ばす事しか考えられなかった。あの後ろの男がフェルをボコボコにしてくれやがったのか!フェルが何したってんだ?そもそも俺はアイツが気に喰わねぇんだよ。


「へぇ~いっちょ前にやる気なんだぁ~男の子だねぇ~キャハハッ!!死なない程度にやってあげてねボイデ?」

「あぁ」


ボイデと呼ばれたミートボールが橋を渡って真ん中辺りまでのそのそ歩いてくるが、俺は脚と手に魔力を集中して突貫した。相手のギリギリ手前で強く踏み込んでわき腹目掛けて蹴りを入れる。入った!!その感覚が返って来る前にボイデはミートボールアタックを仕掛けてきていて俺を弾き飛ばし切らずに地面に叩きつけてきた。


「ぼごっはっ!」

「おめぇ~弱いなんで生きてんだ?汚らわしい魂め。踏み潰してやるぞ~!」

地面をゴロゴロして足踏みを回避しすぐさま魔法で追撃を試みる。

「風よ!切り裂き舞え!フォルラート!!」

顔と股間を狙う風の奔流を放つ、距離を取り連続で魔法を行使する。

「岩よ雨となり地面を打て!ディネトラ!!二つは同時に捌けないだろうが!」

「暴風よ地面を抉れカッツラガノ!」


ミートボールはその体躯から拳を振り上げ地面に叩きつけると暴風が吹き荒れ二つの魔法を巻き込み消し飛ばした。暴風は俺を直撃して吹き飛ばれ欄干にぶつかりやっと止まった。


「ゲボッハッ」

「魔法は早い、でもお前弱いセンスの欠片すら無いから死んだ方がいいぞ?」


ミートボールは俺に向けて再びカッツラガノを放ってフェルが居る所まで飛ばされた。たった数瞬で感じた答えは、勝てない。魔法の速度は俺の方が少し速いが威力が違いすぎる。早くても相手に届かないと意味が無い、無理だ。仮に勝てても後ろにはエスカがいるんだぞ?いや、何も勝つ必要は無いだろ?城に逃げるか?ここでもう少しだけ粘れば轟音に気が付いた誰か来てくれる助けてくれるそうしたら……そうしたら……。


そこまで考えて止めた。いつもの思考だこれは。

仮に現実になったら俺は楽だろうけど、こんな俺も嫌で生まれ変わったら違う俺になれるとか思ってて、でも結局は同じ所に行き着きそうじゃないか。

だからこれはダメだ俺がやるんだ。

後ろにぐったりしたフェルを感じていると三度目のカッツラガノが飛んでくる。避けちゃフェルに当たってしまう、それだけは回避するしかないがそれを実現するには俺が回避をしては行けない……。


やるしかない、あれを……二つを一つに俺なら出来る。絶対に出来る!ここで決めないとフェルが危ないんだ!両手を前に突き出し口をパクパクさせて魔法詠唱しているように見せかけるとカッツラガノが直撃した。


「コラァ!ボイデ!!!殺しちゃダメって言ったじゃない!!」

「ごっごめん!でもアイツ弱いから……これでも手加減した」

「もういいよ!さてちゃちゃっとやりますか?」

「まだ終わってねぇよ」


「え?」

「なんで生きてる?」

「あんなもんで死ぬ訳無いだろ馬鹿か?」


俺がした事は単純明快でルナから教えてもらった魔法操作でミートボールのカッツラガノを打ち消しただけで、もう一つ魔法を行使した龍之介の特技ぐにぃだ!ぐにぃを基準に魔法を構成して打つ消しの力を表面に付加した言わばぐにぃSPだ!

ヤツらも何が起こったか理解してないようだな?


「なぁ~るほどねぇ~流石はオトシゴってところかな?打ち消しなんて力をもう使えるなんてね~。こっちでも使えるヤツ居ないよ?」

「ばれてぇ~ら。まぁ橋が見えてる時点で理解はしてたさ。でも使えないならなんとかなるか?」

「エスカ!あれなに?」

「ん~?まぁアンタの魔法はそのまま消されただけで気にしなくてもいいよ?どうせ肉弾戦ならぼこ確だしね~」

「もう油断しない……ヤル」


ミートボールが突っ込んで来るが馬鹿めっ!

打ち消しの力を見破られたからなんだってんだ?

こっちにはまだこれがあんだよ!

ミートボールが衝突する瞬間にぐにぃ~で受け止めるとが、流石のぐにぃもぐにぃぃぃぃぃとなるがぐにぃが破られる事は無くミートボールをぽーんした。またミートボールが来るがぽーんする。

その後、数度ミートボールぽんぽんぽんするとやっと距離を取った。


「エスカ!あれ破れない!」

「アンタの馬鹿力で破れないなんて流石と褒めてあげようかな~でもこうでなくっちゃねキャハッ!」

「殺さないの難しいな……」

「仕方ないから一撃だけ手伝ってあげるよ?いくよ~フレッチャランチャ!!」


詠唱中略で魔法を行使したエスカの上空には矢と槍を模した風の塊が現出すると猛スピードで放たれた。ぐにぃを展開するより早く到達したそれは俺の肩を穿って、後ろのフェルの肩と足に刺さっていた。

「ぐあぁあああ」

「あぐっうぅう」


俺だけを相手にせずフェルにも攻撃してきやがったあのアマ。感想を漏らすと俺はまた吹き飛んでミートボールに踏まれていた。

「やっと捕まえた!もう逃がさない汚い魂ぃいいぃいい!」

「ぐあああああああああああああああああああ」


矢が刺さった肩を潰された。

ミートボールは満足気な顔で俺を見下しているが、そのままカッツラガノをフェルに向かって放った。直撃したフェルは中を舞い城の壁に激突すると動かなくなった。ブチッと切れる音がして俺は無意識に無詠唱で展開していた。ルビネジャーダ、鋭利な風の塊を飛ばす魔法でミートボールの両足の甲を貫通させ動きを止めた。


「あがっがあががが脚がああ!」

「えっ!今何したの!?」


俺は反応を無視して掌に集中、蒼西瓜球を野球ボールサイズで展開するとミートボールにぽーんして横をすり抜ける。

「君は今何をしたのかな?それにボイデはそれぐらいで負けないんだけど?」

「も……る」

「盛る?なにを?聞こえないんだけど?降参でもするのかな?ハハハッ!」


ドギャバーン

轟音が生まれてエスカの表情は止まった。

蒼西瓜球は速度は遅いが威力だけは半端無く、ミートボールの体を上半身と下半身にぽーんしていた。俺が初めて殺した敵、無意識に殺した敵だった。

「もう死んでる」

「えっ……はっ?」


チャンスは今、今度はビーチボールサイズで展開しそのまま突っ込む。片方の肩が潰されているせいで上手く走れないが、今出来る限りの速度を全力で出し切ると呆けていたエスカは動きを見せた。

「何がどうなったんだよ!糞ガキがあああああああああああああ!!」


初めて怒りを見せたエスカは一瞬で詰め寄ると、腹に衝撃を受けぶっ飛ばされてミートボールの死体の近くで着地した。もう遅い蒼西瓜球はそこにある終いだ。

「で?次はどうすんだよ糞ガキぃぃぃ!」


なんで爆発しない?疑問を持った時、俺の手首から血がどばぁーと吹いた。

「あがかああぁあああぁぁぁああ」

「おいおいおい?なんだよ?こんな遅いゴミで殺れると思ってんの?」


ドギャアアアアン

俺の手首はエスカに切り落とされ橋から投げ捨てられていた。血が止まらないがお構いなくエスカは接近して首を掴むと片手で持ち上げる。

「今何したのかな教えてよ?」

「げっは……」

「あ~このままじゃあショック死もあるのかな?それは困るね~♪」


エスカがもう片方の掌に火球を生み出して俺の手首に押し当てた。

「ぐっぎゃがっあああぁあああぁあああああ」

「アハッ!いい声で泣くガキは大好きだよ?それにさぁ~止血してあげたんだから感謝ぐらいしてもいいんだよ?」

「あがっ!がっはぁっ!」

「聞いてるのかな?」


エスカは俺を地面に叩きつけると手の無い部分を握り引きずりながら歩き出す。

「あがっがあああああああああああ」

「アハハっ!心地いい声だよ?そのまま泣いてて頂戴よ?」


そのまま引きずられて城の入り口側に近い所で解放されたが、今度はフェルの方へ向かって歩き出してボールのように何度も蹴られて俺の前方に転がった。

「フェル……だいじょぶっ……か?」

「あっがっはぁ……私は大丈ぶっあああぁがっ」

「あのさ~勝手にベラベラしゃべんないでよ?」


フェルは息も絶え絶えにエスカを睨むがエスカはニコニコしながら続けた。

「そんな目で見られて困るんだけど~?どうせ二人ともここで死ぬからいい事を教えてあげるねっ!」

「っはぁぐっ」

「ぐっ!」

「まだ死なないでよ?特にフェルチちゃんはね?」


そして話出したニコニコと子供が好きな物をプレゼントされたように。

「むかーしむかしのお話です。ある村にお父さんとお母さんそれに三人の子供のいる家庭がありました。冬には大雪が積もり食うに困るようなゴミ溜め村です」


「ある日のことです。ゴミ村の汚い男の子と汚い女の子が怪我した人間を助けてゴミ村に連れて返ってきたんです!なんて優しいゴミなんでしょうか?助けられた男は暫く滞在した後に旅立ちそして恩返しにゴミ村へと戻ったのです」


フェルの顔色が変わってガクガク震えだしていた。俺は何も出来ないが地面を這ってフェルの元に近づこうとするがエスカに顔を蹴られ転がされる。


「お話は最後まで聞いてね?それでね恩返しに来た男はそのゴミで汚い家族達の家に滞在する事になりました。でも男が居れば居るほどゴミ村の人達からもゴミ扱いされるようになりました。両親は村人達からの信頼を失い、子供は友達からも虐められ、娘さんは婚約者とその家族からも汚いゴミのような扱いを受けるようになりました」


エスカはまるでおとぎ話のように楽しく時にはクルクル周りながら続けるのだ。

「それでね?男は少しずつゴミの信頼を得るようになったんです。ゴミ達の親は言いました。ずっとここに居て欲しい、娘を嫁に貰ってくれたらいいのになんて気持ち悪い冗談も言うようになってしまうぐらい支えになってたんでしょうね。でも男は旅に出ると言い残して二度とそのゴミが住まう村に戻る事はありませんでした。娘さんも結構乗り気だっただけに残念な気持ちでい~~っぱいだったでしょう。そしてある日の事です!事件が起こってしまったんです!!!」


大げさに両手を天に掲げて泣き真似をしながら言った。

「家を出ると石を投げるゴミ村の人達!弟と妹を守る為に身を挺して守る姉!姉に石をぶつけたのは元婚約者!!あぁ~なんて悲劇なんでしょうか?でも悲劇はまだ続いたんです!!汚い弟と妹は汚い姉の手を引いて村からなんとか逃げたんです!逃げた後にゴミな父とゴミを生んだゴミの母の公開処刑だったのです!」


「丸太に張り付けられ何度も何度も殴られてゴミの母は男達にあられもない姿を晒した上にあぁ~こんな事言えない!!石を投げられ殴られ弄られそして生きたまま火を着けられて殺されちゃったんです!」

「おまええええええええ!!!!」


身体強化をした俺は殴りかかるが簡単に往なされ左目を抉られた。

「あぐっあっああああああああああああああああ」

「もぅダメだよ?ちゃんとお話を聞けないガキにはお仕置きが必要なんだから?いい?ちゃんと聞いてね?それでね?山に逃げていた子供達が帰ってきたの!これから見る悲惨な惨劇を見て何を思うのでしょう?娘と兄妹は走って逃げます!暗い夜道を逃げて逃げて逃げました!姉は自分の身を犠牲に弟と妹を守ったのですが……残念ながら崖から落ちてしまいましたキャハハハハハハハハ。

気を失っていたんでしょう。姉は生きていました!いつも遊んでいた場所に向かう健気な姉!泣けますね~。でも姉が次に見たのはなんとボコボコにされて首がちょんぱされちゃった弟と妹だったのです!」


「姉は歩いて歩いてなんとか逃げ切りました!そして倒れてしまい死を待つだでしたがなんと!優しい女の子のエスカちゃんに命を救われて違う村に住むことになりました!こんな可哀想な子を誰が見捨てられるのでしょうか?」


エスカは震えるフェルの頭を優しく撫でながら話を止めない。

「村に迎えられた娘は小さな龍殿で働きました。そしてある日のこと龍逢を受け村を旅たち新たな人生が始まりましたとさ!フェ~ルチ?あんたの両親を殺したのはエスカちゃんだよ?そ・れ・に・弟と妹をボコボコにして首ちょんぱしたのもあ・た・し!可愛かったな~最期までお姉ちゃん!お姉ちゃん!って叫ぶの!エスカちゃんが綺麗すぎてお姉さんと間違ったのかな?キャハハハハ」


「あっ……あっあ……」

「あれ~フェルチ~壊れちゃったのかな?これで戻ってきて!!」

そういうとフェルの顔面を殴り腹を殴り傷口を踏む。

「ああぁあああああっぐっはっぁあ」

「や~ん戻ってきてくれてエスカ嬉しい!!でもこれで最期ねバイバイ」


フェルに留めを刺そうとした瞬間に爆撃音が鳴り響いた。

「いい!シンとフェルチには当てちゃダメなの!」

「はいっ!」

「魔法が止んだら一気に矢を穿ちなさい!!」

「はっ!」

「ウチ達は援護射撃!!外したら怒るよ!!」

「はいっ!!」


三侍女達と彼女達の部下が助けに来てくれたが、彼女達からは俺達が浮いているようにしか見えないことだろう。

「いいかしら?アタシが二人を助けに行くから時間は稼いでね?」

「はいっ!」


ルナも援護に来てくれたがエスカには魔法も何も届かない、エスカは俺にターゲットを変更して首を絞めながら中に浮かせるとナイフを腹に刺した。

「アハッ綺麗にだらだら流れてきた!」

「貴様ぁあああああああ!!」


誰の声かは分からないが皆それぞれに怒りを表しているのだろうがほとんど聞こえない。エスカは首を掴んだまま欄干の外に俺出して「バイバイ?でも後で君の魂とフェルの魂は貰うからねっ!」と告げると俺は橋から落としたのだった。


ルナ達が俺を呼んだ気がするけど……。

気のせいだろう……二度目の人生もここで終わりか。

今回は俺……童貞だったな。体に冷たい風を感じながらそんな事を考えた時にリエラがくれたレムトが輝いて三度俺の意識は飛ぶのだった。


次話で二章は終わります。

出会い編、転生編と着ましたが三章をどういった名前にするか悩んでます!


今回も読んでくださってありがとう御座います!感謝です。

ブックマークをして頂いている方の数も増えてきまして嬉しい限りです!

次話も宜しくお願い致します。

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