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勝利の撤退

ノウェリスで手痛い敗北を突きつけられたアルマは、敗残兵を率いガルバレイ鉱山まで退く。


鉱山には「フレアドラゴニル」という凶悪なドラゴン種が生息しており、鉱山付近はその縄張りとなっている。

手練の冒険者数十人を動員しても惨敗に終わる事が確定している為、迂闊に手を出す事も出来ない。

それ以上の人員を動員すると費用がかさみ国が傾くからだ。

安い報酬で重労働となればとても働く気は起きない。

それを分かっている為に尚更費用を削る訳には行かなかった。


結局、数十人動員したドラゴン狩りも失敗に終わり、暫くは手を出さないという事を決めている。





ノウェリス平地へ赴くにはこのガルバレイ鉱山を通る必要がある。

勿論他にもルートはあるが、それらのルートは必ず他国を通る必要がある。

そのため、危険しかないガルバレイ鉱山を進むのだが、予め安全に通れるルートを作っていた。

そのため比較的容易に鉱山を通り抜ける事に成功していた。



さて、敗残兵を率い、追っ手から逃げているアルマはどうすれば良いのだろうか?


凶悪なフレアドラゴニルがいるであろうルートを通り、安全なルートを気取られないようにするか。

それともフレアドラゴニルを脅威を認め、安全なルートを通り、そのルートを敵に見つけられるか。


愛国心あるアルマの答えは前者だ。


しかし、兵士達は恐慌状態に陥るだろう。

敵に敗れ、敗走してる最中に一騎当千・・・いや、一騎当万に値する様な凶悪なドラゴンを前に、そして、帝国の精鋭を背にして動かなくてはならないのだ。

言うならば、「前門の竜、後門の鬼」であろう。



距離と時間は待ってくれない。撤退をしているのならば距離は短くなる一方だ。



兵士を、そして国を思う将軍アルマの采配は・・・?

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