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旅の始まり①

お読みいただきありがとうございます!

初めての作品ですので、至らない点があっても温かく見守っていただけたら幸いです。

なにかダメなところがあればコメントしていだだけたら直します!

2028年、1月20日8時16分。

僕は退屈な日々が早く終わりますように、と願いながら家を出た。






「ああ、今日も不幸だ…」

「なんだ、今日は当たり屋にでも絡まれたか?」

「羽矢斗、冗談にならないからやめてくれ」

「絡まれたことあるのかよ…」

「俺は久留福。登校だけで車に跳ねられ買い物に行けば誘拐されケータイからは迷惑電話がなり続ける男。」「言ってて悲しくならないか?それ」

そんな話をしながら、友人の羽矢斗と共に教室に入る。すでに教室には僕と羽矢斗以外のクラスメートがおり、各々で話していた。

「おい福!ちょっとこい」

またか。いかにもなセリフを吐くこいつは清水明人。

どこにでもいるいじめっ子でありその周りのやつはその取り巻きだ。「まさかぁ、お優しぃ~い福さんは大切な友達の言う事が聞けないことなんてねえよなぁ?」

「いつから友達になったんだよ」

教室の空気が変わる。しまった。つい本音がでてしまった。「あ?文句あんの?オモチャが反抗すんな―――よ!」「ガッ」鈍い音が教室に響く。どうやら僕は殴られたらしい。腹を押さえる。「オエッ」体内からさっきまで飲んでいたジュースが込み上がってくる。思わず僕はそれを吐き出した。「ほらぁ、反抗するからこんなことになるんだ」「うおっ汚ねぇな」「こいつ、吐いてやがる」「よし、福。放課後に体育館裏に来い。来ねえと―――殺すぞ?」「!!」僕の身体が震える。ヤバい。こいつらは世界的に有名な企業の御曹司たちだ。だから何をしても先生たちもなにも言えない。いくら友達でも羽矢斗だって今は助けてくれない。その気になれば本当に人一人の命ぐらい消せる。「……………わかった」「ちゃんと来いよ?でなきゃ本当に殺すからな」「明人、もういこうぜ」

「ああ、今行く。」最後に明人は僕の背中を踏みつけて行った。良かった。今日は早く終わった。放課後からまた地獄だけど。

「福!」

明人たちが教室を出ると同時に、羽矢斗や先生が駆け寄ってくる。

「大丈夫ですか?福くん」

「大丈夫です、佐々木先生。こんなの日常茶飯時でしょ」佐々木先生は僕らのクラスの担任で、先生の中で一番まともだ。先生達の中には明人たちに媚びへつらうやつらもいる。その点佐々木先生はある意味偉人だ。他の先生たちからの圧にも動じず、今も僕を気にかけてくれている。「福くん、しんどくなったらいつでも言ってくれていいんですよ」「大丈夫です…それに何してもあいつらに揉み消されるだけですよ」

「ですが…」「大丈夫ですって」「でもよぉ福…」「大丈夫だって」チャイムがな鳴る。「ほら羽矢斗。先生も、授業いかないと」皆が着席する。当然、明人たちはいな―――「福」いた。なんでっ!?「気が変わった。今すぐこい」「…………はい」今日は、歯一本ぐらいで済むといいなあ…

「なあ福。人って撃たれたらどんな反応をすると思う?」そう言い、明人はポケットに手をいれた。

「何を言…」轟音。火薬の匂い。明人は銃を持ち、僕の足元に銃口を向けている。「は…え?」僕は足元を見る。僕の足はふくらはぎのところが撃ち抜かれており、赤い血を流していた。一拍遅れて、身体が激痛と恐怖を伝えてくる。「ひぃっ…うわぁぁぁぁぁぁ!」

意味がわからない。なんで、この日本に銃が!?銃刀法は!?そうか、親のコネで買ったのか!っていや違う、逃げなきゃっ無理だ怖い向こうは銃を持ってる!なのにこっちは手ぶらだ、生き残れるビジョンがなにも浮かばない!それでも…逃げないと殺されるっ

「おお〜我ながらいい腕してんじゃね?」「さすが明人!」「次俺な!」「まあ待てって。もう少し触らせ―――」僕は一目散に逃げ出した。うちの学校の近くには民家がある。人がいる。そこまで行ければ。明人は僕がもっと泣きわめくと思ったのだろう、「おいまて、逃げんな!」と叫んで追いかけてくる。明人が発砲する。僕は横に倒れるようにしてどうにか―――避けきれなかった。無事な方の足に穴が空く。

「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ァ゙ァ゙ァ゙っ゙」朝の住宅街に僕の悲鳴が響く。何事かと洗濯物を干していた主婦さんが僕と明人を見てびっくりしてる。近くで僕を見ていた人達も―――ドラマか何かだと思っていたのだろう、本当に発砲された銃と、絶望と恐怖に顔を歪める僕を見て悲鳴をあげた。悲鳴が広がる。この時、その中の一人がスマホで撮っていたことに気づけていれば、僕はもう少しうまく立ち回れたのだろうか?少なくとも、"死ぬかもしれない"という感情に支配されている僕と、「てめえっ。避けんなよ!」と獲物に逃げられて頭にきている明人は気づけない。明らかに苛ついている明人が、銃を撃つ、その直前。

「あっれれ〜?もしやお兄さん、ピンチですかぁ〜?」声がきこえた方を見ると、何もなかったところにドアがあり、その中に――白い髪で中〜高校生ぐらいに見える美少女がいた。「助けてほしいですか?ですよね?でしたらそう念じてみなさぁ〜い!」

僕は何が何だか分からないが、目の前にある、少女の明るさしか感じない瞳を見て、藁にもすがる思いで"助かりたい"そう強く念じた。すると、強い風が―――本当に強い台風並みの風が吹き、僕はドアの中へ飛ばさ―――「まちやがれぇ!」明人が銃に手をかけ、発砲した。時間がスローに見えている。銃弾がゆっくりこちらに向かって来る。不意に今までの思い出が蘇る。ああ、これが走馬と―――「すみませんね、見知らぬ方。この人に死なれたら私と世界が困るんです」少女が一瞬、真剣さの宿った顔になり、そう言った。僕のすぐ前の銃弾が、ぐにゃりと曲がり―――消えた。僕は疑問に思ったが、床に強くぶつかったのと撃たれた足の痛みでそれどころではなかった。そして、顔を上げると、そこには―――広大で膨大な、「書庫」があった。「さて、お兄さん―――ちょっと世界を救ってくれません?」少女が、何かとんでもないことを口にした。

2028年、1月20日9時22分。

長い、けれど退屈はない日々が始まろうとしていた。

最後まで読んでくれてありがとうございます

1週間に1〜2話更新する予定です!

何か言っていただくと投稿者のモチベが限界突破するのでお願いします!

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