日記(5日目)
これで、ようやく日記も5日目に突入だ。
「確かに、4万文字以上費やしているとは、思えないスローペースだな。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
ここまでは、上手くいっている。
最初話しを聞いた時は、『高度な人工知能』と言うから、どれだけかと思いきや……
これなら、将棋で人間の元チャンピオンに、勝利した『人工知能』より強いくらいだ。
とは言え、自動運転機能付き自動車すら作れない現代、『ガウスレーゼ』は作れない。
だからと言って、『ガウスレーゼ』が、『機械』である事を疑う余地は無い。
根拠として挙げられるのは、思考が、単純すぎる事だ。
今までは、1機で負けたから2機。2機で負ければ1千機。1千機で負けたので『無限』。
人間なら、『物量作戦』の『いたちごっこ』に、引きずり込まれた事に気付くはずだ。
更に、『物真似』も多い。第3戦は『空母』。第5戦は『合体ロボット』だった。
勿論、それだけではない。散文的な意味合いもある。
何でも、『パローム・エン』本国で、『ガウスレーゼ』の鹵獲に成功したらしい。
それによれば、人が乗って操縦する痕跡は、無かったそうだ。
にも関わらず、パパーニャ長官に、『ガウスレーゼ』の解剖内容が、伝わっていない。
かなりの、疑問と疑惑と疑念とが、ないまぜになる話だ。少し考察してみよう。
可能性1:そもそも『パローム・エン』『ガウスレーゼ』など存在しない。
全て、あの連中の作り話。『原子分解砲』も、ただの愉快犯か、新兵器の実験当たりか。
可能性2:『ガウスレーゼ』は、地球人との接触を禁じられた種族の手先である。
『パローム・エン』の『敵』は、法律などにより、地球人との接触を禁じられている。
そう仮定すると『敵』は、法の番人で『パローム・エン』と言う犯罪者を取り締まっている。
とも考えられる。日本政府を脅迫する手腕も、犯罪者ならでは無いだろうか。
可能性3:『ガウスレーゼ』は、『パローム・エン』の手先である。
いわゆる自作自演と言う奴だ。あり得ない話じゃない。
更にこれは、逆も真なり。つまり、『パローム・エン』は、『機械』の可能性もある。
思考実験は、この辺にしよう。ここまでは、上手くいっている。
敬語に切り替えた事も、僕が『敬意』を払っていると信じさせているようだ。
兎に角、今は連中の『企み』に、気付いていないフリを徹さなければ。そうしないと、連中の『油断』を誘えない。だが、もうすぐだ。もう間もなく、連中は『油断』する。
その時こそ、全て僕の『予想通り』だ。
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次回予告
第55話 第6の敵
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