デブリーフィング(5)
「では、デブリーフィングを始める。一同、準備はいいな。」
いつもの5人全員から、賛同される。そこで、先を進める副長。
「時に、ペーネル、お前の意見は、変わらないか。」
「はっ! 俺の意見は変わりません。心三の『戦闘』は、『現志力』に頼り過ぎ、幼稚です。心三に必要なのは、身体能力と、戦闘技術の訓練あるのみ、以上です。」
「よし、座れ、ペーネル。では、次に博士、今回も心三の『現志力』の報告か。」
「ういうい。あたぁしゃから報告するんだぞ。んで、心三の『現志力』が、またも新記録更新
したんだぞ。長官を除いた4名の合計値……約2倍になったんだぞ。」
「凄まじいな。本当に天井知らずだ。が、奴は所詮『素人』に過ぎない。博士他には?」
「ういうい。そう言えば、あいつの『予想』は、『必中』なんだぞ。今回も、『合体ロボット』だと事前に、気付いていたんだぞ。」
「ほう、そうか。……で、ペーネル、何か言いたい事があるんだな。」
「はっ! 発言をご許可頂けますか。副長。」
「よし、発言を許可する。ペーネル。」
「感謝します。副長。では、心三の問題点は、ただ1つ。『技』を無意味と断じ、『力』のみに傾倒し過ぎています。『現志力』と言う『力』にです。これは、極めて歪な状態です。」
「『技』の1号。『力』の2号。両方揃えたV3。」
副長の「ペーネル、お前は、いつも『技』と『力』の配分に拘るな。」は、「『技』の1号。『力』の2号。両方揃えたV3。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。
某マスクドライダーとも無関係に相違ない。
「発言しても宜しいでしょうかぁ。副長。」
「よし、許可する。ボリメエ一等書記官。」
「はぁい。有難うございまぁす。で、あたしが、思うに根本からして謝っていますぅ。今、あたし達は、『長所』をより伸ばすべきか、『短所』を是正すべきか議論しますよねぇ。副長。」
「確かに、そうだな。ボリメエ一等書記官。」
「ですが、心三くぅんの最大の『長所』は、『現志力』ではありませぇん。それは2番目でぇす。……それは、『知略』だと思いまぁす。副長。」
「『知略』……そうか! 心三は、『合体ロボット』が来る事を予想していたな!」
「はい。ですから、『現志力』など『副次的』なものだと思いまぁす。」
「では、あなたの『訓練メニュー』を、プレゼンテーションしなさい。一等書記官。」
長官の『鶴の一声』が、会議の方向性を決めた。
* * *
次回予告
第54話 日記(5日目)
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