表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/75

デブリーフィング(2)戦闘を振り返る

「では、これより『デブリーフィング』を開催する。全員、準備はいいな。」

 『パローム人』全員から大丈夫と返事が返る。勿論、『罰則』が、完了した博士も参加している。それらの情報も、『パローム人』全員は、共有しているので、特に疑問も出ない。

「今回、心三は、1戦目に続き、2戦目に勝利した。更に、敵の攻勢は、苛烈さを増している。それらを踏まえて、分析して欲しい。まずは、今回の戦闘を振り返って見る。」

 戦闘記録映像をさせる副長。

 こちらは、北米ノースダコタ州。

「誤っ鬼ぃーん!」

 『ナウスレーゼ』の『突撃槍』で、腹部を刺された『ブラジオウ』。

 こちらは、インドセイロン島。

「射っ鬼ぃーん!」

 『ナウスレーゼ』の『銃剣突撃』で、腹部を刺された『ブラジオウ』。

 そして、操縦席内部。

「だが、これでいい……これで、全て僕の『予想シナリオ通り』だ!」

「……そう、ここからだ。一見不利な状況から、一気に勝敗を覆す。それが、心三だ。」

 独り言をつぶやく副長だった。

「……『固着アディヒア』……『接続コネクト』……『防壁突破クラック』……『防壁突破クラック』……『防壁突破クラック』……『防壁突破クラック』。」

 静かに目を見開いた。

「……『最終防壁』……『防壁突破クラック』……『完了コンプリート』……。」

 完全に停止している2機の『ナウスレーゼ』だった。

「機械は、『説得』が楽でいい。」

 「危ない所だった。何とか『ナウスレーゼ』の電子頭脳の『クラッキング』に成功できた。」は、「機械は、『説得』が楽でいい。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某狐の妖怪とも無関係に相違ない。

「おい! 『聞こえた』って、『真逆』じゃねぇーか!」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

 更なる攻勢を続ける。両手にある全ての指先から、『ケーブル』を伸ばす『ブラジオウ』。

 『ケーブル』を、2機の『ナウスレーゼ』に突き刺し、ややあって、何かを取り出した。

「よし、あった。『自爆装置』Get。後片付けは、お願いします、副長。」

「いいだろう、状況終了だ。今日の反省会は、中止とする。帰ってゆっくり休め。心三。」


 * * * 



次回予告

第27話 デブリーフィング(2)

ご愛読ありがとうございます。

面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。

励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=893380188&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ