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幸せに暮らしましたとさ  作者: シーグリーン


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207/216

計画

 





 ガルさんにもらった食べ物をふらふらしながら持ち何となく執務室まで戻ると、ジーリさんは建物の外で待っていてくれて、お店まで送ってくれた。惚れるしかない。


 サンリエルさん達は予定を変更して神の持ち物の展示会場までミナリームの人達を案内しているらしい。

 だからすれ違わなかったのか。



 ジーリさんとも別れ、クインさんとティーさんに食べ物のお裾分けをした後歩いて拠点に向かいそのまま島の家に戻った。

 クインさんには断る隙を与えず勝手にお裾分けを置いてきたけど。逆窃盗。おばちゃん戦法。










「ただいまー」



 手を洗ってウィッグを外した後ベッドに倒れ込む。




「クルトさん達も落ち込んでる感じじゃなかったので良かったです」



 エンの足で背中を押してもらい、いつもより頑張った筋肉をほぐしてもらう。うい~。



「ミナリーム降臨の影響がどう作用するか少し心配でしたけど……ひとまず安心ですね」



 クダヤの人達に任せておけばおかしな事にはならないだろう。丸投げとも言う。



「チカチカさん、ミナリーム国内は魔物襲来を耐え忍ぶ路線になってますよね? リンサレンスも?」


「そうなる」


「よし。被害が最小限に収まりますように」



 ミナリームの王様は国内外からかなりの批判を受けているようだが、絶対王政の国なのでまあ自分でなんとかするだろう。

 息子もいるみたいだし。

 王冠は自力で作り直して欲しいけどね。ごめんとは思ってる。





 そこからチカチカさんにあれこれと確認を取り、足の速い魔物はゴーレムさんが上陸してくるのを人目につかない自然たっぷりな場所で待っているのがわかった。

 中にはまっすぐ向かって障害物を壊しながらの子もいるみたいだが……。まさに野生。


 そしてゴーレムさんもこのままのペースだと1週間後には海上に姿を現すそうだ。

 いよいよ山と思われていた巨大な魔物をこの目にするのだ。緊張するよね。



 しかし現地人の人達が見ていない所で雷充電を行いゴーレムさんが元いた場所に戻っても、本当に危機は去ったのか実感できないと不安はなくならないと思う。なのである程度リンサレンスの人達が目視で確認できる距離まで雷充電は行わない予定だ。

 そっちの方が愛と光のエネルギーも集まると思うし。上陸はさせないので、恐ろしい思いはすると思うがすこし我慢してほしい。



「そうだ、ちゃんとお店と拠点の引き継ぎの事を話し合わないと」



 もしかしたら最古の魔物雷充電の際にエネルギーが満タンになる可能性もあるので、残りのファンタジー生活1週間をどんな風に過ごそうか計画する事に。


 が、卒業旅行したりする猶予は与えられると思うといまいち盛り上がらない。

 いつの間にか計画はアーケード商店街の計画にすり替わっていった。

 期限がない宿題なんてやる人いないよね。





 そしてクダヤの住民で歌って踊れるアイドル集団を作るか、正統派歌劇団を作るかで島のみんなと熱い意見を交わしている内に夜は更けていった。









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