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あれからいろいろあった(1)

♪ チャラッチャラッチャラッチャチャチャラ〜、デケデケドンデケデケドンデン、チャラッチャラッチャラッチャチャチャラ〜、デケデケドンデケデケドンデン、チャ、チャ、チャラッチャラッチャチャラ〜、チャチャー、デンドンデンドンデンドンデンドン


パンツをはいたら、(パンパパン)戦闘準備完了〜、今日も唸るぜぇ〜、イッチョマンスラァッブ(パン、パン)


バイザーかけたら、(パンパパン)――


>はっ! すいません。この曲も久々だなぁと聞き入ってしまいました。はじめましての方もおられるかもしれませんが……いや、居ないですよね。もし、居られたら、回れ右をして過去作を覗いてみることをお勧めします。きっと「なんじゃコリャ!」と思うでしょう。これから先はその「なんじゃコリャ!」より│においの濃い世界になると思われます。ええ、いつもの通りワンテイク録りですから、この先どうなるかは誰も分かっていませんが、まあ、きっとそうなると言う気がします。


それでは改めまして、常連の皆様、いや、常連の奇特(・・)な皆様、お久しぶりでございます。……はい、「奇特」ですよ。日常生活ではさも常識人の仮面を被って生活している方は多いでしょう。そしてそのせいで、本人でもつい本性まで常識的と思い込んで方がおられるかもしれませんが、こんな番組に見入っている人は常識人ではありません! 認めたくなくとも事実は事実。受け止めてくださいね。

そう、当番組は、未来の先行く「音声多重総天然色3D脳内構築活劇」でございます。……あ、はい、久々なので原稿を読みました。いつもはご存知のとおり「音声多重(中略)活劇」などと言っていましたからね。しばらく離れていると正式名称を忘れてしまいます。

あ、申し遅れました。私、当番組のナレーションを務めさせていただきます、さ――あ、名乗る必要はない? むしろダメ? では、これまでどおりナレーターとお呼びください。愛称っぽく呼びたい方は「なっちゃん」と呼んでくださいね。


しかし、お久しぶりでございます。一年ぶりですね。……ん? そっちは一年ではなかった? あ、そうなんですね。こっちと時間の流れが違うんですねか。ややこしいですね。しかしあの最勝寺先生が管理できるとは思えないので、この設定は無視しておいた方がいいでしょう。いつもの「思いつきで言ってみた」というやつね。無視無視。


さて、気を取り直して、とりあえずあれから一年間、何がどうなったか軽く振り返ってみましょう。


まずは、主役たるパンツイッチョマンについて。彼はこの一年で進化して、ちゃんと服を着るように――はい、ダメですね。世界崩壊です。幸い、彼は寒くなっても服を着ることはなく、変わらぬ半裸で活動しています。あ、でも冬は活動量がグッと減ります。まあ当然ですね。

その一貫した姿勢から予想されるとおり、パンツイッチョマン自体は一年経ったところで変わりありません。変わったのは周囲です。それも、認知の浸透という自然な予想できる流れなので、取り立ててというほどではないのですが、さすがに、徒歩巡回パトロール中のお巡りさんが、目の前を通ったパンツイッチョマンに対して、「あ、ご苦労様です」と軽く敬礼しているのを見かけた時は、こちらも「おい!」と思いました。明らかに不審人物なんだから、止めるなり注意するなりしないとねぇ。

もちろん、パンツイッチョマンは「うむ」と大物らしい頷きで応じて走り去っていきました。パンツイッチョマンのパトロールは、徒歩ではなく│駆けジョギングなんですね。そういえば、冬場はこの速度が上がっています。より熱を発したいからなのか、早く終わらせたいからなのかはわかりません。

「警察も含めてこれまでと変わらずか」と流してしまいがちな事実ですが、ここはちょっと立ち止まって考えなくてはいけないポイントです。


パンツイッチョマンが主に活躍するのは、東京都枚鴨(まいがも)市。そこではパンツイッチョマンがご当地ヒーローとして認知されているのは周知の事実で、かつそれを枚鴨(まいがも)市民は枚鴨(まいがも)市民ではない人に知られたくない、という傾向があるという点も覚えていただいていると思います。

「だったら、│枚鴨まいがも市の警察がパンツイッチョマンを野放しにしていても、世間の流れに乗っている」と考えがちかもしれませんが、そこは誤りです。なぜなら、警察官は基本地元民ではないからです。これは、地元民だったら情に流されて正常な判断ができなくなるのを避けるための措置です。

たまたま見かけた初恋の相手が軽微な違反をしていた時にちゃんと注意できるのか? その時の距離的な問題もあるでしょうが、見て見ぬふりをする方が楽ですよね。

見て見ぬふりといえば、こういう状況も困りますよ。プライベートで食事している時に隣の席から会話が聞こえてきて、その内容が自身の実践している脱税についてだった場合、いくら担当が違うとはいえ、公務員であり法の番人でもある警察官は見て見ぬふりを……いや、ここはもう見て見ぬふりでいいんじゃないですかね? 市民の皆さんもきっとそこまで厳密性を求めていないでしょうし、警察官本人もずっと気を張っていないといけなくて消耗が激しくなりますから、オフの時は……あれ? 何の話でしたっけ? ああ、パンツイッチョマンに対する警察の対応でしたね。

大きな変化があったのは、あの神回という声も高い「パンツ祭り」での事件です。世間的には、半裸軍団を襲った仮面の暴漢たちが返り討ちにされた、と認識されていますが、その主たる戦力としてパンツイッチョマンが機能していた事を警察は掴んでいます。それ以前にあった花見での暴動鎮火も合わせて、あと日々チラホラと飛び込んでくるパンツイッチョマンの活躍を加算し、市警としては「治安維持に役立っているからひとまず放置」という指令が出たようです。パンツイッチョマンに遭遇した警察官も「これは善い方の変態だな」と認めるようになり、自警団のおじさんだかお兄さんだがそういう扱いに落ち着いたようです。やはり警察なので、末端だけが勝手に判断できず、トップダウンの指示があってこその放置だったんですね。

噂では、警察上位の関係者がパンツイッチョマンに助けられたからでは、という声がありますが詳細は不明です。

実はこのあたりの真相を、異世界観測万華鏡システムを使えば探れないことはないんですが、公的機関に関わっているとどこでアレに遭遇するか、わかりませんからね。……とまるでゴキブリみたいな扱いをしましたが、GではなくてDです。大門のD。あの人、おっかないから遭遇したくないんですよね。

では、パンツイッチョマンについてはこれくらいで。次はどなたの近況報告をしましょうか?


はてさて、皆さんが気になる存在は? …………はい、こうして心の声を拾っています。ちゃんと届いていますよ。個別の声まではほとんど聞こえませんが、総意ですね。つまりボヤッとした│何となく《・・・・》 です。

ふむふむ、やはりここはパンツイッチョマンのライバルであるノーパン│刑事デカが気になりますか? そうですね。前回のラストで警察を辞するという選択をしていましたし――って、それじゃあもうノーパン│刑事デカとは呼べませんね。最勝寺先生が当初より推していたノーパンマンと呼ぶしかないのでしょうか? ……はっきり言ってそれは│しゃくですね。何か他の呼び方を考えましょう。

とりあえず、元ノーパン│刑事デカと呼びましょう。……いや、確かめたわけではないですがきっと今もノーパンは続けているでしょう。だからノーパン()刑事デカと呼びましょう。言いにくいですね。やはり元を頭に付けたほうが呼びやすい……あ、読んでいる方には関係ない? しかし、世の中には本作を読み聞かせて子供を寝かしつけているご家庭も……そんな奴は居ない? 居たとしても少数派? ……そうかもしれません。仕方ないので、ノーパン元│刑事デカで妥協しましょう。


♪パンパンパパン、パンパンパパンパン、パンパンパパンパン(ツー)


>え? これはエンディングテーマ曲!? 今流れるということは、「イッチョマン│Radioレィデオ」で使われているとおり、「そろそろ止めろ」の指示ですね? ……え、保紫先生のアドバイスを受けて「一話は三千文字に留めてみる」という最勝寺判断ですか!?

え!! そんな事、あの人にできるわけないじゃないですか! 「できるかどうかやってみよう!」って、そのカンペ、まるでチャレンジ系動画じゃないですか。

え? 「むしろ二千文字以内という声も大きい」って、二千文字だったら、私が毎回ツカミの小話をしたらほとんど終わりじゃないですか! 無茶なチャレンジですって。あ、せめて最初の音楽部分はノーカンにしましょう。どうせみんな「読み飛ばしてください!」状態ですし。……「それを抜いても、現時点で三千文字超!?」そんなに話していました? ……話していたんですね。久々だからちょっと興奮しちゃったのかなぁ。

では、名残惜しいですが――あ、ちょっと待った! どうせ止めるなら、パンツイッチョマンの近況が終わったあたりにしてほしかったですね。もうノーパン元│刑事デカにチラッと入っちゃったじゃないですか。本当に、最勝寺先生は無秩序ですね。

……ん? 手元にメモが。突如出現したということは最勝寺メモですね。どれどれ。「字数で区切るのは、それなりの秩序です」ですって。こういうのを減らず口というんですね。

いやぁ、申し訳ありません。久々の再開となったのに締めがグダグダで。……ん? 「そうそう。これがP1品質」ですか? ……褒めてもらっているような、けなされているような。

ま、まあ、いいでしょう。それでは、皆様、また来週〜。

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