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聖女ドラメルと最後の竜  作者: 創作草
第六章 その墓標に黄昏を
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幕間、暗闇の悪意たち

「……おい」


暗闇の中で、低い男の声がする。男は同じく暗闇の中に佇む何かに、声をかけたようだ。


「……なに?君の提案、もう信じられないんだけど」


暗闇の中の何かは、男に素っ気なさそうな態度をとった。

男は気にした風のなく続ける。


「提案じゃねぇよ。お前が食いつきそうな知らせを持ってきたんだ。ハーマレー島でな」


「ギルギさんに()()()()()()ハーマレー島で?」


呆れたような声が暗闇に響く。

男は、それはすまねぇよと言ったものの、特に反省した風もない。


「…それで、何、知らせって?」


「……アイツが、聖女一行の中にいた。どうやら、しっかり生き残ってくれてたようだぜ」


「…………………」


男が持ってきたその知らせに、暗闇の中の存在は息を呑む。しかし、次に出たのはつまらなそうな声だった。


「僕としちゃあ、それはもうどうでもいいんだけど…まあでも確かに、一人にさせておくのもいい加減飽きたしね」


男は知っている。

暗闇の中の存在の態度は、真っ赤な嘘だ。

なぜなら、その体全体で喜びを表しているのだから。


「…なら、協力してくれるよな?」


「…しょうがないなぁ。これが最後だよ?」


心底嬉しそうな声色でそんなことを言う存在が、暗闇から這い出てくる。



見上げるほどの巨体を緑の鱗で覆ったその存在は、その瞳に希望の光を宿して。


「でもそっかぁ。これでようやく再会できるんだね……待っててね、カイ!」


そして、残酷な笑みを浮かべた。

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