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狐の「妖怪」様と雨中の赤子
2019年4月5日放送分のお題です。
【あらすじ】
その人間の赤子を見つけたのは雨の日だった。
ざあざあと降る雨の音に負けず泣きわめく声が耳に障り、括り殺してくれようとその声の前へ降り立った。羽虫を殺す直前程度の一瞥と刹那の合間に、泣きわめいていた赤子ははたと泣き止んだ。そして私……というよりは、私の尻尾を見てきゃらきゃらと笑い出した。
幼子の割に私の尻尾の良さが分かるとはなかなかに見る目がある。殺すのは少々惜しいか。
殺す手を抱き上げる手に変える。この赤子を暇つぶしに養うのも面白いかと気まぐれに拾い上げた。
そうして始まる、狐の妖怪と人の子の物語。
【コメント】
The王道!こんな雰囲気の人外✕人モノ大好物です。お題が「妖怪」ということで、どうせならとお題「もふもふ」の時に考えた狐の妖怪と人のお話にしてみました。
あらすじみたいな小説は多分浴びるほどあるけど王道ってそういう事。多少かぶってても気にしない。おいしい王道話はいくつあっても良いと思います。逆に似たような中編ぐらいの話をいくつか読んで、それらに共通する話の骨組みや構成をある程度参考にしつつ王道話を一本書いてみるのは執筆の良いトレーニングになりそう。やってみるかなぁ……。
次のお題は「異世界」です。




