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18話

 ツイート結果が出る日。私は二継さんに呼ばれて二継さん所有のスタジオにいた。


「あ、あの、二継さん、私は勝負とか...。」


「結果が出るまで黙ってて。」


 気まずい。香具師奈我さんはめんどくさそうな雰囲気を感じとり、終わりまで出てるわ、と言って出て行った。


 ぷっチュウの公式から結果が出るまであと2分。

 タグ数で検索すれば見れるが、二継さんは見てないだろうし、私も見ていない。

 Yuuuファンも二継さんのファンもこれが直接対決ということで、ガッチリ争っているらしく、ネットでは直接対決と話題になっていた。

 チラッと見ただけだが、ギャル一号も張り切っていて、ツイッター上で物凄いほど呼びかけていた。


「そろそろ、結果が出る頃ね。」


 二継さんがスマホを取り出す。

 私は、僕は何もせず二継さんを見つめる。


「そんな...っ。」


 二継さんがスマホを落とす。

 二継さんが落としたスマホの画面見ると。




 ぷっチュウ公式@puchukoushiki

 ストロベリールビー味とエメラルドライム味!

 ツイート結果は...


 #Yuuuのストロベリールビー味 604万ツイート

 #希望のエメラルドライム味 282万ツイート


 ということで、ストロベリールビー味のぷっチュウには抽選で200名様にYuuuさんのライブチケットが当たる抽選券が付きます‼︎(詳しくは公式HPで!)



 圧倒的だった。この時は知らないが、私の方は海外のファンなどもツイートしており、異例のツイート数だったらしい。日本票だけだとどうなっていただろう。



「...笑いなさいよ。」


「え...?」


「笑えばいいじゃない‼︎ドラマでもMタミでも負けてそれを、ズルイように無かった様に振舞って、直接対決でそれも、私のホームのぷっチュウで無様に負けた私を笑いなさいよ‼︎」


「そ、そんな...。」


「分かってるのよ‼︎スマホ持ってるのに‼︎あえて出さずに‼︎結果が分かってて、私を笑うために私の誘いにも二つ返事で乗ってきたんでしょ‼︎‼︎」


「ち、違います!なんで、ずっとそんな酷いこと言うんですか‼︎」


「事実でしょ?だったらなんで、なんですぐに結果を確認しなかったの‼︎勝つのが分かってたんでしょ‼︎相手にもしてないんでしょ‼︎‼︎」


「違います!私は、私は、本当に二継さんなんかと争いたくなくて!結果なんかどうでもよくて!」


「ほら!やっぱりどうでも良かったんでしょ‼︎私はこんなにも必死に負けたくなくてやってるのに‼︎」


「そういう事言ってるんじゃありません!なんで分かってくれないんですかっ⁉︎」


「分かってないのは貴女でしょ⁉︎私の気持ちも!辛さも!2番目2番目って言われたことないでしょ?」


 二継さんが掴みかかってくる。


「じゃあ、どうすればいいんですか!謝ればいいんですか⁉︎大好きな先輩に勝っちゃいました、ごめんなさいって‼︎」


「っ.....‼︎」


 パァンと頰を叩かれた。

 私は流石に怒りで二継さんを突き飛ばす。


「貴女のその態度が気にくわないのよ‼︎何も本心言わないで!」


 二継さんがまた掴みかかってきて、それに私も応戦して取っ組み合いになる。


「本心ですよ‼︎二継さんと争いたくないってのが‼︎」


「そういういい子ぶるのが気にくわないのよ‼︎」


 ぐっと互いの腕を押し合うが、男である私の方が強い。


「くぅ、そのっ、細い腕のっ!どこに力があるのよっ‼︎怪力バカ女‼︎‼︎」


「バカはっ‼︎二継さんですっ‼︎!」


「ぶりっ子バカ女ぁ‼︎」


「頭でっかち‼︎」


「性格ブスっ‼︎」


「プライド高すぎっ、です‼︎」



「アンタなんてきっとっ‼︎周りにもっ本心を話さず‼︎人の心を知ろうとしないバカよっ‼︎友達0の家族にも本当に愛されない陰気臭いクソ女ァァっ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


 その瞬間、私は力が抜けた。

 そうだ、誰にも自分の本音を話さず、古川さんや山本くんに何処か壁を作って、心の中でアイドルだからって気取ってる、嫌な奴。


 だから、妹にも嫌われた。


 そう考えた瞬間、後頭部に強い衝撃が走る。


 バリィンッッッッ


 大きく音が頭の後ろからして、何かが突き刺さる。ここで二継さんに壁鏡にぶつけられたのだと気づいた。


「どうしたのっ⁉︎」


 スタジオの入り口から香具師奈我さんが入ってくる。ああ、痛い。


「ち、違っ、私はこんなつもりじゃ。」


「ゆうちゃん⁉︎ゆうちゃん‼︎ゆうちゃん‼︎しっかり‼︎」


 香具師奈我さんが駆け寄ってくる。痛い痛い痛い。


「ウィッグが...。」


「何そんなこと気にしてるの‼︎傷が...刺さってるっ‼︎早く救急車呼んで‼︎」


「わ、私はただ、本心で話したくて...。」


「あぁ、もうこっちもダメか。ゆうちゃんしっかりしてね‼︎救急車今呼ぶから‼︎‼︎」


 香具師奈我さんが私を抱えながらスマホを取り出し...

 そこで私の意識は切れた。



頭を大きくぶつけての脳震盪プラス硝子の破片が突き刺さってる。痛そうですね。

カツラが飛んでいきツラたんヅラたん


感想下さいさいさいさいサイレントサイレン!



新作

なんでも出来るよ、山本先生‼︎

https://ncode.syosetu.com/n3330fa/

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