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異世界で、変身ヒーローやりました。  作者: ヤガミタケト
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18話 声を張り上げて、主張

おとといから風邪引きました。インフルかもしれませんが、予防接種受けてないのでこれからひどくなるかも(滝汗

地震 雷 火事 親父。いや、今はお袋になるかもしれないな。


冗談交じりを考えられるのは、心的余裕を保つためだ。



『空間遮断を確認。退避行動不可。退路を断たれました』

最初の空間転移が出来なかった時点で、退路はないだろう。

AIにとりあえず、目の前の謎の美女の解析を依頼。


自分も相当のチートデバイス持ってる、と思ったけど。


上には上がいる、ってことも言葉では理解してたけど。

そういうのが来るの早すぎないか?

物語の展開的に、ってやつだ。そもそも本日2戦目なんだが。

前半に戦闘員、後半が謎の美女。


やばい、ビジュアル的にも後半が強いに決まってるじゃないか。


「小さい喫茶店に隠れていようとはな……。持ち主に悪いとは思わんのか!」

「待て、オレは掃除中」

そもそも第一声が、ぶっ飛ばされろ、と言う時点で言い訳は聞かないだろうが一応弁明。


「どうせ先ほどやられた仲間の掃除、じゃろうが」

弁明失敗。むしろダメ方向へ、まっしぐら。

さっきの戦闘員のほうが聞く耳はあぅたぞ。


そもそもこの女、一体何なんだ?


言動からするに、どうやら日本人や他の異世界人とは違うようだが。

かといってヤマトの人間でもなさそう。


こんな人間がいたら、スキルがある異世界人相手にでもなんとかなりそうだしな。

攻撃は受けてはいないが、プレッシャーが凄すぎる。

そして『ユナイト』の空間変容を遮断するとか、もう人業じゃない。


ん? 人の業じゃないってことは……。

待て待て。

ヒロシの理論が既に実用化しているという可能性のほうがまだあるほうだ。


「せめてぶちのめすにしろ、場所は変えんとな」

ほいっ、と指パッチン。


荒野。

あれだ。ドラゴンボー○のエリート王子様との戦いとか、ピッコ○さんとの修行の場所とかによく出てくる。

荒野にいる。


喫茶店から荒野。


長距離の空間転移、か?

もしくは空間変容。次元転送とか。


変わらないのは目の前の美女だけ、か。


AIの解析もまだ。

空間系スキルについては、相変わらず封印。

相手のほうがむしろ空間転移とかしているから、『ユナイト』より上位かもな。


「さあて」

凶悪な笑顔。

やばい。戦う気満々。

目が爛々してるううぅ!!


「きついお仕置きじゃ!」

速い!

ただの突進からのパンチだが、いくら『ユナイト』でも反射で精一杯だ!


回避不可なので、防御!


「っうううううううっ!!!!」

吹っ飛んだ、いや、吹っ飛んでもます進行形。


まともに受けるつもりなどないので、いなしてカウンター。

のつもりがその勢いのまま、体当たりを喰らう。

で、吹っ飛ぶ。今ここ。


後ろに岩とかがないから、背中に追加ダメージがないのは幸い。

と、追撃が……来ない。体当たり当てたところから動いてない。


『解析結果。解析不可。人間ではありません』


とりあえず、吹っ飛び終了したときに、なんという結果が。

なるほど、人間じゃない。安藤○イド、いやアンドロイド?

『機械的また有機的の反応なし。熱源反応なし。生物として認識できません』


ま、まさか。

異次元からの攻撃とか。


『先ほどの攻撃から空間変容の反応なし。攻撃は超スピードの体当たりと断定します』

うわあ。ってことはだ。

オレの嫌いな、お ば け か。

やめろよあいつらぶつりこうげききかないんだぜ。

「なんじゃー! こんのかー!?」

「……うわあ、めっちゃ逃げたい」


場所を動かないってことは、舐められているのか。

それとも、油断なく観察しているのか。


まあ、前者なんだろうけどさ。

相手が人間ではないけど、お化けの類ってのはな。


多分、異世界人が殺した女の霊が生み出した最強幽霊美女か?

あ、そうなるとお化けじゃなくて幽霊か。


どっちにしろ超常現象じゃないか!


『否定します。体当たりを受けたということは物理衝撃です。霊からの攻撃、いわゆる霊障とは異なります』


いや、でもポルターガイストとか……。

『現世にある物体を操作する、というものではなく、観測および敵対対象が直接攻撃しています』

でも、人でも有機物でもないんでしょ?

『その時点で、こちらの攻撃も当てることは可能と思われます。試してみる余地はあるかと』


これで判明の結果、……幽霊の類だったら、やだぞ。


じゃ、その時はやってみるけどさ。今は……。


「すみませーん! オレ、あの喫茶店で働いてるんですよー! 料理作ってるんでー!」

「なん……じゃとー!」

ここまで距離が離れていれば、話も出来るだろう。

「嘘をつくでなーい!! そんな黒タイツスーツみたいなままで働いてるやつなど見たことないわー!!」


おおぅ。正論だ。確かにそりゃそうなんだけど。

でも、実際、働いてるんだよな……。やっぱ変だよな。


「待ってー! 本当なんですってー! だから、悪いことなんてやってませーん!」


正しいことを正しく主張する。300メートルくらい離れたところでの大声合戦。

これでも、距離的には相手の攻撃範囲内なんだろうけどさ。

話すことはやっとかないと。


「じゃあ、お主は異世界人ではないのだなー!」

「いいえー! 異世界人ですー! 日本から来ましたー!」

「じゃあ、悪人ではないかー!」


えええええええええ。

ひどい。ひどいを通り越してドイヒー、って感じ。いやもうよく分からんが、ひどい。

何? 異世界人=悪人ってのが常識なのかよ。

ヒロシの言うとおりかよ。


『嘘をつけば戦闘は回避できたと思われます』

あー、まあ。そうなんだけど。

さっきまで正しいことを正しく主張する、って言って。


そのあとに嘘ついたら、大人として、いや人として。


最悪だろ? 人に見せられない、というよりは自分自身に見せたくない。


上司にどんくさいとか役立たず、って言われるよりも、かっこ悪くて。


最悪の人間になるだけは、いやだ。


せめて、そういうところは正して、死ぬなら死ぬと決めている。


「さあて、ぶったおす!」

気合十分な美女を前に、オレが考えるのは一つ。



……さあて、どうしたら逃げられるだろうか。

ご意見ご感想、その他ご指摘よろしくお願いします。


次もまだ戦闘回。

自分も仕事から逃げたい……小説書き続けたい(泣

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