王宮の変化
「アウレイリア様…お美しいです。とてもお似合いです」
「ミカエル、ありがとう。そう言ってもらえると少し安心できるわ」
白い生地に青のラインが映えるドレスを身にまとい、綺麗に化粧を施されたアウレイリアの姿を見て、ミカエルは感嘆した。そんな彼の様子にアウレイリアはふふふと笑みをこぼす。頭に乗せられたティアラが光を反射してきらりと光った。
「まさか、こんなことになるなんてね…」
バルコニーから見える王都の景色を眺めながら、アウレイリアは感慨深そうにそう呟く。
アウレイリアが王宮に戻ってから色々なことがあった。アウレイリアが国境に現れ国を攻撃したことは王にも伝わっており、王はアウレイリアを国家反逆罪で処刑しようとした。しかし、それを聞いたアウレイリアを擁護する者たちは黙っていなかったのだ。次々に王を始めとするこの国の重鎮の汚点を露にすると謀反を起こし、国王を処刑し玉座から追い払った。第一王女と第二王女は国外に追放され、この国には二度と戻ってくることはできなくなった。
そして、空いた玉座にあれよこれよと臣下たちは動き、アウレイリアを据える手続きを済ませてしまった。そして、今日である。
城の外には戴冠式を終えた女王の姿を一目見ようと民衆が集まっていた。アウレイリアがバルコニーからでてくる姿を確認すると、民衆はわっと湧き上がる。アウレイリアが微笑みながら民衆に向かい手を振ると、一気に歓喜の声が上がった。
ゴーンゴーンとどこからか鐘の音が鳴り響く。新たな女王の誕生を祝福するように太陽が国全体を照らしていた。アウレイリアの左手薬指にはめられた銀色のリングがきらりと光った。
最後までご覧いただきありがとうございました。更新に長く期間が空いてしまい申し訳ありません。
どういうオチにしようか悩んでいるうちにあっという間に1年経ってしまいました。
これにて一旦本編は完結です。ありがとうございました。




