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こんな私の命を拾ったヤンデレ御曹司に溺愛されています。  作者: 山下小枝子


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12/24

12.セレブの朝。

「失礼いたします」


 ノック音と女性の声で私は目を覚ました。

 

「朝食のお時間でございます」


 使用人の女性が扉を開き、台車の様な物に載せた豪華な朝食を押して部屋へと入って来る。

 西園寺璃央は私を抱きしめたままだ。


 「西園寺さん」


 少し焦りながら、私に抱き着いたまま寝ている西園寺璃央の肩を揺らす。

 ちょっとこの状況を人に見られるのは、西園寺璃央に命をあげた私だが恥ずかしい。


「んー……もう朝?」


 焦っている私に対して、西園寺璃央は平然としている。

 未だに私に抱き着いたまま、もぞもぞと顔を擦りつけ眠ろうとしている。


「起きてください、使用人さん来てます……」


 私が何度か西園寺さん……と肩を揺らすと、ようやく綺麗な瞳を開き起きてくれた。


「ふぁ~……おはよう」


 私と一緒に上半身を起こすと、大きなあくびをして平然と綺麗な笑顔で私に微笑みかけた。


 そこに使用人がいて朝食の準備をしているのに……恥ずかしくないのだろうか……。

 もうこれが当たり前なのだろう……セレブって凄いな。

 と、私は怪訝な表情で西園寺璃央を見つめた。


「ああ、朝食だね。食べようか」


 そして当たり前かの様にベッドから下りて、朝食へと向かう西園寺璃央……。


 やはり彼にはこれが当たり前なのだな……。


 私はこれからのここでの生活に不安しかなかった。

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