組手と終わり
大変遅くなりましたぁぁぁぁ!!!!
少なめですがどうぞ………
一直線に飛び出した照に向かって飛び出す。照が右手で拳を握るのが見え、俺は右膝を打ち出し迎え撃つ。
「はぁ!」
「おらぁ!」
互いの一撃が重なり力比べに入る。
「「ぐっ!」」
ラチがあかない!なら!
「ふっ!」
「えっ!」
身体を支えていた左足を地面から離し、照の力を利用して遠心力を乗せて左足で照の脇腹を打ち抜く。
「くぅっ!」
「吹っ飛べ!」
そのまま勢い良く左足を振り抜いた。それを受けて照が吹き飛んで行く。
にしても、うまいこと身体が動いてくれたな…。やっぱり向こうより動きが良くなってる。
「あービックリした、蒼眞そんな動きが出来るようになってるんだ」
「逆になんでお前はそんなにピンピンしてんだよ……」
吹っ飛んで行った照はうまく身体を反転させて着地していた。
「多分結構頑丈になってるね、そんなにダメージになって無いや」
「嘘だろオイ……」
結構力入れて蹴ったんだぞ……。いきなり強くなりすぎじゃないかお前……。
「今度はこっちの番だよ!」
「はぁっ!?ぐぁっ!」
吹き飛ばした距離を一瞬で詰められ、右手で殴られる。とっさに両手をクロスして防御はしたものの、俺は勢い良く吹き飛ばされた。
「がっ…ぐっ…くそっ!」
二回バウンドしながらも態勢を立て直して着地する。にしても、パンチの威力まで上がってやがるな。ますます面倒な……。
「蒼眞も硬くなってるね。結構本気で殴ったのにピンピンしてるじゃん」
「そうだな、こっちに来てから結構身体能力が上がってる」
痛いけどな。だが、まだ我慢出来る痛さだ。
「脚力も上がってるな。こりゃいいわ」
「そうだね、調整が難しいけど」
向こうより大分動きやすい、体が軽いってこんな感じなんだろうな。
「それじゃ、続きと行こうか!蒼眞!」
「付き合ってやるよ!照!」
どちらともなく駆け出した俺たちは、互いに拳と膝を打ちあった。
「はぁ……はぁ……僕の勝ちだ…!」
「はぁ……はぁ……また負けたぁ…!」
数分の組手の末に俺は地面に倒れ、照は片膝をついていた。お互い肩で息をするぐらいにクタクタだ。
「ちくしょー…はぁ…はぁ…勝てねぇなぁ…」
「はぁ…はぁ………ふぅ……蒼眞もだいぶ強くなっててビックリしたよ」
「慰めになってねぇよ……よっと…」
寝そべっていた体を起こし、服についた砂を落としていく。ふと周りがやけに静かなのに気が付いた。
「んぁ?……えぇ……」
「どうしたの?……あれ?」
俺が辺りを気にしているのを、照も察知したようだ。
周りに目を向けると、いつの間にか訓練は終わっていたようで、お姫様達と一緒に騎士達が俺達の方を見ていた。
何故か呆然とした顔で。
「あー………どうする?」
「えーと………取り敢えず近づいてみようよ」
「………そうだな」
素直を落とし終えた俺達は、何故か呆然と突っ立ってるお姫様達の元へと歩いていった。




