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来世は異世界で  作者: 三日月
11/72

リリィの参加と初勝利?


訓練は続く~よ~ ど~こまでも~♪


・・・すいません。

続きをどうぞ。


訓練を始めてから数日たった日、いつも通り早朝の走り込みでボコボコにされてから

母さんとの魔法訓練に使ってる村はずれの空き地に行った。



そこには何故かリリィが母さんと居た。



「? おはようリリィ。こんなところで何をしてるんだ?」



「……おはよう、ノルン。……私も、一緒に魔法、訓練する」



「そうなのか?じゃあこれから一緒に頑張ろうな!もう魔法適性は調べたのか?」



すると黙ってた母さんが少しはしゃいだ感じで告げてきた



「ノルン!リリィちゃん凄いわよ!!ほぼ全てに魔法適性があって、中でも特殊な治癒の魔法まで使えるわ!ノルンも凄かったけど、おそらく魔法だけで見たら才能はリリィちゃんの方が上ね。


でも、ノルンが使える光・闇属性に関してはノルンの方が上ね。全体的にはリリィちゃん。

でもこれならお互いの長所・短所を補えるから、バランスが取れていいと思うわ。」



リリィ凄いな!才能で負けてるのは悔しいが、俺は俺の長所を伸ばしていけばいい。・・・ホント悔しい。


リリィは褒められて嬉しそうに目を輝かせている



「ふふっ。二人とも教えがいあるわぁ♪早速始めていきましょうか。まずノルンはいつものやっておいて。その間にリリィちゃんにアレ教えとくから」



「りょーかい」

アレとは多分最初の質問の事だろう。


俺は俺で母さんに教えられた、自然の魔力を感じ・流れを読む訓練を始めた

・・・始めたといっても、座って目を瞑り肌で魔力を感じるだけなのだが、これがまた難しい。



母さん曰く、魔力の流れをいつも感じるようにしとけば魔力を使う事に対しての対応がしやすくなるらしい。例えば魔法使いが魔法を放つために魔力を集めたとしても、流れが読めればタイミングを合わせて対応できるとか。



まぁそこまで流れを読めるようになるには何年もかかるらしいし、魔法使いも読まれないように訓練するから、無いよりマシといった程度。それでも真面目に取り組むが。




・・・・・・んん~。なんかよく感じれば魔力なのかは分からないけど、何かを感じれる。なんて表現したら分からないが、肌を撫でるような感じがある。今日は風は吹いてないから、これが魔力・・・なのかなぁ?



--------------------------------



「ノルン。もういいわよ。」


母さんの声が聞こえ、瞑想?を中断する



「どう?何かつかめたかしら?」


「ん~微妙?なんか肌を撫でるみたいな、こそばゆいような感じはしたんだけど、それが魔力なのかは分からなかった。」



「うふふ。その調子でいけばもうすぐだと思うわ。

さあ、それじゃあ実技ね!ノルンは今日は光の結界から作ってみて。リリィちゃんは最初は私と一緒に簡単に火種でも出してみましょっ!」



「わかった」 


「……はい。おば 「”お姉さん”か”先生”って読んでねっ!」 …ひっ、せ、先生…」


・・・リリィを怖がらせるなよ

俺は言われた通り光の結界を構築してく。


魔法は何でも出来るらしいが、とりあえず大まかに属性分けされており

火・水・風・土・光・闇・時空間、派生の雷・氷、特殊な治癒の魔法などもある。


これらが魔法の全てではないが基準にしている。過去には自分だけの特殊な魔法を使う人も居たとか。


その中で俺の使えるのは光と闇。



光は通常の攻撃にも使えるが、ゾンビやスケルトンといった定番の死霊によく効く。前世のゲームみたいだ。

だが、こいつらに闇魔法で攻撃しても効かない。それどころか下手すれば強化されてしまうから要注意だ。

他には、光を集めて相手を焼き殺す魔法や強烈な光で一時的に目を潰す魔法などがある。



闇は、精神に効く魔法や個人や自分の周囲に効果を及ぼす魔法が多い。闇の結界を張れば、死霊がいるところでも見つかることなく過ごせたりできる。

また、闇の魔法は禁忌の魔法も多いとされていて、使えるとあまり公言しないほうが良いと注意された。



・・・少し前に一回だけ、闇魔法があるならば前世にあった暗黒物質を作れるのではないか!?と思った。・・・・・・思ってしまった。



暗黒物質の成分などは知らないが想像力がモノをいう魔法なら作れると挑戦してみたら、まだ慣れてもない魔法で込める魔力量の調整や構築式の作りが甘い状態で発動しようとした瞬間に、目の前で魔法が爆発した!


魔法の不安定さを感じていた母さんが、爆発前に結界を張ってくれてなんとか助かったけど、結界の外に目を向けて驚愕してしまった。


目の前には、爆発した所を中心に地面を大きく抉り、周囲の木を数本折って倒している状態が広がっていた。

勿論、母さんには甘い状態での魔法は危ないと滅茶苦茶怒られたし、爆発音を聞いた自警団の人たちが武装してやってきたりと、自業自得だが大変だった・・・。


それに、母さんには俺が何をやろうとしたのか問い詰められて素直に白状したら、闇で物質を作るのはいい考えだけど、俺の練度じゃまだ早いっていわれた。




そんなことを考えながら俺は光の結界を構築して、俺たちの周囲に展開した



「できたよ母さん。どう?」



「そうね~、構築式は教えた通り完璧ね。

ただ、まだまだ展開までの時間がかかりすぎね。いきなり襲われたとしても瞬時に発動できるレベルまでいかないとね。強度のほうはこれで問題ないと思うわ。


他の魔法もそうだけどノルンは発動までの速度がまだまだ遅いわ。まぁ普通と比べたら速いほうなんだけど、まだ速く構築できるわ。それに今の速さが通用するのなんて場面も少ないわね。

魔法を使う者はどうしても隙ができてしまうから、その隙をいかになくすかが大切よ」



「…でも、これ以上速度を求めて構築が疎かになったら意味ないと思うんだけど?」



「? なら、最速で完璧に魔法を構築すれば問題なんかないわよ?」



母さんは、今更なに言ってるのよ、もう。みたいな感じで俺を見てくる。

・・・この人は少し、自分にもできるんだから貴方もできる!って思ってる節がある。それでもちゃんとその人の可能性も考慮してるんだろうが、結構なことを言ってくる。



「はぁ。わかったよ。もう一回やってみる。」

結局俺は母さんの言う通りにまた構築を始めていく・・・



そんな俺たちを見ながらも、リリィは初めて使う魔法に目をキラキラと輝かせながら母さんに話をしていた



・・・というか、リリィもう魔法使えるの?!まだ、教えられて2時間くらいしかたってないのに…才能ってコワい。




「……先生。…できた。」



「あらー!もうできたの!?じゃあ次はこれをね・・・・・・」



「……あ、できた!…先生、できた」











・・・午後の剣術、がんばろ。




--------------------------------





「さぁ、どこからでもかかっておいで」



俺と父さんは最近になって打ちあいの訓練を始めた。

お互いに真剣を向け、俺は本気で斬りかかっていくが父さんはニコニコしながらいなし、反撃をしてくる。

しかも擦り傷程度にしか斬らないからケガは大した事無いのにヒリヒリと痛い。



「どうしたの?未だ僕は一回もノルンからの攻撃は受けたことないなぁ。それに剣だけが武器じゃないからね。ちゃんととか魔法も使わないと」



「わかってる!」



「それにノルンは僕のことを殺す位の気持ちで斬りかからないとね。僕の事は気にしないで大丈夫だから!さぁ!」


・・・打ちあいの訓練を始める時も同じことを言われて戸惑っていたら、吸血鬼は再生能力も高いから斬られても大丈夫だよ!と笑いながら自分の腕を切ったのを思い出した。その腕も数秒とかからないで元通りになっていたが。



「ほらっ!まだまだ甘いよ!」


父さんが足元の土を蹴って目つぶしをしてきた。

それをまともに食らってる間に、首筋に冷たいモノが触れた



「はい。ノルンの負け。


まだまだ真っ直ぐで綺麗な戦い方だねぇ。騎士とかなら悪いとは思わないけど、冒険者を目指すならそんな戦い方じゃダメだよ

言ったと思うけど、冒険者はどんな危機的状況からでも”生き残ること”が大切なんだ。


そのためには卑怯と思われる技術でも身に付けておかなければ。」



「・・・はい。」

落ち込んでる俺の頭を撫でながら父さんは笑う



「大丈夫。今はまだ弱くてもこれから強くなるし、君は僕とエリンの子だ。色んな可能性を十分その身に秘めてるよ!・・・・・・少し休憩にしようか。」


俺の様子に休憩を提案してくるが、ここで甘えたらダメだ。



「・・・いや、まだやろう父さん。まだ大丈夫だから、もう一回お願いします」



「そう。分かった!」



俺は父さんと向き合い、また斬りあいを始めた



父さんは多分俺の癖や動作の前兆とかも把握してるんだろう。だけど、ハンデのつもりか俺に幻術と魔法は使わせてくれるし、幻術は少しだけかかってくれる。


だから、斬りあってる最中にわざと視線だけを左側にずらし次の斬撃の予想をさせて、さらに幻術を使って父さんの右の視界に死角を作った。

これで多少は意識がそっちに向くだろう




…だが俺の本命は右手でみぞおちへの渾身のパンチだ!

とりあえず一発、父さんに入れたい!



「ハアァァァッ!”パチッ”、へ?」



そこにはニコニコしながら剣で鍔競り合い、左手で俺のパンチを止めてる父さんが居た。

自分の顔が引きつるのが分かった。



「いやぁ危なかった!もう少しで一発もらっちゃう所だったよ!」



「ははっ・・・そのまま貰ってくれてもよかったんだけど。息子からのプレゼントとして」



「ん~貰うなら、もう少し穏便なプレゼントがいいかな僕は。」



くそっダメだったか!なら、、、


「・・・参ったな。流石父さんだよ」



「そうかい?いやぁ息子に褒められるのは嬉しいねぇ!」



俺は会話中に飛びのき距離を取った。


それも気にせず父さんは、頭をかきながら本当に嬉しそうに笑ってる



俺は出来るだけこっそり闇魔法を構築して、できた瞬間に父さんの顔めがけて放ち、瞬刻の後に全力の刺突つきを放った



父さんは俺の予想通り・・・・に闇魔法を斬った。

父さんは今まで俺の魔法を避けたことは無い。打ち消すか斬るかのどちらかだ



だが俺が放った魔法は破壊されるの前提で、斬られたところから勢い良く闇の霧が発生するのだ!



周りが闇の霧に覆われ、お互いが一瞬見えなくなったところで俺は父さんの裏側へ回り込み、居るであろう場所に斬撃を放ちすぐに離脱した・・・


何かを斬る感触もあった。








「いやぁ、二回も危なかった。それに今回は少し本気出しちゃったからね。」



・・・声が聞こえた時には、俺の首筋に剣が当てられていた



「…これでもダメだったの?」



「いや、完璧だったと思うけど、僕の方が少し経験が多かったってぐらいかな。

僕とか以外なら致命傷になりうる位の斬撃の威力あったしね。」



「じゃあ、何かを斬り裂いたあの感触は?」



「あれは僕が幻術で錯覚させただけだよ!どう、凄いでしょ!」



フフンッ♪っと自慢げに笑いながら告げる父さんに脱力した。

そういえば五感を騙せるとか言ってたな、、、ずるっ



「はぁ、また負けた」



「そうだねぇ、今回は僕に少し本気を出させたご褒美として、勝ちにしてあげるよ」



「えっ!?」



「でも、次からの訓練はもっと本気の力で出していくから♪覚悟してね。」



「あ、はは、は…はぁ」



笑顔を浮かべながら告げるその顔に、俺は引きつった笑みで笑い返すしかなかった。




リリィちゃん凄いですね!流石です。笑


お父さんにはまだまだ敵いません。

というか能力の話をどこかで出さないと。。。

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