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12 一緒に戦おうと言われました

「同じ国を守る貴族として一緒に戦いましょう(意訳)」


と言われた


・・・懲りないね、と言いたい




いえね自分の家を守るために帝国兵をスルーしたんだよ





あ、家だというのは正しいからね?


剣を国王陛下に返したらかもう男爵じゃないんだよ


だから領地を守る必要はない




という訳で、夜逃げの準備をしているから家だけ守ればよい


・・・楽ちんなので何でもっと早くやらなかったのか、と後悔している




そうしたら帝国軍に襲撃された隣のグーフィー子爵から使者がくるくる!


「なんで戦わないんだ!」って苦情だった





「いや自分の領地くらい自分で守ってよ」


と返事したんだけど貴族って自分に都合の悪い言葉は聞こえないんだよね




「以前見捨てられたので、今回見捨ててみました」


と怒鳴り合いをしてようやく恨まれているってのが判ってきたみたいだ




どれだけうちのご先祖様が死んでいると思っているんだよ


あとうちの領民も




いやここまで怒鳴らないと判らないってのが泣けるよね


頭が悪くって




なんでこんな馬鹿の相手をしなければならないんだか


使者に向かって正直に言っちゃったよ




そうしたらちょっとは反省したのか


「一緒に戦いましょう!」


っていう使者が来た





一見、正しそうに聞こえるから思わず頷きそうになった


でも少し考えれば判る


頷いちゃダメなやつだって





うちの執事曰く


「人間は自分の利になることしかしません」




つまり


「一緒に戦いましょう」


なんていい事言っているけど実は自分の方が得することになっているはずと言うことだ





よ~く考えてみるとうちの男爵領の方が帝国に近い


つまり一緒に戦うとか言ってもまずうちの方が先に戦うことになる?


・・・よく一緒に戦おうなんて言えたものだ





あとファイアボールを受けてもダメージを受けないゴーレムの作り方もかな?


どっちにしてもろくな話ではないね






という訳で


「やなこった!(意訳)」


を丁寧な言葉で言ってみた





貴族は自分の領地のことだけ考えていればいいんだよ


国全体は王様が考えること


ほらあんたの領のことなんてボクが考えることじゃないよね?


ということも出来るだけ丁寧な言葉で言ってみた




それにボクはもう貴族じゃないから



恨むなら王様にしてね


ついでに辺境にすべてを押し付けて高みの見物をしている中央の貴族も恨んだらいいんじゃね?


そう言っておいた




・・・少しでも嫌がらせになればと思ってたんだけど意外な結末になって驚いた

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