転生したら動物園する事になった Zoo〜!
生き物全般が無理なチャンちゃんと動物園を経営する事になりました。
どうも、青野彼方〈あおのかなた〉ですよ。
やっぱり、経営すると言った手前、出来る限りの事はしたいよね。
けど、まだ動物園も建ってないし、動物の飼い方や、エサの問題、どこに何を申請すれば良いかも分からない。
一体、何から始めたら、動物園が経営できるのだろうか?
と言う事で、動物園をすると言った張本人、チャンちゃんに聞いてみましょう。
「チャンちゃん、前に動物園するって言ってだけど、何から準備するの?」
「お! 早速やる気で良いね!」
「やるって宣言しちゃったからな」
少し照れてるカナタ。
「まぁ、動物園の建てる場所と、設計から始めようとは思ってる」
「なるほど。良いじゃん! ちなみに、もう案ってあったり、、?」
「それが、全然思いつかなくて、、、」
と、悔しそうに言ったチャン。
「難しいもんな」
「そうなんだよ! だから、動物園の場所と設計をカナタに決めてもらおうと思うの! 良い?」
「場所と設計な。良いぜ! 俺の初仕事で、才能見せつけてやるわ!」
「1番信用したら駄目な奴じゃん! 口だけですぐ失敗する奴!」
「でも、マジで任せて欲しい。そこはかとなく出来るから」
「じゃあ、まぁ、頼むわ」
カナタ、設計担当に就任しました。
この世界に来てからの、初仕事!
頑張るぞ〜!
まずは、場所から決めよう。
やっぱり、場所決めは現地を観察するのが1番だと思うんだよね。
とりあえず、外に出る。
そして、辺りを見渡してみる。
「そうだよな〜、、、」
思わず、大きく息を吸い込んだ。
だって、この辺り、何も無いんだよ?
村長とチャンちゃんの家のみ。
いくら、周りが森に囲まれてるからって結構広いし、、、
何も無いから、広い範囲にどこでも建てられる。
↑これが1番の問題なんだよね。
ただ、今後の事を考えると、、、
もし、これから発展していって、今家が2軒ある所が居住区っぽくなるなら、動物園とは離した方が良いかもな〜、、
クーレムとか来ても困るからね〜。
「つまり!」
今後の事を考えれば、必然的に場所は決まってくる。
そう! 居住区から離れたあっちだ!
カナタは勢い良く指差した。
それは、楕円の形をしているこの村の反対側だった。
我ながら天才かもしれない。
次は、設計か。
紙と書くものを持って現地視察に行って決めよう。
一旦、家に入る。
「もう、場所決まったよ」
「え? 本当に? どこになったの?」
あまり俺を信じてない様子。
確かに、設計担当に就任してから3分くらいだけど、、
「あっちの何も建って無い場所」
指を差しながら言う
「お〜! 良いじゃん! 私も、あっちが良いと思った!」
「やっぱ、そうだよな! 流石チャンちゃん、分かってる〜!」
「私、このまま早速村長に土地借りてくるわ! 交渉は得意だから任せて!」
「行ってらっしゃい! 俺も、このまま設計考えます!」
「おっけ〜! 頑張って! じゃあ」
チャンちゃんは、走って村長宅へ行きました。
場所は、チャンちゃんも大丈夫って言ってたし、設計するか。
俺も、紙とペンを持って、チャンちゃんとは反対側へ走って行きました。
はい、到着。
よし、考えるぞ!
とは言っても、実は、少し考えてたんだよね。
動物園しよって誘われた後、暇すぎて気付いたら考えてた。
その結果、
メインとなる大きい動物用の場所×1
鳥とかがいるような中、小サイズの檻×2
動物と触れ合える場所×1
森の中だし、最初だし、でこの量が最適では無いかと言う事を導きだしたのです。
そこまでお金もかかりすぎないだろうしね。
一応これで、維持費より少し収入が多くなる計算。
後は、その名の通り、設計。
つまり、檻とかの場所を決めようって訳。
カナタは、ペンを持ち、紙と向き合う。
動物園予定地と、紙を交互に見る。
、、、どうしよう、何も浮かばない。
なんだかんだ結構大事だからな〜、、、
テキトーに決めて良いものでは無いし、、
「う〜ん、、」
思わず、吐息がでちゃったカナタ。
あ、動物園ができて、お客さんが来た時の想像すれば、流れで色々見えてくるかもしれない!
よし、想像してみるか!
「ほゎ ほゎ ほゎあん」
(セルフ効果音)
内容は、割愛。
という事で今、想像し終わりました。
体感、2〜3時間はしてたのかな。
日が傾いて来てるし。
最後、親同士が再婚して、子供と親の3人が幸せへのスタートを切った所は、マジで感動した。
それで、どんな設計になったのか、だけど、、、
道が円のようになっていて、スタートとゴールは同じ場所。
スタートをして、すぐに中か小サイズの檻が2つある。
その動物達を見つつ、順路に沿って進むと、メインとなる動物の大きめな広場が見えてくる。
しっかりとメインを楽しみ、最後、触れ合い小屋で動物達に癒されてゴール。
と、まぁ。こんな感じだ。
結構、道が円になってるのが好きポイント。
この内容を、紙に書き写したカナタは、家へ向かって歩き出した。
「ただいま〜」
「あ、カナタ! おかえり〜 長かったけど、出来た?」
「もう、バッチリよ!」
設計図を書いた紙をチャンちゃんに渡す。
「どうも」
渡された設計図を、職人のごとく見る。
「ふ〜〜ん。 なるほどね〜、、 ほうほう」
この時間が1番不安。大丈夫かな〜
「道、丸形にしたんだ! 良いじゃん! 配置も考えられてるし!」
「お? と言う事は、、、?」
「じゃあこれ、決定でいこう!」
「やった〜! 無事、初仕事クリア〜!」
丁度良い達成感が気持ち良いなぁ
「そっか、カナタの初仕事だったんだ」
「そうだったんだよ〜」
「今日、記念日になっちゃうね」
しっとり、照れながら言った。
「な、なに言ってんだよ〜、やめろよ〜 確かに、記念日かもしれないけどさ〜、、、」
「そんな、記念日カナタに、更なる朗報があります」
「え〜、なに?」
「動物園予定地の土地、借りれました〜!」
と言い、パチパチ拍手する。
チャンちゃんの嬉しそうな様子が伝わってくる。
俺も、
「お〜! すごっ! おめでと〜!」
と言いながら、拍手を重ねる。
続けて、
「赤飯炊いて〜! 出世魚も〜! 今夜は宴だ〜!」
やっぱ、凄い時にはこのフーレズは必須だ。
「しかも〜、、」
「嘘だろ、、、まだあるのか?」
一旦、拍手をやめて、言葉に注目する。
「無料で借してくれました〜!」
もう一度、2人でさっきより大きく拍手する。
「うぉ〜! 村長カッコイイ〜! 無料は、エグい!」
「赤飯」、、、は言ったし、、な、なにか盛り上げる言葉は、、、
「こ、これは頑張るしかねぇなぁ!」
「よっしゃ〜! カナタ、その調子で頑張っていこ〜!」
「いぇーい!」
よしよし、雰囲気壊して無いぞ。
「さらに〜、、!」
さ、さらに、、だと、、、?
もう、俺に『赤飯炊いて』系の切り札は、もう無いって言うのに!
まぁ、話を聞いてから考えるか、、
「なんなら、土地、借すどころか、 くれました〜!!」
サイン入りの契約書を見せながら言う。
「土地、無料でくれるって、、! やばっ! もう村長、人じゃ無いだろ。ここまで来たら」
「いや、村長は人です」
「あ、ごめん。人でした」
「でも、村長マジで凄いよな! 土地無料って、、!」
「村長は、本当に優しいな。私も、ここに引っ越して来て良かった」
「こんな村長中々いないもんな!」
チャンちゃんの方が歴長いし、良くわかってるんだろう。
「控えめに言って神」
ほら、分かってそう
こんな優しくて凄い村長に、助けて貰った。
つまり、する事は1つしか無い!
しかも、『赤飯炊いて』系の言葉の、、、
「よし! ちょっと、俺、村長にお礼言いに行く!」
「え!? 今から? やめた方が良いよ」
「なんで? 絶対言った方が良いと思うんだけど」
「ほ、ほら。もう遅いしさ、、」
「まだ夕方だし、ギリセーフでしょ」
止められると、洗脳まがいな事された時を思い出すな、、、
「そ、村長は寝るの早いから、、」
「流石に、まだ大丈夫でしょ」
「それに、俺が初めてこの村来て、泊めて貰らうからってここの家に案内された時も、夕方だったよ?」
「あ、確かに、、えっと、、、」
なんか、、無理矢理言い訳を絞り出して、止めようとしてないか? これ。
は! まさか、、土地を無料でくれたのって、、、!
「もしかして、村長、洗脳してないよね?」
「いや、、別に。してない、、よ?」
目が泳ぎまくっている。(個人メドレーだ。
これは、確定でやってるな。
念のため、もう1つ。
「ちなみに、1番最近獲得したスキルは何?」
「あ、えっと、、、それは、、、」
「真面目に答えて。嘘は分かるから。」
「洗脳1、、、です、」
「確定だな」
「すいません 村長に洗脳してしまいました!」
「やっぱり」
「すみません」
「人を洗脳するのは、良くないからな。倫理的にも、人権的にも。俺の時は、まぁ良かったけど、村長まで洗脳するのは違うと思う。それに……………」
結局、この日は説教で終わりました。
流石に人を洗脳するのは、良くないから仕方ないね。
次の日、洗脳した事への謝罪と、契約も解除しようと村長宅へ行きました。
謝ると、「洗脳されたのは初めてじゃ」と許してくれました。
そして、契約は、、解除せずに“無料で土地をくれる”事になりました!
本当にありがたい! 2人は凄く感謝しましたとさ。
「いや、洗脳されて無くても無料で土地くれるんかい! あの洗脳はなんだったんだよ!」




