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第二話『召喚』
「痛ててて。何が起こったんだ」
少年は床から体を起こすと、ぶつけた頭を抑えた。
辺りを見渡すが、見覚えのないものばかりで首を傾げる。
「ここはどこだ? マジでどうなってんだ」
「お、教えてあげても、いいわよ」
突然の声に驚く少年。声の方に振り向くと誰もいない。
「幽霊?」
「失礼ね、生きてるわよ」
「えっ」
「下を見て、下を」
少年が恐る恐る見下ろすと、そこには少女が横たわっていた。
「えーと、何をしておられるんですか?」
「あなたの性よ。責任を取りなさい」
「ま、まさか。寝ている間に俺は……」
少女は頭を抱えて座り込んだ少年を不思議そうに見つめる。
「何の話をしているの? あなたを召喚したせいで魔力が切れたのよ。その分働いてもらうから」
「なんだ、びっくりさせるなよ」
「勝手に先走ったんでしょ。ていうか聞いてた? あなたには重要な役割があるの」
「……いや、全く話が見えないんだが。そもそも召喚とか魔力って何?」




