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次は戦場で会おう  作者: 成瀬丈二


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第一章:乙女は血を欲す

霧に包まれた林の中を、異形の騎士が立っていた。

マントで半身を覆う、甲冑と言うよりは鉄塊から削り出した様な肉体。

左腕には身の丈程もある鏡のようにも見えるが、実際のところ 表面を対魔法用の揮発塗料でコートした大盾。

右腕には二メートルほどの頑丈一点張りの柄に同じ程度の刃渡りを持つ、ギラついた大鉈を携えていた。

周囲の木々と比べれば、おそらく身の丈は四ないしは五メートルはあるだろう。背中にはまるで背嚢のように四角い箱が据えつけられている。

これがデュナミス・ロード、俗称はDLであり、背中の箱がその操縦層だ。

その操縦層がばね仕掛けで内部から開くと、まるで子供のような影が滑り出てくる。

ハイランドに棲む、神の子と呼ばれる言葉持つもののうち、もっとも小柄な民、ショートリングである。

成長しても、一五〇センチに満ちる者はいない種ではあるが、その小柄さと器用さを活かして、DLの操縦手として、手広く働いている。

競馬の騎手とDL乗りは小さい方がいいとは良く言ったものだ。



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