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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔君纵横
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第三十四節:黑楼兰升仙(上)

幽冥水母(ゆうめいくらげ)……深海雷電鰻(しんかいるいでんうなぎ)……(きみ)はまさかこれらの(えさ)をすべて(あつ)()えたのか…」方源(ほうげん)確認(かくにん)した(あと)(おどろ)いて太白云生(たいはくうんせい)()た。


太白云生(たいはくうんせい)(ひと)りの(ちから)で、なんと音沙汰(おとさた)なく浪迹天涯蛊(ろうせきてんがいこ)食料(しょくりょう)をすべて()()れていた!


これは方源(ほうげん)予想(よそう)()えていた。


(わたし)江山如故仙蛊(こうざんじょこせんこ)()せた(あと)(おお)くの蛊仙(こせん)から歓迎(かんげい)された。(かれ)らが(すす)んで(わたし)(まじ)わり、現在(げんざい)すでに蛊仙(こせん)から海市福地(かいしふくち)への加入(かにゅう)招待(しょうたい)されている。ただしこの(けん)は、海市福地(かいしふくち)半数以上(はんすういじょう)長老(ちょうろう)同意(どうい)()て、(はじ)めて可決(かけつ)される」太白云生(たいはくうんせい)()った。


方源(ほうげん)はうなずいた。海市福地(かいしふくち)東海(とうかい)散修(さんしゅう)第一勢力(だいいちせいりょく)だ。


海市福地(かいしふくち)加入(かにゅう)する蛊修(こしゅう)は、基本的(きほんてき)散修(さんしゅう)だが、北原(ほくげん)大雪山福地(だいせつざんふくち)とは(こと)なる。


大雪山福地(だいせつざんふくち)魔道(まどう)本拠地(ほんきょち)で、正道勢力(せいどうせいりょく)(あん)对立(たいりつ)している。一方(いっぽう)海市福地(かいしふくち)(なか)では正道(せいどう)魔道(まどう)()()じり、蛊仙(こせん)(かず)大雪山福地(だいせつざんふくち)より(おお)く、派閥(はばつ)林立(りんりつ)し、(とも)東海(とうかい)最大(さいだい)市場(しじょう)掌管(しょうかん)している。まさにそのため、海市福地(かいしふくち)蛊仙(こせん)にとって盗品(とうひん)処分(しょぶん)する最良(さいりょう)場所(ばしょ)にもなっている。


太白云生(たいはくうんせい)散修(さんしゅう)で、(かぎ)となる江山如故仙蛊(こうざんじょこせんこ)()っており、(おお)くの蛊仙(こせん)が非常に必要(ひつよう)としている。


しかし蛊虫(こちゅう)(うば)(がた)く、太白云生(たいはくうんせい)(ひと)つの(おも)いで、江山如故(こうざんじょこ)自壊(じかい)させることができる。蛊仙(こせん)たちが太白云生(たいはくうんせい)味方(みかた)として取り()もうとするのは、完全(かんぜん)理解(りかい)できる。太白云生(たいはくうんせい)(つづ)けた。「(わたし)海市福地(かいしふくち)で、十分(じゅうぶん)数量(すうりょう)幽冥水母(ゆうめいくらげ)購入(こうにゅう)した。師弟(してい)(きみ)からの手紙(てがみ)を受け(うけと)り、海市福地(かいしふくち)(はな)れ、(かく)れた枯島(かれしま)()つけて星門蛊(せいもんこ)使(つか)おうと準備(じゅんび)していた。ちょうど()く、道中(どうちゅう)仙僵(せんきょう)()い、(みずか)らを鲨魔(さめま)名乗(なの)り、僵盟(きょうめい)(もの)だと(しょう)し、ちょうど大量(たいりょう)貨物(かもつ)(たずさ)えて海市福地(かいしふくち)販売(はんばい)()途中(とちゅう)だった」


(かれ)()にはちょうど(おお)きな深海雷電鰻(しんかいるいでんうなぎ)があり、この(うなぎ)海市福地(かいしふくち)()けば、(かなら)購入者(こうにゅうしゃ)(おお)くなる。(わたし)(かれ)()め、(まえ)もって購入(こうにゅう)したいと(もう)()た。鲨魔(さめま)最初(さいしょ)(いや)がった。態度(たいど)(わる)かったが、(わたし)太白云生(たいはくうんせい)だと()ると、すぐに(かんが)えを()えた。深海雷電鰻(しんかいるいでんうなぎ)をすべて(わたし)()ることを承諾(しょうだく)したが、(わたし)(ひと)つの秘密福地(ひみつふくち)修復(しゅうふく)するのを手伝(てつだ)ってほしいと()った。(わたし)承諾(しょうだく)し、仙元石(せんげんせき)(つい)やすことなく、この深海雷電鰻(しんかいるいでんうなぎ)をすべて()()れた」


「この鲨魔(さめま)、そんなに(きみ)(しん)じるのか?」方源(ほうげん)はその言葉(ことば)()き、たちまち(まゆ)をひそめた。


太白云生(たいはくうんせい)呵呵(かか)(わら)った。(くも)のように(あわ)(かぜ)のように(かろ)やかに()った。「ああ、(かれ)()には律道(りつどう)仙蛊(せんこ)一匹(いっぴき)あり、死期至(しきいた)ると名付(なづ)けられている。(わたし)自発的(じはつてき)協力(きょうりょく)し、死期至(しきいた)るの照射(しょうしゃ)()け、(かれ)信頼(しんらい)()()った」「死期至(しきいた)る、これは七転仙蛊(ななてんせんこ)で、律道(りつどう)蛊虫(こちゅう)(ぞく)し、()(もの)死期(しき)限定(げんてい)できる。死期(しき)()れば、たとえ蛊仙(こせん)でも()(むか)える」方源(ほうげん)(まゆ)一層(いっそう)(ふか)くひそまった。「その(とお)りだ。この鲨魔(さめま)はまさに七転仙僵(ななてんせんきょう)なのだ」太白云生(たいはくうんせい)(わら)いながら()った。


老白(ろうはく)(きみ)(ひと)(よわ)みを(にぎ)らせている。(じつ)(えさ)がなくて仙蛊(せんこ)()(あた)えられなくても、暫時(ざんじ)問題(もんだい)ない」方源(ほうげん)太白云生(たいはくうんせい)()つめ、ため(いき)をついた。


太白云生(たいはくうんせい)哈哈(はは)(わら)い、方源(ほうげん)(おお)きな(もも)をポンポンと(たた)いた。(かれ)身長(しんちょう)では方源(ほうげん)(かた)には(とど)かない。


(かれ)はわざと()(らく)にさせようとして()った。「(きみ)(わたし)がただ(きみ)のためだと(おも)っているのか?(ちが)うよ。あの秘密福地(ひみつふくち)は、鲨魔(さめま)所有(しょゆう)ではなく、玉露福地(ぎょくろふくち)なんだ。玉露仙子(ぎょくろせんし)楽土仙尊(らくどせんそん)(もと)二番弟子(にばんでし)だ。残念(ざんねん)ながら玉露福地(ぎょくろふくち)入口(いりぐち)は、すでに損壊(そんかい)している。鲨魔(さめま)はまさに(わたし)江山如故(こうざんじょこ)必要(ひつよう)としている。入口(いりぐち)修復(しゅうふく)するために。(わたし)今回(こんかい)(かれ)信頼(しんらい)()たことで、玉露福地(ぎょくろふくち)探索(たんさく)する資格(しかく)()た」


方源(ほうげん)太白云生(たいはくうんせい)(ふか)(ひと)()()つめ、この話題(わだい)にはそれ以上(いじょう)()れなかった。


二日後(ふつかご)血池(けっち)(なか)六頭大蛇(ろくとうだいじゃ)骨格(こっかく)はすべて()け、方源(ほうげん)大量(たいりょう)黒血(こっけつ)()()れた。


(かれ)はこれらの黒血(こっけつ)招災仙蛊(しょうさいせんこ)()(あた)えた。さらに太白云生(たいはくうんせい)()(かえ)った水母(くらげ)(うなぎ)で、浪迹天涯仙蛊(ろうせきてんがいせんこ)()(あた)えた。


太白云生(たいはくうんせい)(たし)かに方源(ほうげん)(おお)きな(たす)けをした。


激戦(げきせん)(なか)で、浪迹天涯仙蛊(ろうせきてんがいせんこ)絶対(ぜったい)()かせない。方源(ほうげん)がこの()()(あた)えたことは、後顧(こうこ)(うれ)いを()いたことに(ひと)しい。


自分(じぶん)資産(しさん)(ひと)通り確認(かくにん)した。方源(ほうげん)手元(てもと)には仙元石(せんげんせき)二十九枚半(にじゅうきゅうまいはん)青提仙元(せいていせんげん)十七個(じゅうしちこ)


(なん)躊躇(ちゅうちょ)もなく、(かれ)()にしたほぼ(すべ)ての仙元石(せんげんせき)を、青提仙元(せいていせんげん)煉化(れんか)し、四十六個(よんじゅうろっこ)青提仙元(せいていせんげん)()た。(から)仙元石(せんげんせき)半枚(はんまい)だけを(のこ)した。


四十六個(よんじゅうろっこ)…まだ()りない」方源(ほうげん)はさらに黎山仙子(れいざんせんし)琅琊地霊(ろうやちれい)()りようとした。


黎山仙子(れいざんせんし)(ふた)(こと)もなく、方源(ほうげん)三十枚(さんじゅうまい)仙元石(せんげんせき)()した。


琅琊地霊(ろうやちれい)(ほう)は、ぐずぐずと半日(はんにち)説得(せっとく)して、最終的(さいしゅうてき)十五枚(じゅうごまい)()た。


琅琊地霊(ろうやちれい)三度(さんど)取引(とりひき)したが、やはり関係(かんけい)(ふか)くない。方源(ほうげん)は元々(もともと)仙蛊(せんこ)()りる一抹(いちまつ)奢望(しゃぼう)(いだ)いていたが、この様子(ようす)()て、もう幻想(げんそう)(いだ)かなかった。


(かれ)()四十五枚(よんじゅうごまい)仙元石(せんげんせき)を、すべて青提仙元(せいていせんげん)煉化(れんか)した。これで、(かれ)青提仙元(せいていせんげん)前代未聞(ぜんだいみもん)九十一個(きゅうじゅういっこ)(たっ)した。


光陰(こういん)長河(ちょうが)偉力(いりょく)は、(だれ)(はば)むことができない。


時間(じかん)(なが)れ、ついに黒楼蘭(こくろうらん)(ごう)(わた)(せん)(のぼ)()となった。


方源(ほうげん)太白云生(たいはくうんせい)約束(やくそく)(したが)い、星門(せいもん)()北原(ほくげん)()た。


(まわ)りを見渡(みわた)すと、一面(いちめん)氷霜(ひょうそう)(ひろ)がり、万籟(ばんらい)(こえ)()し。氷雪(ひょうせつ)天地(てんち)(なか)黒楼蘭(こくろうらん)黎山仙子(れいざんせんし)はとっくに()()けていた。


「ここは……」方源(ほうげん)()(うたが)わしげだった。


太白云生(たいはくうんせい)がすでに(こた)えていた。「ここは北原(ほくげん)最北端(さいほくたん)氷絶戦場(ひょうぜつせんじょう)伝説(でんせつ)では狂蛮魔尊(きょうばんまそん)がここで強敵(きょうてき)力戦(りきせん)し、ここを()(こわ)し、(ひと)つの虚無(きょむ)形成(けいせい)した。戦闘(せんとう)終了後(しゅうりょうご)(かれ)太古荒獣(たいここうじゅう)氷凰(ひょうおう)()け、極寒(ごっかん)玄氷(げんぴょう)(くち)から()き、ここを(ふたた)(こお)()かせた」


「その(とお)りだ」黎山仙子(れいざんせんし)はうなずいた。「そのためここは生気(せいき)(とぼ)しく、天地(てんち)()()正常(せいじょう)場所(ばしょ)(くら)べて()くはない」


方源(ほうげん)黒楼蘭(こくろうらん)()(わら)って()った。「(きみ)たちがわざわざここで(ごう)(わた)るのを(えら)んだのは、天劫地災(てんごうちさい)があまりにも凶暴(きょうぼう)になるのを心配(しんぱい)してか? しかし、天地(てんち)()()不足(ふそく)すれば、(きみ)形成(けいせい)する仙竅福地(せんきょうふくち)下地(したじ)にも影響(えいきょう)し、(きみ)今後(こんご)蛊仙(こせん)昇格(しょうかく)する潜在(せんざい)(りょく)展望(てんぼう)にも影響(えいきょう)するぞ」


黎山仙子(れいざんせんし)()(ひら)(ひろ)げ、掌中(しょうちゅう)(ひと)(にぎ)りの蛊虫(こちゅう)を。「もし天地(てんち)()()不足(ふそく)すれば、我々(われわれ)はこれらの蛊虫(こちゅう)使(つか)う」


方源(ほうげん)()()けると、(こころ)(ひと)()びした。「おや? なんと上古(じょうこ)気道(きどう)五転蛊虫(ごてんこちゅう)——小家子気蛊(しょうかしきこ)(わたし)(はじ)めて()る、(うわさ)ではこの蛊虫(こちゅう)は、天地(てんち)(なか)の様々(さまざま)な()(きゅう)(しゅう)し、貯蔵(ちょぞう)できるという。さらに(うえ)昇格(しょうかく)すれば、仙蛊(せんこ)大家(たいか)()()だ!」


気道(きどう)力道(りきどう)よりも(はや)(あらわ)れ、またより(はや)衰滅(すいめつ)した。


黎山仙子(れいざんせんし)はまだ説明紹介(せつめいしょうかい)しようと準備(じゅんび)していたが、(おも)いもよらず方源(ほうげん)居然(きょぜん)()っていたので、(くち)(なか)(おも)わず賞賛(しょうさん)した。「方源(ほうげん)見識(けんしき)(ひろ)(ふか)い、()()い」


太白云生(たいはくうんせい)はその言葉(ことば)()き、両眼(りょうがん)同様(どうよう)(かがや)いた。「この蛊虫(こちゅう)()い! 天劫地災(てんごうちさい)天地(てんち)()()があまりにも()く、蓄積(ちくせき)して形成(けいせい)されることを()れ。この蛊虫(こちゅう)があれば、我々(われわれ)は間接的(かんせつてき)天地(てんち)()()制御(せいぎょ)し、それによって天災地劫(てんさいちごう)影響(えいきょう)(あた)えられるのではないか?」


十絶(じゅうぜつ)升仙(しょうせん)天災地劫(てんさいちごう)非常(ひじょう)(おそ)ろしい。ああ、もしこの小家子気蛊(しょうかしきこ)()()れなければ、(わたし)には小蘭(しょうらん)蛊仙(こせん)境界(きょうかい)(ねら)わせる自信(じしん)すらなかった」黎山仙子(れいざんせんし)(ひと)(くち)(いき)をつき、黒楼蘭(こくろうらん)()つめる()には心配(しんぱい)()ちていた。


(ただ)ちに、彼女(かのじょ)妙目(みょうもく)(ひと)(てん)(ふたた)方源(ほうげん)()た。「方源(ほうげん)黒楼蘭(こくろうらん)がもし(せい)(こう)()(ごう)(わた)れば、(わたし)()した仙元石(せんげんせき)半分(はんぶん)だけ(かえ)せば()く、同時(どうじ)小家子気(しょうかしき)蛊方(こほう)を、直接(ちょくせつ)(きみ)(さず)けよう」


太白云生(たいはくうんせい)()(よろこ)びの(いろ)(ひと)(せん)方源(ほうげん)無表情(むひょうじょう)でうなずいた。「(いま)(わたし)心配(しんぱい)しているのは、天劫地災(てんごうちさい)(ほか)に、あの黒城(こくじょう)老鬼(ろうき)だ。前回(ぜんかい)(わたし)北原(ほくげん)(そと)()(とき)、あの老鬼(ろうき)はすぐに(わたし)()つけた。(あき)らかに(わたし)(からだ)(かれ)追跡手段(ついせきしゅだん)仕掛(しか)けている、残念(ざんねん)ながら(わたし)事後(じご)どれだけ(さが)しても()つからなかった」


(ひと)(いき)()き、黒楼蘭(こくろうらん)(つづ)けた。「何事(なにごと)最悪(さいあく)事態(じたい)想定(そうてい)して(おこな)わねばならぬ、黒城(こくじょう)追跡手段(ついせきしゅだん)(けっ)して単純(たんじゅん)ではない。もし肝心(かんじん)(とき)(かれ)攻撃(こうげき)してくれば、(わたし)()()らして対処(たいしょ)する可能性(かのうせい)(ちい)さい。しかしもし納気(のうき)段階(だんかい)(ささ)()けば、(わたし)身体(しんたい)(さん)()(せん)(じょう)され、道印(どういん)加護(かご)浄化(じょうか)清浄(しょうじょう)本質昇華(ほんしつしょうか)、たとえ黒城(こくじょう)(どう)(よう)した仙道追跡手段(せんどうついせきしゅだん)でも、綺麗(きれい)さっぱり除去(じょきょ)される。第二段階(だいにだんかい)さえ()えれば、我々(われわれ)は直接(ちょくせつ)()(どう)して()げられる」…


()かっている、勝手(かって)()け」方源(ほうげん)()った。


黒楼蘭(こくろうらん)はうなずき、ゆっくりと()()じた。


升仙(しょうせん)第一歩(だいいっぽ)碎竅(さいきょう)


十絶(じゅうぜつ)空竅(くうきょう)普通(ふつう)空竅(くうきょう)(こと)なり、後者(こうしゃ)蛊師(こし)()()なく真元(しんげん)発動(はつどう)竅壁(きょうへき)衝撃(しょうげき)する必要(ひつよう)があるが、前者(ぜんしゃ)竅壁(きょうへき)はとっくに()えられなくなっていた。


黒楼蘭(こくろうらん)(からだ)蛊虫(こちゅう)空竅(くうきょう)にかけていた封印(ふういん)()くと、十絶(じゅうぜつ)空竅(くうきょう)自発的(じはつてき)(くだけ)けた。


元々(もともと)()けのない身体(しんたい)は、(いま)(あな)()き、天地(てんち)()()(まと)(しぼ)った巨大(きょだい)(きゅう)(いん)(りょく)が、突然(とつぜん)爆発(ばくはつ)した。


(もと)蒼藍(そうらん)(そら)に、()()なく()(くも)()()がり(はじ)めた。足下(あしもと)氷原(ひょうげん)(かす)かに(ふる)え、(あつ)氷面(ひょうめん)(ひと)(すじ)(ひと)(すじ)()()(あらわ)れた。


黒楼蘭(こくろうらん)身体(しんたい)(ゆる)め、天地間(てんちかん)形成(けいせい)された(ひと)つの無形(むぎょう)(ちから)に、(よう)(えん)体躯(たいく)(たく)して、ゆっくりと半空(はんくう)へと(のぼ)った。


彼女(かのじょ)(はだ)(ゆき)(あざむ)(しも)(まさ)り、漆黒(しっこく)(びん)(はつ)勝手気(かってき)ままに()れ、(ひと)(しん)(くろ)武術着(ぶじゅつぎ)は、体躯(たいく)一層(いっそう)(よう)(ちょう)()姿()()せた。


(かぜ)()こった。


(みじか)十数回(じゅうすうかい)呼吸(こきゅう)時間(じかん)で、(かぜ)はますます(はげ)しく()き、(ほそ)かな微風(びふう)から、猛烈(もうれつ)大風(おおかぜ)へと()わった。


(そら)(なか)(くも)(ひと)つにつながり一大片(いちだいへん)となり、黒楼蘭(こくろうらん)(あたま)(うえ)(すべ)ての(そら)(おお)った。(ひび)()れた氷層(ひょうそう)(うえ)()()が道々(みちみち)、その(なか)から(けむ)()昇騰(しょうとう)する——これは地気(ちき)氷層(ひょうそう)(ふか)(ところ)から()()かれる(きざ)しだ。


すぐに、(そら)から(ゆき)()()した。


雲層(うんそう)はますます(あつ)く、(いろ)(さき)灰白色(かいはくしょく)から、深黒(しんこく)へと()わった。


(ほう)(えん)千里(せんり)一面(いちめん)晦暗(かいあん)


大風(おおかぜ)()(ごう)し、寒冷刺骨(かんれいしこつ)氷霜(ひょうそう)()()げ、天地全体(てんちぜんたい)充満(じゅうまん)した。同時(どうじ)地気(ちき)爆発(ばくはつ)し、噗噗(ぽぽ)(おと)()て、地気(ちき)はあたかも噴水(ふんすい)のように(そと)へと(すみ)やかに拡散(かくさん)した。


太白云生(たいはくうんせい)黎山仙子(れいざんせんし)退(しりぞ)き、姿(すがた)(かく)した。


ただ方源(ほうげん)だけがその()()ち、(あお)()(そら)(かれ)(たか)(だい)身軀(しんく)は、あたかも(いにしえ)から()わらぬ石像(せきぞう)彫刻(ちょうこく)のようで、狂風暴雪(きょうふうぼうせつ)もいささかも(うご)(よう)させられない。


これらはすべて凡風凡雪(ぼんぷうぼんせつ)、どんなに(おお)きく()ろうと、方源(ほうげん)という仙僵(せんきょう)(なに)脅威(きょうい)にもならない。


大雪(おおゆき)(てん)(さえぎ)()(おお)い、狂風(きょうふう)(とが)った()(れん)(ぱつ)声調(せいちょう)はますます(たか)く、あたかも()(こく)(しん)(ごう)


「さすがは十絶体(じゅうぜつたい)(ごう)、ここは天地(てんち)()()がどれほど(うす)いか、それでもまだこれほど(おお)くを()()せられる。もし北原(ほくげん)(ほか)地域(ちいき)であれば、おそらく想像(そうぞう)()するだろう!」太白云生(たいはくうんせい)(とお)くに(ひそ)み、姿(すがた)(あらわ)さず、この状況(じょうきょう)()て、(おも)わず暗暗(あんあん)(おどろ)いた。


風雪(ふうせつ)(なか)天地(てんち)()()次第(しだい)()く。


黒楼蘭(こくろうらん)(ひと)(にぎ)(ひと)(にぎ)り、小家子気蛊(しょうかしきこ)()()らし(はじ)めた。


これらの五転(ごてん)()は、(てん)()び、()()ち、()()なく天地(てんち)()()(ちゅう)(しゅつ)し、貯蔵(ちょぞう)する。天地(てんち)()()蓄積速度(ちくせきそくど)(おお)きく減速(げんそく)させた。

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