表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男子高校生が適当に過ごす日々  作者: 赤道りんご


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/5

赤ずきん

キャラの名前がイソノとナカジマですが、二人ともあだ名です。

本名は園井と中嶋 (なかしま)です。

 ナカジマは友人であるイソノと一緒に彼の部屋でマンガを読んでいた。


 ナカジマは読み終わったマンガを閉じると、一度目を閉じて何か考え込む。

 眉間に力を入れていたナカジマは、おもむろに目を開いて友人へ視線を向けた。


「イソノ、赤ずきんちゃんって知ってるか?」

「唐突にどうした。それ読み終わったならこっちに回してくれ。これもうすぐ読み終わる」


「あるところに、赤ずきんというかわいい女の子がいました」

「始めるな」

「ある日、赤ずきんは母親にお使いを頼まれて亡き祖母の墓参りに行くことになりました」

「祖母を殺すな。その段階では生きてるだろ」


「赤ずきんは森の中を歩いて祖母の家に行きました」

「森の中に墓があるのか?」

「コンコン。こんにちは、おばあさん。具合はどう?」

「生きてた! 墓参りはどうした!?」

「ちょっと風邪をひいただけさ。たいしたことないよ」

「迫真の演技やめろ。笑う」

「おばあさん声が変よ? なんだかいつもより低いわ」

「あれ? やっぱ死んでる?」


「風邪で喉を傷めてしまってねぇ。赤ずきんちゃん、よかったら家で休んでおいき」

「狼に食われてるんじゃなかったっけ?」

「おじゃまします。あら? おばあさんいつもより体が大きいわ。どうしたの?」

「体の大きさより顔を見ろ。不審者だぞ」


「赤ずきんちゃんを抱きしめるために大きくなったのさ。さあおいで」

「頭からガブリって食われるやつだ」

「おばあさん、なんで私をベッドに引っ張るの?」

「赤ずきんちゃん逃げて!」


「それはね、お前を性的にいただくためさ!」

「急に生々しくなるな!」

「お婆さんは送り狼になって、赤ずきんは食べられてしまいました」

「お婆さんはどうした!? っていうか、急に小芝居を始めるな!」


「イソノ」

「なんだよ」

「この本、カバーと中身が違うぞ」

「!? ぅおおい! 早く教えろぉ!」


 ナカジマがカバーを外すと、彼らの年齢で所持をするのはちょっと問題がある肌色が多めの漫画がポロリした。中身は童話を元ネタにしたそこそこハードな本だった。


「いい趣味してるよ」

「うおおお!! 見るなぁ!」


 イソノは光の速さで本を奪い、即座にベッド下へアンダースローで投げ込んだ。勢いよく飛んでいった本はボゴン! と段ボールにあたったような鈍い音を立ててベッド下へ消えていった。


「続きが出たら貸してくれ」

「貸さねーよ!」


 彼らは今日も仲がいい。

補足:イソノが持っていた肌色多めの本は、大学生のいとこが同棲することになり慌てて避難させたものです。一時的に預かっているだけで、イソノの所持品ではありません。

違うカバーをつけていた理由はお察しください。いとこの許可はあります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ