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1-27.いざ、ダンジョン編集

「なんだか不思議な感じだな…。」


通り抜けた先はちょっとした広間になっている。

出入り口は二つ、少し先に見える道と俺の背後にある土と岩で作られた空間には不釣り合いなゴシックな扉。

後ろを通り抜ければさっきまでいた屋敷に着くがこの道の先はわからない。


たぶん変な場所には繋がっていないと思うのだが数日あそこに滞在していた中での記憶としてはこちらに続く道なんてあっただろうかと首を傾げる。

まぁ、悩んだところで仕方がないので歩くしかないわけだが。


道なりに少し進むと観音開きの扉が構えていた。

こういう扉をダンジョンで見るだけでこの先にボスでも待ち構えているかのような雰囲気すらあるがさすがに本当にボスなんていないだろう。

……いないよな?


「おかえりなさい。なんともなかったようでなにより。」


おどおどとしながらも扉を開くと居間らしき空間に繋がっていた。

たしかここはシーシェの作った料理を食べたところだったか、以前は扉なんてなかったと思うのだが、あやふやな記憶から思い出せる程度なのでそこまで信用はない。

岩だらけの空間の真ん中にコタツとミカン、あと昭和のような家具一式が置かれたヘンテコ部屋。そこでメガネを掛け暇そうに読書をするレーラが一人。

ヘンテコにトンデモを掛けて変な調和を見せている気すらするがそんなの錯覚だ。変なものはやはり変だ。


ただ当の本人はまったく気にしていない。さも当たり前のようにこちらを一瞥するだけですぐに本へと目を移すと本を読んだまま言葉を掛けてくる。

一月も空けていたのに本当に問題などなかったかのような頼もしさだ。

同時に俺はそんなに必要ないんだろうなと自覚もさせられるので悲しい話でもある。


「ただいま。そっちはなにか変わったことはあったか?」

「いえ、なにも。アナタがゆっくりと眠りこけている間にダンジョンの方は以前同様にまで落ち着きを取り戻しておきましたので。」


やはり俺はあまり必要なかったようで。

確かにいたとしても戦力にならない以上あんまり変わらなかったろうけどさ。


「それはすまなかったな。けっこう大変だったんじゃないか?」

「この程度なら特に問題はなし。」


問題ですらないという辺りわかってはいたがこの二人もミレイさん程度かそれ以上の能力があると考えるとダンジョンにいるモンスターなどほとんど一人で殲滅できるだけの能力はあるんだろう。


「……一つ耳に入れてほしい事がある。勇者が数名、先日から攻略を開始してる」


そんなに喋るキャラではないのは知ってるが二人きりだというのに黙々と本を読んでいるシーラは良いがなんとも気まずい雰囲気がある。


暇なのでミカンらしき物体の皮を剥いてみるがどう見てもミカンである。どうにもこの世界ってなんかアベコベな気がする。

異世界だというのにあまり異世界チックなものが少ないというか。そんな感じ。

ミカンのアルベドをカリカリと外しているとふと、思い出したように顔を上げて呟くレーラ。


「勇者が?」


勇者が来るというサクラの言葉は本当だった。

だが前にレーラに話した時とそんなに変わった様子もないが。


「とは言えまだ10階層程度。まだしばらくは大丈夫。」


確かこのダンジョンはこのコアのある階層を含めて38階層。

その三分の一程を攻略したって考えるとあんまりのんびりしている場合じゃないのでは。


「対策ってなにかしなくちゃいけないんじゃないのか?」

「今の所はない。むしろ素人が下手にイジると危険。」


もっともである。

あのコアの方を触ったのはほんの数分。

徴の方はある程度把握したのだがコアの方はまた全然違うゲームをしている気分になったのはなんとなく覚えている。

それにダンジョン周りはすぐに使うことがないだろうと考えていたため徴の方ならまだしもあっちはちんぷんかんぷんだ。


「それは見てるだけになってしまうのだが。」

「だから耳に入れるだけで良い。それよりもアナタにはまずダンジョンの仕組みと操作を覚えてもらう。」


まぁそれしか出来ないなと諦めていたのだがどうやら色々と構わせてはくれるようだ。

後学のために助かりはするが。


「この間の説明だけじゃなくって事か。」

「そう。今の内に覚えられるだけ覚えてもらう。」


俺に下手に触られるのは困る、そう言った矢先の言葉。

彼女はなにを言いたいのかその瞳はジッとこちらを見つめてくる。


「…わかった。いったいなにをすればいいんだ?」


深くは聞くつもりはないしたぶん俺の考えていることが間違っているとも思わない。

ダンジョンを弄られる事を嫌がっていた彼女からそういう提案をするんだ。きっとそういうことなんだろう。


俺が出来ることはレーラの言うとおりコアの事をもっと知ること。

それと出来れば最悪の事態を避けるよう努めるということ。


「じゃあ、こっち。」


直ぐにでも教えるつもりなのか本に栞を挟んで立ち上がる。

その後に続いてまた土と岩だらけの道を進んでいく。


「そういえば他のみんなは?」

「シュウの配下の二人はシーシェと一緒にダンジョンに潜って鍛えてもらってる。今のままじゃこの先戦力にならない。」


レーラはなんだか暇そうにしていたがミズホやエミリー、シーシェも同じなんじゃないだろうかと思い何処にいるのか聞いてみるとなぜかレベル上げに勤しんでいるとのこと。

二人共普通のモンスターに比べたら劣る事なんてないはずなんだがそれでも駄目だというのだろうか。


「あの二人で足りないのか。」


ポツリと思っていた言葉が出てしまう。

あのレベルで足りないならシーシェもレーラもどれだけ強いんだろうか。

それよりもモンスターは普通に戦ってもレベルが上がらないはずではと思って徴を起動させてみる。


──────────────────

名称:言ノ葉を遣いし者

レベル:33

Health:1689

mana:679

AD:156

AP:576

AR:72

MR:236

skill:言霊

──────────────────

名称:樹霊

Level:52

Health:2982

mana:928

AD:109

AP:812

AR:126

MR:588

skill:樹霊/世界樹の祝福/世界樹の巫女

──────────────────


うん。なぜだかけっこう強くなってきているぞ。

ただスキルに関しては徴から覚えさせなきゃないけないので増えてはいないが元々あの二人はスキルがあろうとなかろう充分使えるし問題は無さそうだな、たぶん。


「全然ダメ。それよりも操作盤を開いて、ハリー。」


成長の方向なんかはどうしようかなど考えていたらレーラからのダメ出し、ステータスだけでも相当なものだろうがレーラからするとまだまだ足りないらしい。

いったいどこまで鍛えるんだと考えそうになるが、それよりも今はこっちの方が優先だ。


「えーっと、これか。」


コアは相変わらず鈍い光が灯るだけで動く気配はない。

というのは見た目だけでコレが可動している限りはダンジョンを設定した状態に保とうとする。

例えば他のダンジョンの魔物が侵入してくるとそれを異物として排除に掛かる。

方法が何故か魔法的なモノではなく物理的に排除することになるためその場のモンスターを消費してそのモンスターを狩ることになる不便っぷりなのは謎である。


まぁその辺はおいておきとりあえず起動することにしよう。

コアに少し触れるとガチャリとその一部が開く。

何故か元の世界から持ってきた携帯と同じ規格の接続端子がありそこに繋ぐとブゥンと虫の羽音のような音を立て自分の目の前にウィンドウが出現する。


ちらりと背後のレーラを見てみるがジーッと見ているだけでだんまりを決め込んでいる。

どうやら下手に勝手な事をして弄り回さない限り注意するつもりはないらしい。


「えーと、何々。……うわっ、項目多いな。……あーでもこれって…。」


とりあえず確定しない限りは実行されもしないのでタブを移動させたり現在のモンスターの生産状況や活動状況と消費数に生産数、後はダンジョン内にいる冒険者の数やそのレベルなんかも表示できるらしいのでそちらも確認しておくが残念なことにレベルだけで名前は職業名になっているしスキルの確認は出来なかった。


勇者らしき人物たちもいるかと思ったが今は確認出来なかったのが少し残念なところだが…と、ミズホたちがいるのも発見、30階層近くで延々と増殖し無限湧きするモンスターを延々と狩っているようで青い獣ようなアイコンと青い精霊のアイコンが赤い点を凄い速度で消していっている。まぁ消した先から増えていってるから終わらないだろうな。

特にこの部屋の設定は一定数まで数十秒で元に戻るようにしてある嫌がらせ用の階層である。

しかもわざとその階層にいる時間を増やすために足場は苔が生え沼が群生し足場が悪くなっており木の根のような物が道や壁を囲み込んだ迷宮型のエリアである。


ちなみに出現するモンスターは虫型と菌糸型、互いに寄生する関係にあるんでねずみ算式に増えていくヤツだ。

弱点とされている火などは喰らわないが耐久力自体はそこまで高いわけではなくミスリル系の武器でもダメージが入る程度。

なのだが一々ちゃんと倒しながら進まないとこいつ等の吐き出すブレスや毒針を経由して卵を植え付け寄生してくるので油断出来ない。

ダンジョンを攻略する上では中々にめんどくさいヤツ等だが確かに上級モンスターである以上経験値も美味しいな。

横目に自分の徴が表示されてるタブを確認すると二人が狩った分だけマナが増え其々に経験値もちゃんと取得していっている。


そういえばシーシェはどこにいるかと思ったらその階層の出口に見慣れない黄色いアイコンがあるのでたぶんそれだろう、ヤケにレベルも高いし。


それにしても、リアルタイムで確認する数値だけでも10を越える値があるため目まぐるしいことこの上ない。

ようやくとちょっと慣れて来たので少しずつ把握してくると見慣れたものがいくつかあるのに気付いた。


「どうかした?」

「いや、ハマったゲームに似てるからなんとかなるかも。」


かなり細分化されてはいるが大体の確認する数値だけを別のウィンドウに固めて見てみるとよく見る画面になった。

というのも前にいた世界で流行っていた経営シュミレーション型のRPGにそっくりということだ。


ちなみにそのゲーム、ダンジョンを探索してレベルやお金を稼ぐ探索者とその探索者にクエストや衣食住、娯楽を提供して名声値を稼ぐ都市勢力、それと今俺がしているような探索者を倒したり攻略させたりしてマナを稼ぎ強くしていくダンジョン勢力という三つの勢力から選べるようになっている。


ちなみに俺はメイン垢でダンジョン運営をして一大人気のダンジョンを作ったこともある。

厨二真っ盛りだったので確か火と氷を使った洞窟型で攻略者も毎日来ては蹴散らしてで中々に楽しかったなー。


まぁ運営は上手いことぶっ壊れスキルなんかを作りはせずしっかりとバランスだけ取って世界観や魔法に武器、最低限の種族名以外のほとんどが全部丸投げだったのでクソ運営とは言われていたがだからこそ自分たちで創り上げるのが好きな俺を含めたバカどもがたまたまハマってしまったせいでコミュニティなんかが大盛り上がりして熱中した記憶はまだ新しい。

ちなみにそのゲーム、サービス開始直後は今俺が見ているような道とアイコンだけ表示される古いRPG系のTPS視点だったが定期的に開催するイベントなどでリアルマネーを使った報酬まで掛けて有志から立ち絵や3Dモデル、さらにはフィールドのデザインやスキルに至るまでそれこそ本当に全て丸投げし募集した結果、最終的には当時あった他のMMOゲームとは比較にならないレベルのリアルで幻想的なエリアやカッコいい3Dアクション、ダンジョンの緊迫感などで人気を博したゲームでもあった。

そこまでして何故かバランス自体はほとんど崩れることもなく、そのゲーム自体は5年ほど続いてサービス終了。

まぁそのサービス終了の少し前くらいからある程度やる事が無くなってしまった活躍していたデザイナーやプログラマーたちは自身らで会社を立ち上げ似たようなVR型の体験型ゲームを作り今はそちらが流行してオンラインゲームの主流になってしまっている。


だからこそ、なんとなく昔を思い出したようで数値の確認やアイコンの動きを見ているだけでも段々と楽しくなってきてしまった。


「……ふむ、それならばなんとかなる?」

「一応、でもこの構造昔どっかで見たことあるような…。」


昔に浸りそうになっていたので思い出したがこのダンジョン自体もそうだ。

ダンジョン構造の基礎とか基本的な構造の最効率と認められて広められたプレイヤーの使っていたダンジョンがこんな感じじゃなかったか。


個人的な友人でもありコミュニティ内でも気さくで良い人だったな。オフ会だけじゃなくてリアルでも家が近くて色々とお世話になったり。たまに泊まりに行ったりなんかして寝る間を惜しんでダンジョンの構成やモンスターの配置の話なんかしてたなぁ。

確か引っ越したとか言う話をあの人の両親から聞いて音信不通になって以降何処にいるともわからなくて悲しい思いをしたものだが、どうやら俺と同じ目にあっていたと考える方が良さそうだ。


さて、そう考えて見てみるとダンジョン自体は見覚えのある馴染み深い物になって来た。

細かな点はその時の都合に合わせて変えてあるだろうからその辺の変更から確認していくとしよう。


一応の目標としては現在攻略してきている勇者を仮想敵として計画建てて行こう。


「んで、それで…。この道はイジれないな。モンスターも残量のマナを気にしないなら一時的に強化は出来るけど定着させてもいないモンスターだし息切れするまでに勇者を撃退出来ない可能性もあるよな。そうなると終わったあと今活動してるモンスターとの兼ね合いが最悪だし…、除去は、わざわざするほどでも無いし不味い。…イジるとしたらこの辺りの階層だけか…?いや、他にもあるな。だとしたら結構大掛かりになるけど……。」


ログの中から勇者たちが活動していたであろう時間帯の変化を引っ張り出してくる。

予想通りなら…、と予想通りだ。

各個人の情報画面からスキルは見れないのだが、どのモンスターになんのスキルを使っていくらダメージを与えたのか、なんのスキルを使用してどういう効果を発動させたのかなどと言った情報がログとして残っている。


ゲームの特性上仕方ない話なのだがリアルタイムで探索者側とダンジョン側で対決すると9:1でダンジョン側が勝つ仕組みになってしまっているのだがその理由がこれである。


ログをおかげで誰々がどういうスキルを使ったのか、アイテムを使ったのかが把握できる。

おまけにレベルから逆算してマナの残量やアイテムの残数、攻撃力や防御力などのステータスまである程度わかってしまうのでこちらはそれに合わせて即席で罠を仕掛けるだけで良い。


このダンジョンは特にそういった対人をするのに便利な構造になっているのでログから持っているスキルの構成を予想してイジっても問題のない箇所に対応した罠を仕掛ける。

それだけで相当な時間稼ぎにはなるはずだ。


まぁ、普通は数万レベルのプレイヤーの中から目に止まったソイツを狙い撃ちで罠を仕掛けたりするなんてしないしログを漁るのもめんどくさいのだが、一時期そう言った決闘じみたやり方が流行ったこともあるのだ。

もちろんそれは直ぐに廃れたが。


それはそれとして勇者の人数は、三人…いや、四人か。

タンクが一人に中衛一人、後衛二人のオーソドックスなパーティだな。

方法として傭兵を街で雇ってやるスタイルもあるので、今回ももっと冒険者を入れて大人数で各小隊を組んで攻略に挑むと思ったのだが高ランクの勇者のみで攻略してくるとは相当自信があるんだろう。

上層部はそれなりに簡単に作られているとはいえ短期間で10階層まで降りてきているのだから勇者という名に相応しい実力なのがわかる。


だがログに関しては中々不可解な履歴となっている。

もっぱら動いているのは前衛のタンク役と後衛二人のみ、もう一人がスキルを使っている様子はない。


一人は様子見なんてはずはないだろう。

勇者と言うからにはなにかしらの特殊スキルや武器なんかを持っていても不思議じゃない。


それを踏まえた上で可能性としてあるのは3つ。

一つは常時発動型であるパッシヴスキルの攻撃でのみ倒している。これは、バックスタブやクリティカルヒットなどがそれに当たる、あと同じ系統だが可能性として少ない周りを巻き込み腐らせたりする毒の瘴気などもあるがあれはパーティ向きじゃないので除外しておく。


もう一つは隠密スキル持ち、レンジャーや盗賊なんかが覚えられたりするので可能性としてはこれが高い。


そして最後に、本当に単純な戦闘技術と武器のみでなんとかしている。こうなるとただ人外レベルに強いとしか言いようがない。

例え十回層程度でもそれなりに強いモンスターは配置されているからだ。それを盗賊(仮)が倒したログもちゃんとある。


どちらにしても厄介な事には変わりがないので可能性を一つでも潰すためにログを全てさらってなにかないか探す。

…一つだけ発見した。

"略奪者"を使用、該当モンスターへの攻撃に成功。

抵抗失敗、一部情報が盗まれました。


盗まれた?…これってモンスターの情報じゃないよな。

その程度なら初期のスキル程度で確認出来る。

わざわざ盗むってことは…、


「おーい?大丈夫かー???」

「……、ハッ、すまん。久しぶりに熱が入ってしまった。」

「ホントに教えることはないみたい」


あまりにも熱中しすぎていたのかレーラに肩を叩かれ我に返る。

俺に教えることがほとんどないからか若干不服そうにする姿に苦笑しつつ一旦コアから手を離す。


気がつけばログを漁ったり仮組みとして設計をしていただけで数時間近く経っていたらしく少し小腹も空いてきた。


件のよくわからないヤツに対しては注意が必要な事とリアルタイムで観察してから対策するのでも遅くはないと思考を切り上げる事にして一旦そちらは保留にしておくことにする。


「仕様が一緒なら…。それにしてもこっちのとはだいぶ違うのはなんでだ。」

「それは知らない。だけどそっちはダンジョンコアを使うための末端でしかない、はず。」

「そこら辺で用途が違うってことか。」


だいたいの仕様の把握は終わったがそれはそれとして徴の方には俺の知ってるゲームと同じ物だとは思えない。

どちらかというと召喚などが出来る今風のRPGみたいなものだ。


支配した結果も一時的にその空間をダンジョンのようにする程度である。

実はこれ、さっきコアの方で確認している最中に気付いたのだが徴だけではコアとして使えないようなのだ。


レーラが言うとおり、コアを使用するための末端で最低限の召喚機能と防衛機能がある程度でこれがコアになる事はない。

つまりだ、ダンジョンコアとダンジョンについては他に条件を満たして作成しなければ行けないと言うことになる。

まぁ、現状は遺してもらったダンジョンとそのコアがあるので特に問題ではないのだが。

一応、何かあったときのために調べておくのも悪くはないだろう。


レーラに聞いても良い気がするがこのダンジョンを放棄する気でいるのかと疑われて嫌われるのも嫌なのでその辺は適当に折を見てコアの方になにかないか探しておこう。


「とりあえずもう少し色々イジってみたいんだがいいか?」

「それを私に聞く理由はない。」

「んじゃあ、好きにさせてもらうよ。」


まだ色々と調べることが出来たわけだ。

ダンジョンの中だからか時間の感覚はあまりないが日もまだ沈んでいない時間帯だ、寝るにも早いしミズホやエミリーたちが帰ってくるまで時間も掛かりそうだ。


改めてウインドウをいくつか開いて見てみる。

今度はこれまで把握出来ていなかったダンジョンのステータスやリアルタイムで変動するダンジョンの数値欄である。

仮想通貨なんかの変動を見ているようで頭が痛くなってくるが気を取り直してそちらの把握に勤しむことにした。

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