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1-18.次の日の朝は苦かった、

結局、昨日はあのままサクラから薬草茶と言い張っていた薄緑色の謎の液体を飲まされて解散になった。

スゴく、苦かったです…。

どれくらい苦いかというと今起きてまだ若干口の中で味がするくらい。


だけど異世界だからかなのか、あんなモノでも効果はあるようで寝て起きた時の気分はスゴく爽やかで普段朝に弱い自分が思っていた以上に身体がちゃんと起きている。


それでもたっぷり寝た後に二度寝まで重ねて起きたのはすっかり日が登ってからなので下の食堂に出る頃にはすっかり人が溢れかえっていたのだが。


ついでにその中にサクラはもそもそと一人で食事を取ってるのも見つけた。

人が多いと言ってもこの街の中で、少なくともむさい漢共が多いこの空間でサクラみたいなのはやっぱり目立つもんだ。

他にもちらほらと女性の冒険者はいるにはいるのだが、それでもサクラは一つ抜いて異質さみたいなものすら感じるレベルだ。


「おはよう。朝早いんだな。」

「おはよー。今日はおやすみにしたからこれでも遅いんだ。あ、すいませーん、ボクと一緒の物この人にもお願い。」


他の席に座るという手もあったが、なんとなくそれも悪いと思いサクラの方へと行くことにした。

軽く挨拶を交わしながら断りもなくサクラの相席へと座るがあちらは気にした風もなく、むしろ座った途端に俺の分の朝食まで勝手に頼む辺りどこまでお人好しなのか、金銭に余裕があるのか。

まぁ、悲しいがずっと世話になりっぱなしで更に代金はあちら持ちなので俺としては文句のもの字もないのだが。


「ところでシュウくん、今日予定ってあったりするの?」

「いや、街をぶらぶら見て回る程度はしようと思ってるけど、」


食事が運ばれてきて少し、焼けたトーストを頬張りながら雑談ではなく本題だと言わんばかりにこちらをジッと見つめてきた。


が、何故かはわからないが先日までのような威圧感はほとんどない。

もちろん予定もない。

一応ミズホが来るらしいし出来ればどこかわかりやすい場所にはいたいとは思うのだが。

この様子だとサクラはたぶん……、


「なら良かったー。今日はキミを拉致して街の中を案内しようと画策してところなのだよ。」


とだいたい想像通りか。

この街、昨日は結局このギルドに来るまでの大通りを真っ直ぐ来た程度でほとんど回ってないしせっかく来た異世界の街を歩くのも楽しみにしてた所だしちょうどいいか。


ミズホに関してはなんとかこっちを都合良く見つけてくれると期待しよう、うん。

あっちから場所も聞かれてないし、たぶんなんか見つけてくれる方法とか持ってるだろ。


「大人しく案内してもらうよ。無理矢理連れて行かれたら楽しめ無さそうだし、」

「大人しい事は良いことだよ。ご褒美にどこから見たいか要望だけ聞いてあげよう。」


どこからと言われるとどこだろうな。

一番に思い浮かぶのはやっぱりちょいちょい見えてたビルのような謎の建築物だが、さて…


「じゃあ、港の方から見せてもらって良いか?」

「あれ、てっきりボクは東区画の方からって言うものだと思ったよ。」


昨日気にしてたのを見てたからだろうが危ないって言われてる以上そこまでして見に行く事もないだろ。

それよりも大きな港があるって言ってる以上つまり船もあるし往来してるような別大陸の人たちも見ておきたい。


「あっちのアレも確かに気になるんだけどわざわざ行くものでもないかなって、どうせ中に入ったりも出来ないんだろ?」

「んーそうだねー。厳重に警備とか置いてるからちょっと難しいかも。」


まるで多少なら侵入までしてくれるような物騒な言い様なのは置いといてやっぱ近くまで行けても観光するってだけじゃ意味がない。


「じゃあ、シュウくんからの要望も聞きました所で今日は一日街をご案内しよー。早速行くよ」


食事もそこそこに外へと連れ出される。

思ってたよりもサクラの力が強い、こんな小さな身体にどれだけの馬鹿力が詰まってるのか、振り解こうとしてもビクともしない。なんだこれ、


朝食も美味しく若干名残惜しいが出先でもなんか美味いものが食べれるだろうと淡い期待を抱きつつ大人しく着いていくとしよう。


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