よりどころ
波に濡れた足跡を
砂浜に刻みながら
君の奥に眠る秘密は
まだ潮風にさらさないでおこうか
星座のような静けさを灯して
弱さを零す声を
受け止める空でありたい僕は
君に寄り添い
「ここにいる」と言葉を渡す
錆びた羅針盤を抱えた胸はこうして
今も止められない航海の期待で
奥に潜む微かな嵐が生まれそうだ
潮の満ち引きに揺られながら
まだ見ぬ地平線を描く
まだ瞳に映らぬ
きっと誰も知らない航路へと
星座のような静けさを灯して
弱さを零す声を
受け止める空でありたいと思う僕は
君に寄り添い
「ここにいる」と言葉を渡す




